バトルはピットスタンドでも起きている!
バトルはコース上だけではなく、ピットスタンドでもバトルは起きている!
今週末のシーズン最終戦を前に、ポイントリーダーのジョセフ・ニューガーデンとポイント2位のスコット・ディクソンのポイント差は、わずか3点。これは差がないも同然です。
F1やスーパーフォーミュラと比較してレースの流れが激しく流動的で、その都度に作戦の変更が重要になるインディカーでは、作戦をつかさどるストラテジスト(作戦参謀)の役割が非常に重要になります。
ニューガーデンのストラテジストはペンスキーレーシング社長でもあるティム・シンドリック(写真左)。シンドリックは昨シーズンまで5年半にわたってウィル・パワーとコンビを組んできましたが、今シーズンからはニューガーデンを担当しています。
作戦面でうまく行かなくなると表情に出る上に、ピットボックスの柱に逆手でぶら下がるのでわかりやすいです。
スコット・ディクソンのストラテジストはチップガナッシレーシングでマネージングディレクターを務めるマイク・ハル(一番上写真右)。
これまでにチップガナッシレーシングが獲得してきた11個のタイトルすべてにかかわり、ストラテジストとしてディクソンには過去4回のタイトルをもたらしてきました。
しかしながら、時には我々のはるか先を行く作戦をとってディクソンを沈没させてしまい、あとで揉めることもしばしば。基本的にポーカーフェースなので表情に出ませんし、レース中のインタビューもうまくはぐらかしてきます。
インディカーはドライバー同士の戦い、ピットクルー同士の戦い、ストラテジスト同士の戦いとなっています。
後はラップリードしながらも早めのタイヤ交換を選択してピットインしてしまい
ヘビートラフィックの中にピットアウトさせてしまって中断に沈んだまま終わったソノマとか。
パワー担当のJon “Myron” Bouslogですが、計算上はタイトル獲得の可能性は残されているので
作戦でどうカバーするのか見ものです。