カナーンとモントーヤが殿堂入り






現地1月24日にインディアナポリス・モータースピードウェイ博物館は、インディアナポリス500優勝者のトニー・カナーンとフアン・パブロ・モントーヤが、インディアナポリス・モータースピードウェイの殿堂入りすることを発表しました。

カナーンとモントーヤの殿堂入りに伴って、インディアナポリスナショナルバンク銀行のサポートのもとで5月23日にセレモニーが行われる予定です。

2人の殿堂入りは、150人以上のジャーナリストや、歴史家などによって構成された選考委員会が選定した14人の候補者の中から決定されれました。

ブラジル出身のトニー・カナーンは、インディカーシリーズでは通算389回出走し、17勝と15回のポールポジションを記録。79回のトップ3フィニッシュと134回のトップ5フィニッシュも記録しています。

2004年にカナーンはアンドレッティ・グリーン・レーシングから参戦してチャンピオンシップを制し、全3305周を完走。インディカー史上の近代ではシーズン全戦ですべての周回を完走した初のドライバーとなりました。

カナーンのインディ500での勝利は12回目の出場となった2013年。KVレーシングテクノロジーからの参戦。カナーンはレース終盤で再スタートとなった197周目でラップリーダーのライアン・ハンターレイを抜き、レースがイエローフィニッシュで幕切れとなるまでレースをリードし、チェッカードフラッグを受けました。優勝平均速度は187.433mphで、当時としては史上最速記録でした。
コロンビア出身のモントーヤは、インディカーやF1などのオープンホイール、スポーツカー、ストックカーレースなどの様々なレースシリーズで勝利し、インディ500は2000年に優勝。その優勝は1966年のグラハム・ヒル以来となるルーキーとしての優勝という歴史的なものでした。

1999年にインディカーシリーズでチャンピオンとなったモントーヤは、2001年から2006年までF1世界選手権に参戦。2002年にインディアナポリスで開催されたれたUSグランプリで4位フィニッシュしたほか、キャリアでは通算7勝と13回のポールポジションを記録しています。

2007年から2014年まではNASCARカップシリーズにチップガナッシレーシング(のちにアーンハートガナッシレーシング)からフル参戦。通算255レースに出走し、通算2勝で、それぞれソノマとワトキンスグレンでの優勝。ポールポジションは通算9回獲得しました。

2014年、モントーヤはチーム・ペンスキーからインディカーシリーズに復帰。2015年には、インディ500最終ラップでウィル・パワーとスコット・ディクソンとの激しい戦いを制して、2度目のインディ500の勝利を手にしています。そのシーズンはシリーズチャンピオン争いでは最終戦までポイントをリードしたものの、最終的にはポイントでディクソンと同点となり、優勝数でタイトルを逃しています。

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