【レースリポート】佐藤琢磨は9位フィニッシュ


佐藤琢磨公式リリースより

【タフなレース乗り越えどうにか9位】 インディカー・シリーズ第3戦はアラバマ州バーミングハムのバーバー・モータースポーツ・パークで行われた。

 金曜日に行われたプラクティスでは、「いくつかのセットを試みましたが、思っていた方向と逆方向にセットが行ってしまいました」と厳しい立ち上がりとなったようだ。「チームメイトがいいタイムを出しているので、データをシェアして明日の予選は上位に顔を出したい」と4台体制のメリットを強調していた。

 土曜日の予選、佐藤はグループ2からのアタック。しかし「タフな予選でした」と佐藤は100分の6秒差でQ2に進出することができなかった。「チームは速いクルマを作ってくれましたので、この結果は残念でした」と総合14番手で明日に決勝に臨むことになった。

 日曜日の午前中に行われたウォームアップは、雨でコースは完全にウェットであったため、決勝のためのチェックを重点に走行した。

 決勝は現地時間午後2時半に、「ASIMO」のスタートコマンドで始まった。寒気が入り込んだために、気温は18℃と昨年よりも大幅に低い。佐藤は上手いスタートを切り、一気に10位までポジションを上げる。しかし、その後のペースが上がらない。すでにこの時点でブレーキにトラブルを抱えていたようだ。金曜日にもブレーキトラブルに見舞われて、パーツを交換するなどして対策をしていたはずだったが、佐藤はこのトラブルのため、レース中ずっとブレーキ・バランスを調整しながらの走行となってしまった。

 レースは淡々と進み、フルコースコーションも2回出たものの、レースを動かすものとはならず、佐藤は苦しみながらも何台かをパスして、結局9位でレースを終えることになった。

【佐藤琢磨コメント】 スタートはうまく順位を上げることができたのですが、その後ペースが全然上がらなくて、ちょっと厳しいレースでした。最初のスティントからブレーキ・トラブルを起こしてしまい、レース中ブレーキ・バランスと格闘して走っていました。最後は右リアが全然無くなっていたようでした。3スティント目まではかなりペースに苦労して、最後のスティントでようやくクルマのバランスが良くなったんですけど、その時すでにブレーキにすごく問題を抱えていたのと、何台かオーバーテイクするのに、タイヤに大きなフラットスポットを作ってしまったので、バイブレーションでほとんど前が見えない状態で走っていました。なんとかトップ10でフィニッシュできたのは、大事なポイントも獲れたので良かったと思います。アンドレッティのクルマはまだ純粋にスピードが足りないと感じましたが、今回のレースでも学んだことがあったので、それを今後に活かして行きたいと思います。



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