インディカーでのリスタートルール



琢磨選手が2位にポジションアップした64周でのリスタート。ポジションを落としたJPモントーヤは「ジャンプスタートじゃないか」と無線で文句を言っていましたが、全く問題なしでした。

コントロールライン(スタートフィニッシュライン)の数100m手前にリスタートゾーンというのが設けられています。下の写真の2本の黄色い線の間がリスタートゾーンで、それを示すオレンジコーンがフェンスに2か所設けられています。これはロードもオーバルも同じです。


レースリーダーがこのリスタートゾーンに入ると、任意のタイミングでフラッグポストでグリーンフラッグが降られてレースはリスタートとなります。同時にレースコントロール無線でも「グリーン」がコールされます。

グリーンが出た瞬間に追い抜きはどこからでもOKになります。F1のようにラインはありません。これはインディカーのリスタートの特徴であってリスタート直後にバトルを多発させる要因にもなっています。

※訂正
2013年にスタンディングスタート導入時にスタートルールが変更され、レーススタート時もグリーンになった瞬間にどこからでも追い抜きができるようになっています。グリーン前に隊列から横にずれたりするのは禁止です。また、イベントによってはローカルルールによって一部変更になる場合もあります。

リスタートの1周前にはフラッグスタンドとレースコントロール無線から「次でリスタート」の合図があり、ペースカーはコースアウトするので、それ以降はレースリーダーが自らペースを作らなければいけません。

この時は「ストレート&ステディ」・・・・「パックアップ、パックアップ・・・」とレースコントロールから隊列に無線で指示が入ります。「ウェービングも加速減速もせずに走りなさい」、「前との間隔を詰めなさい・・・」という意味です。

なので、今回のレース2のラスト2回のリスタートでリスタート間際にラップリーダーのブルデイがブレーキを踏んだりして後ろをけん制したのはフェアでは無いということです。レース後に琢磨選手はこのことを指摘していました。

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