インディカーシリーズ、2023年10大ニュース④


ニュースターの登場



2023 Long Beach Grand Prix




インディカー公式が選ぶ、2023年インディカー・シリーズの10大ニュース。
4つ目は「ニュースターの登場」。

2023年インディカー・シリーズでは全17戦で7人のウィナーがいましたが、その中で初優勝したドライバーが2人いました。ロングビーチとナッシュビルを制したカイル・カークウッドとトロントで優勝したクリスチャン・ルンガーです。共に近いうちにチャンピオン争いに加わってきそうな存在感を示しました。

インディカー参戦2年目でアンドレッティオートスポーツから参戦するカイル・カークウッドは伝統のストリートレース、第48回ロングビーチGPではキャリア初のポールポジションを獲得。レースではベテランドライバーでチームメイトのロマン・グロジャンとのバトルを制し、53周の最多ラップリードを記録してポールトゥウィンでキャリア初優勝しました。

8月のナッシュビルでは予選8位。上位陣がソフトタイヤでスタートする中でハードタイヤでスタートしてピットストップを伸ばして2位まで浮上。2ストップ作戦でトラックポジションを優先した結果、2位のマクロクリンに2秒以上のリードをキープしてそのままフィニッシュ。34周の最多ラップリードも記録しました。カークウッドの優勝は共にストリートレースとなりました。







レイホールレターマンラニガンレーシング(RLL)から参戦する2年目のクリスチャン・ルンガーはトロントのストリートレースで初優勝。85周のレース中54周をリードし、ポールトゥウィンでインディカーシリーズ初優勝。RLLにとっては2020年インディ500での佐藤琢磨選手の優勝以来3年ぶりとなる優勝となりました。RLLがストリートコースで勝利するのは2017年デトロイトダブルヘッダー以来。インディカーシリーズでデンマーク人ドライバーが勝利したのは史上初。ルンガーは願掛けでオフシーズンからのばしていた口ひげを表彰式後に剃っています。







ルーキーのマーカス・アームストロングはチップガナッシレーシングからロードストリートレースの12レースだけに参戦。12戦中5回のシングルフィニッシュを記録し、トロントでは7位のベストリザルトを残しました。その結果、ルーキーポイントでは5戦の欠場にもかかわらず2023年のルーキーオブザイヤーを獲得しています。







カークウッドは25歳、ルンガーは22歳、アームストロングは23歳で、この3人がオーバルでもその才能を発揮するようになればベテラン勢を大いに脅かす存在になることは間違いないと見られています。

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