ディクソンがアメリカモータースポーツの殿堂入り






インディカーシリーズで6回チャンピオンタイトルを獲得したスコット・ディクソンは、2024年にモータースポーツの殿堂入りをする8人のうちの1人に選ばれたことが、現地4月14日にロングビーチGP会場で発表されました。ディクソンとその他の殿堂入りメンバーは、モータースポーツの殿堂があるフロリダ州デイトナビーチで行われるセレモニーに参加することになります。

ニュージーランド出身で42歳のディクソンは、2001年にパックウエストレーシングからCARTチャンプカーシリーズにデビュー。2002年にはチップガナッシレーシングに移籍し、キャリア23年間で370レースに出走して通算53勝と28回のポールポジション記録。現在もチップガナッシレーシングに所属して史上最も成功したドライバーとなっています。

その通算勝利数53勝はA.J.フォイトの67勝に次ぐ歴代2位。また、6回のチャンピオンタイトル獲得数もAJフォイトに次ぐ歴代2位。インディ500では2008年に優勝し、インディ500のポールポジション獲得数は5回で、これもリック・ミアーズの6回に次ぐ歴代2位となります。

ディクソンはこの20シーズンで少なくとも1勝を記録し、18シーズン連続で1勝以上を挙げ、いずれもシリーズ記録となっています。また、通算370レースで194回のTOP5フィニッシュを記録と132回のTOP3表彰台フィニッシュを記録。これもマリオ・アンドレッティの144回に次ぐ歴代2位となります。

インディカーシリーズ以外でもディクソンは、デイトナ24時間レースで3回の総合優勝を記録しています。

2024年の殿堂入りはディクソンの他に、ドラッグレーシングチャンピオンのジョン・フォースのクルーチーフを長らく務めてきたオースティン・コイル、HANSデバイスの開発者であるジム・ダウニング博士とロバート・ハバード博士、砂漠レースのレジェンドであるバド・エキンス、7回のNASCARカップシリーズチャンピオンでインディカーシリーズにも参戦していたジミー・ジョンソン、インディカーシリーズに参戦してきたニューマン・ハースレーシングのチームオーナーでスポーツカーレーサーでもあったポール・ニューマン、そしてF1世界選手権と世界二輪選手権で世界チャンピオンであり、Can-Amシリーズでもチャンピオンになったジョン・サーティースがいます。

モータースポーツの殿堂入りは、200人のモータースポーツの専門家(そのうち半数が殿堂入りメンバー)による直接投票によって選出されます。投票には、マリオ・アンドレッティ(1990年殿堂入り)、ドン・ガーリッツ(1989年殿堂入りNHRAチャンピオン)、チップ・ガナッシ(2016年殿堂入り)、トム・ディース(2000年殿堂入りパワーボート選手)、スコット・パーカー(2009年殿堂入りAMAダートトラック)、リチャード・ペティ(1989年殿堂入り)、ドン・プルドーム(1991年殿堂入りNHRAチャンピオン)、ラスティ・ウォレス(2014年殿堂入りNASCARチャンピオン)などのメンバーが含まれています。

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