インディカーシリーズ、2023年10大ニュース⑤


2024年はナッシュビルが最終戦となり、伝統のミルウォーキーが復活







インディカー公式が選ぶ、2023年インディカー・シリーズの10大ニュース。
5つ目は「ナッシュビルが最終戦となり、伝統のミルウォーキーが復活」。

2024年インディカー・シリーズはその開催スケジュールにおいて、大きな変更が行われます。これまで長らくカリフォルニア州でシーズン最終戦を行ってきましたが、新シーズンではナッシュビルの市街地でシーズンを締めくくります。

ナッシュビルでは2021年の初開催以来、延べ25万人以上のファンが足を運ぶナッシュビルでの一大スポーツイベントとなりましたが、今後もナッシュビルでの恒例イベントとして継続開催される予定です。

来年はコースレイアウトが変更されダウンタウンを主な舞台に移します。ターンは11から7に減りますが、全長は2.17マイル(3.5Km)でほぼ変わらず、これまでもコースの最大の特徴であった朝鮮戦争退役軍人記念橋を渡り、今度は新たにダウンタウンにあるカントリー・ミュージックの殿堂が並ぶブロードウェイを通過します。

9月15日に決勝レースが行われ、翌日の16日にはダウンタウンにあるナッシュビルを代表するコンサートホールのスカマホン・シンフォニー・センターでシーズン表彰式も行われます。

もう一つの大きな変更の一つは、2015年以来開催が途絶えていた”伝統のワンマイルオーバル”のミルウォーキーマイルがカレンダーに復活し、9月のレイバーデーの週末にダブルヘッダーで開催されます。

ミルウォーキーでは1936年よりインディカー・シリーズの一戦が開催され、7勝を挙げたロジャー・ウォード、5勝を挙げたマイケル・アンドレッティ、共に4勝を挙げたアル・アンサー親子のほか、AJフォイト、マリオ・アンドレッティ、ゴードン・ジョンコック、ジョニー・ラザフォード、トム・スニーバ、ポール・トレイシーなどのスタードライバーが、この伝統のワンマイルオーバルで勝ち名乗りを上げてきています。

しかも、ミルウォーキー史上初めてダブルヘッダーでレースが開催され、シリーズ終盤のタイトル争いにおいて重要なレースに位置づけされます。







2024シーズンの3月には新たな試みとして、カリフォルニア州パームスプリングス郊外にある会員制サーキットのザ・サーマルクラブで100万ドルの優勝賞金を懸けた特別イベントが実施されることになりました。

この特別レースはシリーズポイントは付与されないノーポイントレースで、賞金総額は数100万ドルになる見込みです。イベントはザ・サーマルクラブの会員メンバーとインディカーの参加チームを組み合わせる抽選会から始まり、予選セッションと2つのヒートレースによる勝ち抜き戦が行われます。

各ヒートレースの上位6人が決勝レースとなる”オールスター・ショーケース”に進出し、決勝レースの優勝者と組み合わされた会員メンバーには優勝賞金100万ドルが贈れられ、その他TOP5のチームの会員メンバーにも賞金が分配されることになっています。イベントにはチャリティプログラムも実施され詳細は後日発表されることになっています。

2024年シーズンは例年通りにフロリダ州セントピーターズバーグの市街地で開幕し、全17戦で行われます。



3月10日セントピーターズバーグ市街地ストリート
3月24日ザ・サーマルクラブ ”1ミリオンチャレンジ”ロードコース
4月21日ロングビーチ市街地ストリート
4月28日バーバーモータースポーツパークロードコース
5月11日インディアナポリス・グランプリロードコース
5月18日インディ500 予選1日目オーバル
5月19日インディ500 予選2日目オーバル
5月26日第108回インディアナポリス500オーバル
6月2日デトロイト市街地ストリート
6月9日ロードアメリカロードコース
6月23日ラグナセカレースウェイロードコース
7月7日ミッドハイオスポーツカーコースロードコース
7月13日アイオワスピードウェイオーバル
7月14日アイオワスピードウェイオーバル
7月21日トロント・エキシビションプレイスストリート
8月17日ワールドワイドテクノロジーレースウェイオーバル
8月25日ポートランドインターナショナルレースウェイロードコース
8月31日ミルウォーキーマイルオーバル
9月1日ミルウォーキーマイルオーバル
9月15日ナッシュビル市街地ストリート

2件のコメント

  1. ホームステッドとミシガンかフォンタナの少なくともどちらかを復活して欲しいですね。
    元々はオーバル専用だったリーグが何故こんなにオーバル減ったのでしょうか。
    ラスベガスも日本から神主様を呼んでお祓いして貰って、パック走行を含めた十分なテストで安全を確認できたら面白いですね。
    1. いっくんへ
      ホームステッドはコーナーバンク角の改修で、
      インディカーレースにはフィットしなくなったのが原因だったかと。
      ミシガンはペンスキーがフランスに売却したうえに、デトロイトGPと商圏がかぶります。
      フォンタナは0.5マイルオーバルに改修工事中です。

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