フンコスホリンガー加入が決まったグロジャンが抱負を述べる






現地11月2日、フンコスホリンガーレーシング(JHR)はロマン・グロジャンと契約し、2024年シーズンは#77をドライブすることを発表しました。

スイス生まれのフランス人であるグロジャンはこの2シーズンはアンドレッティ・グローバルに在籍し、2位3回を含む5回のTOP5フィニッシュ、10回のTOP10フィニッシュを記録しています。

37歳のグロジャンはF1世界選手権に9年間フル参戦し、2021年シーズンからインディカー・シリーズに参戦開始。来年でインディカー・シリーズ参戦4年目を迎え、これまでの3シーズンでは5回の2位フィニッシュと3回のポールポジション記録。まだ勝利のないJHRに初勝利をもたらす可能性が十分にあります。

「過去数シーズンでJHRは体制を強化し続けてきて、レースでの結果も良くなってきていると思います。2024シーズンは私の経験を生かして、さらにいい結果を残すようにしたいです」とグロジャンはコメント。

「彼はモータースポーツにおいて素晴らしいキャリアを持っています。彼のリーダーシップと経験はチームをさらに高いポジションに押し上げるために必要なのです」と、共同オーナーのフンコスはコメント。

「ロマン・グロジャンにはモータースポーツの頂点であるF1での長い経歴があります。彼の専門知識や経験は、トラックのオンとオフの両方でパフォーマンスアップを目指している私たちにとって非常に貴重なものになるでしょう。」と共同オーナーのホリンガーはコメントしています。

ちょうど3年前の11月、グロジャンは死に瀕していました。バーレーンGPのオープニングラップでガードレールに激しく激突して、レースカーは真っ二つに破壊。コクピット部分はガードレールに挟まれたままで火災が発生。激しく炎を上げるレースカーからグロジャンは脱出し、自ら歩いて救急車に乗りましたが腕に重度のやけどを負いました。

その手の傷もいえた今、37歳のベテランドライバーは再び弱小チームを押し上げようとしています。

グロジャンはインディカー・シリーズに参戦を開始した2021年はデイルコインレーシングからロードストリートレースのみに参加。オーバルレースは家族の許可が得られずに、インディ500はフランスの自宅からのTV観戦でした。

12レースのみの参戦ながらも、2位2回を含む3回の表彰台と6回のTOP10フィニッシュとポールポジション1回を記録するなど、万全ではないチーム体制ながらも十分に存在感を発揮しました。

インディカー・シリーズでの4シーズン目を迎えることになったグロジャンは「契約が決まって、インディカーで再びレースをするのが楽しみです。自分はこのシリーズへの参戦を本当に楽しんでいます。雰囲気もとても好きです。来シーズンは過去の2年間とは少しちがった新しい挑戦になりますが、チームを勢いづけて上を目指していきたいですね。彼らは今シーズンは最後の数レースで本当に素晴らしい結果を残してきたと思います。新しいチームに加わっての新たな挑戦が非常に楽しみです。不安は何もありません。プレッシャーは感じますが、まだレースに勝つチャンスが十分にあると感じていますし、勝てる能力があります。早く結果を残したいです。F1に参戦していた時ははレースをしていたという実感はなく、グリッドについて走っているだけのような気がしました。しかし、デイルコインレーシングに加入して、レースができる喜びを感じ、アンドレッティでも優勝争いできる喜びを得ることができました。フンコスホリンガーでも新たなことができると大いに期待しています。ベストを尽くせば、この選択が正しかったことが証明されるでしょう。」

「来年は自分にとってプロとしてキャリアをスタートさせた2010年から25シーズン目になります。しばらく勝利からは遠ざかってきましたが、昨年までの3年間では何回も勝利に手が届きそうなレースがありました。チームも2023シーズンの最後の4レースで素晴らしいパフォーマンスを見せていました。自分のこれまでの経験をフンコスホリンガーレーシングでうまく生かしていって結果を出したいと思います」

これで、2024シーズンのシートは以下の状況になります。

AJフォイトレーシング(2台+1台) #14 #55 インディ500にもう1台?
デイルコインレーシング(2台) #18 #51
アンドレッティグローバル(1台?) 4台目?
レイホールレターマンラニガン(1台?) 4台目?インディ500のみ?

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