インディカーと佐藤琢磨選手がもてぎに凱旋

12月3日に栃木県のモビリティリゾートもてぎ（旧ツインリンクもてぎ）でホンダ主催のファンイベント「ホンダ・レーシング・サンクスデー2023」が開催され、参加した佐藤琢磨選手は自身が2回目のインデイ500を果たした時のレースカーをファンの目の前で走らせました。

2020年のインディ500で佐藤琢磨選手はレイホールレターマンラニガンレーシング（RLL）の#30をドライブ。予選3位からスタートした琢磨選手はレース終盤までチップガナッシレーシングのスコット・ディクソンと激しいトップ争いを展開して、最後そのディクソンをを突き放して2017年以来の2回目のインディ500制覇を達成。

しかし、おりしも2020年は新型コロナウィルスの感染拡大の真っ最中で、シーズンは3か月も遅れて開幕したうえに、インデイ500は紆余曲折を経て最終的には無観客での8月開催という全体未聞の事態に。

ビクトリーレーンでグリコポーズの佐藤琢磨選手を包むはずだった大歓声はそこにはありませんでした。

それから、3年あまりが経過して、ようやく日本のレースファンの目の前で凱旋のデモランを行いました。2017年に初めてインディ500を制した時は大々的に凱旋ツアーとイベント実施するも、2020年は全くイベントが開催できない状況でした。

今回は特別にロードコース用に足回りが変更されて”左右対称”となったインディ500優勝レースカーで琢磨選手はもてぎのロードコースでデモ走行を実施。レーシングスーツも当時の物を着用し、走行の準備には一緒に優勝したRLLのメカニックらをアメリカから呼び寄せて、インディ500優勝車を日本で蘇らせました。

この日はF1世界選手権でチャンピオンとなったマックス・フェルスタッペン他、角田裕毅やスーパーフォーミュラで活躍する日本人選手、四輪二輪問わず国内外で活躍する選手たちが一堂に会するというホンダならではのイベントのなかで、インディカーと佐藤琢磨選手はその存在感を大いに発揮したのでした。