【佐藤琢磨リリース】戦略当たり予選20位からキャリア3回目の優勝!



【佐藤琢磨公式リリース】 インディカー・シリーズ第16戦は、オレゴン州ポートランドのPortland International Racewayで開催された。ポートランドでの開催は11年ぶりということもあり、木曜から公式スケジュールが始まった。

 金曜日はプラクティスが2回行われて、佐藤は総合で13番手だった。「なかなかいいコースですね。ストレートはあるけれど、1ラップは短く、あっという間に回って来ちゃう。コーナーだらけという印象ですね。とてもチャレンジングなコースですよ」とコースの感想を話したが、クルマのセットはまだまだのようで、土曜のプラクティス3での改善に希望を託した。

 そのプラクティス3では5番手タイムを叩き出し、Q3進出は確実なものと思われたが、午後に行われた予選、佐藤はグループ2から出場したが、57.7848秒を出したものの、ドライバー分けの不均衡により10番手となり、Q3どころかQ2進出も叶わず、決勝は20番手からとなってしまった。「午前のマシンはとても強力なパッケージだったのですが、午後大幅に気温が上昇して、スピード

を失ってしまいました。結果はとても残念ですが、明日のレースに向けて、さらに改善するために努力していきます」と佐藤はコメントした。

 決勝は日曜日の現地時間正午過ぎから始まった。スタート直後のシケインのターン2でいきなり5台が絡む大クラッシュが発生。佐藤はなんとかそれを避けてポジションを一気に15位まで上げる。またこのフルコース・コーション中に佐藤はピットインして燃料の継ぎ足しを行った。

 今回のレースは2ストップで行くことを決めていた佐藤は、2回目のピットインを39周目まで引っ張る。この作戦は功を奏し、佐藤は71周目には一時的にトップに上がる。その直後の75周目にサンティーノがスローダウン、それを見たピットはすぐに佐藤をピットインさせる。翌周にフルコース・コーションとなり、佐藤は2番手をキープしたまま走行を続けることに成功する。

 リスタート後のトップはチルトンだったが、彼はステイアウトしたためにもう一度ピットに入らなければならず、85周目に佐藤は再びトップに返り咲いた。その後ハンターレイが微妙な間隔で追って来たが、佐藤は最後まで抑えきり、11年ぶりの開催のポートランドでキャリア3回目の優勝を成し遂げた。



【佐藤琢磨選手のコメント】 予選は確かに順位は良くなかったですが、予選のときのマシンは、まるでレースカーのようないい動きだったので、今日はほどんどセットを変えずにレースに臨みました。20番手と云っても、トップからコンマ数秒しか離れていないので、チャンスはあると思っていました。今日は2ストップで行けるというのを分かっていたので、1周目から燃料をセーブして走りました。前回のセントルイスは上手く行きませんでしたが、今回はイエローも上手く入りましたし、ストラテジーも良く、ピットストップも速かったので、一度前に出てからはレースもコントロール出来て、非常にやりやすかったです。最後にハンターレイに迫られましたが、彼が来ることは分かっていたので、プッシュトゥパスを上手く使いながら、なんとか1秒くらいのギャップを保っていました。緊張感のあるバトルでしたが、楽しめたと思います。

8件のコメント

  1. ディクソンやブルデイのような勝ち方でしたね!早起きした甲斐がありました。
    1. daytona500さんへ
      シャシーに対しての理解度が深まれば他トップチームに追いつくと思います。
  2. 佐藤琢磨ブラボー!
    どんどん勝ち慣れて行って下さい!!
  3. おめでとうございます!やっと報われました!いや、まだ足りない!最終戦ソノマも優勝で今シーズンを締めくくって下さい!
    P.S.録画失敗しました(涙)夜見ようとして発覚したので、夜の再放送も逃しました。金曜まで長い…。翌日に再放送してくれませんか?
    1. Daisuke8849さんへ
      金曜日まで楽しみを取っておいてください。

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