エキサイティングだったロードアメリカでのレース



大盛況だったロードアメリカGP。バトルも多くインディカーの醍醐味満載のレースでした。

画面に映ったコース上でのオーバーテイクシーンは25回。これはオープニングラップ(1周目)とイエロー明けのリスタートラップは除いてあります。さらにエンジントラブルでスロー走行になったSディクソンとSパジェノーを追い抜くシーンも除外しています。

1周4.018マイル(6.44㎞)レース距離は322㎞。レース時間は1時間39分10秒。アベレージスピード時速195.37㎞(ピットストップ3回、4周のコーションラップを含む)。MOVは0.7429秒。リーダー3人リードチェンジ4回でした。(ちなみに戦いが濃密だというあるレースでのオーバーテイクシーンは5回)

ここまでパッシングが多かった原因を考察してみます。

【ローダウンフォース仕様】
今回のレースでは長いストレートでの最高速を重視したエアロ設定となったために各チームはウイングの角度を浅めにしてきています。図らずもJRヒルデブランドが指摘した通りローダウンフォースにしてコーナーリング速度を落とせばバトルは増えるということを証明したことになります。

【ハードで持ちのいいタイヤ】
今回のタイヤスペックはハードタイヤはインディGPとおなじハイスピード系の堅いコンパウンドで、ソフトタイヤはアラバマGPのプライマリータイヤと同じコンパウンドということでかなり堅めです。ハードもソフトもラップタイムの落ち込みは非常に少ないものでした。
【効果的だったP2P】
優勝したWパワーは1stスティント以外はブラックタイヤで走り続けましたが、P2Pを温存して最後の勝負どころで重点的に使っていました。ローダウンフォースロードラッグということでストレートでのP2Pの効果は絶大でした。

ロードアメリカは1周が6.44㎞もあって、1周延ばすための燃費走行は困難です。なので各ドライバーは燃費走行することなく持ちのよいタイヤで攻め続けたということになります。

タイヤが硬くて持ちが良くてもダウンフォースとドラッグをを削減すればオーバーテイクシーンは増える可能性があるというわけです。JRの考察は当を得た話だということですね。
http://blog.gaora.co.jp/indy/2016/06/18194

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