トロントはルンガーがインディカー初優勝






【第10戦インディ・トロント リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6131/2023-07-16/indycar-officialraceresults.pdf







【ルンガーがインディカーシリーズ初優勝】
フル参戦2年目のクリスチャン・ルンガーが85周のレース中54周をリードし、ポールトゥウィンでインディカーシリーズ初優勝。レイホールレターマンラニガンレーシング(RLL)にとっては2020年インディ500での佐藤琢磨選手の優勝以来3年ぶりとなる優勝となりました。ポールスタートだったルンガーはソフトタイヤでスタート。35周のフューエルウインドウよりも早めの20周目にピットインして、残り2スティントをハードタイヤで行く作戦。全車が1回目のピットストップを終えた37周目で2位のマクロクリンに6秒6のリード。レースも後半に入って3回目のフルコースイエローの49周目にラストピット。その5周前のフルコースイエローで2回目のピットインをしていたアレックス・パロウにアンダーカットを許すも、62周目にはパロウをとらえてラップリーダーに復帰。最終的には2位のパロウに11秒以上もの差をつけてフィニッシュしています。RLLがストリートコースで勝利するのは2017年デトロイトダブルヘッダー以来。インディカーシリーズでデンマーク人ドライバーが勝利したのは史上初。ルンガーは願掛けでオフシーズンからのばしていた口ひげを表彰式後に剃っています。

【ポイントリーダーのパロウは手堅く2位フィニッシュ】
予選中に雨の影響を受けて、今季ワーストグリッドの15番手スタートとなったアレックス・パロウはハードタイヤスタートで37周目まで引っ張って1回目のピットストップ。ここでソフトタイヤに換えて10位までポジションアップするも、この5周後の42周目にフルコースイエローが発生。パロウはこのイエローでもう1回ピットストップしてハードタイヤに交換して44周目にピットアウト。そのリスタート直後にアクシデントが発生して5周のフルコースイエロー。このイエロー受けて、そのまま燃料を最後まで持たせる作戦に出たパロウはステイアウトして6位へ浮上。ハータを抜いて5位へ浮上と当時に、前を走るカークウッドにエリオへの接触のペナルティが課せられて4位へ。前を走るディクソンとマクロクリンがピットストップしてさらに浮上するも、燃費走行を強いられて背後から迫ったルンガーに前を譲る形に。カークウッドがエリオに接触してスピンした時にパロウのフロントウイングがエリオに接触。このウイングが接触の影響で脱落しかかるも、背後のハータも燃費走行を強いられてパロウに仕掛けることはできず、パロウは燃料をセーブしたまま2位フィニッシュすることに成功。これで、今シーズンここまで10戦すべてでTOP10フィニッシュ。ポイントリードを110点から117点に伸ばしています。







【ハータが今季初表彰台】
このトロントで3戦連続ポールポジション獲得がかかっていたコルトン・ハータもパロウ同様に雨の影響を受けて予選14位。ハータはパロウと同じ作戦を取って44周目にラストストップ。その後はステイアウトして3位へ浮上。4位のウィル・パワーも最後は燃費走行を強いられて背後に接近してくることもなく、そのまま3位フィニッシュし、今季初めて表彰台に乗っています。ハータはフィニッシュライン通過直後に燃料切れとなり、そのままスローダウンしました。

【デビュー戦のブロンクビストは0周25位でDNF】
前回のミッドオハイオでのアクシデントでドクターストップがかかったシモン・パジェノーに代わって参戦したトム・ブロンクビストは予選20位。スタート直後のターン1でジャック・ハービーとライアン・ハンターレイの接触を受けてウォールにヒット。サスペンションを破損して走行不能となり、1周もできずにインディカーデビューレースを終えています。

【レイホールが2戦連続TOP10フィニッシュ】
予選最下位だったグラハム・レイホールはオープニングラップに発生したマルチカークラッシュを回避して20位へ浮上。フルコースイエロー中の49周目にラストピットを行い15位まで浮上。その後は前5台がピットストップし、ローゼンクイストは自力でパスして9位フィニッシュ。2戦連続今季4回目のTOP10フィニッシュ。

【カナピーノが自己ベストタイ】ルーキーのアウグスティン・カナピーノは18位スタート。レース中盤73周目まで10位を走行するも、その後にディクソンとレイホールに前に行かれて12位自己ベストタイでフィニッシュ。

【アームストロングがキャリアベストフィニッシュ】
ルーキーのマーカス・アームストロングは予選10位から7位フィニッシュ。今シーズンは4回目のシングルフィニッシュでルーキーポイントをリード。

【次回第11戦12戦はアイオワでのダブルヘッダー】
第1Ⅰ戦12戦はショートオーバルのアイオワ・スピードウェイでもダブルヘッダーレース。佐藤琢磨選手が参戦。
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7月22日土曜日深夜4:00(日曜早朝)、23日日曜日深夜3:00(月曜早朝)から生中継!
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