ナッシュビルはカークウッドが今季2勝目






【第13戦ナッシュビル・ミュージックシティGP リザルト】
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6127/2023-08-06/indycar-officialracefinalpostings.pdf







【カークウッドが今季2勝目】
チームメイトのハータとグロジャンが予選FAST6に残ったのに対して、カイル・カークウッドは予選8位。予選TOP5がソフトタイヤでのスタートを選択したなかで、カークウッドはハードタイヤでのスタートを選択。同じくハードタイヤスタートだったグロジャンよりも1周のばしてラップリードを記録したうえで、29周目に1回目のピットストップ。ソフトタイヤスタート勢が早めのピットストップを選択し、2回目のストップを終える中で2位へ浮上。14周目のフルコースイエローで早めにハードタイヤに交換していたアレックス・パロウが45周目に2回目のピットストップを行うとラップリーダーへ浮上。イエローが出ない中で2ストップ作戦を実行するカークウッドはソフトタイヤで51周目まで引っ張り、2位のマクロクリンが1秒差まで詰め寄ったところでラストストップ。その後も2位のマクロクリンに2秒以上のリードをキープしてそのままフィニッシュ。34周の最多ラップリード。カークウッドの優勝は共にストリートレース。

【2年連続2位のマクロクリン】
今季初のポールポジションのスコットマクロクリンはナッシュビルでは2年連続のポールスタート。ソフトタイヤでスタートした中では最も引っ張って25周目にハードタイヤへ交換。14周でピットインしていたパロウにはアンダーカットを許し、ハードタイヤスタートだったグロジャンとカークウッドにはオーバーカットを許して4番手へ後退。最終スティントでは早めのピットタイミングのパロウが燃費走行で後退、ハードタイヤで引っ張りすぎたグロジャンをアンダーカットして2位へ復帰。しかし、フュ―エルウインドウよりも若干早めだったピットストップの影響で燃費走行を強いられ、カークウッドを最後まで捕らえることはできずに2年連続の2位フィニッシュ。

【パロウは4位でポイントリードを拡大】
ポイントリーダーのアレックスパロウは予選3位。ソフトタイヤスタートでイエロー多発を見越して早めにソフトタイヤを捨ててアンダーカットを狙う3ストップ作戦を敢行。全車がピットストップを終えた33周目にはラップリーダーとなり12周をリードするも、残り36周の所で2回目のピットストップ。そこからは超燃費走行でイエローを待ちながら3位をキープ。レース終盤の2回のイエローで何とか燃料を持たせて、そのまま3位フィニッシュ。ポイント2位で予選9位だったニューガーデンと予選12位だったディクソンの前でフィニッシュして、ポイント差を80から84に広げる。

【またしても勝利を逃したグロジャン】
今季はロングビーチGPでの2位フィニッシュがベストリザルトでまだインディカーでの優勝がないロマン・グロジャンは口ひげを伸ばす願掛け。予選TOP5がソフトタイヤでのスタートを選択した中で予選6位のグロジャンはハードタイヤスタートを選択。しかし、ソフトタイヤを最終スティントで使う選択したために第2スティントは長めに引っ張らざるを得ずにアンダーカットを許して7位まで後退。ソフトタイヤの最終ステイントも燃費走行のエリクソンに引っかかり続けてポジションを上げられず。最後はエリクソンがブロッキングの反則を取られてポジションを譲られての7位フィニッシュ。

【予選5位のマルーカスはトラブルでDNF】
今季ロードストリートでは予選ベストの5位だったデイビッド・マルーカスはレース序盤の11周目に突如リアウイングステーが破損しそのままDNFへ。ギアボックスのオイル漏れで火災が発生し、その熱でリアウイングステーが剥離して破損。

【デビュー戦のランクイストはDNF】
ドクターストップのシモン・パジェノーに代わってメイヤーシャンクの#60をドライブし、インディカーデビューを果たしたリナス・ランクイストは予選11位と上出来の出だし。3ストップ作戦を選択して、レース折り返しには5位まで上がるも、1回多いピットストップで17位まで後退し、13位までポジションを戻したところで最終ターンでタイヤかすを拾って最終ターンの外側のウォールにクラッシュ。25位DNF。

【ハンターレイがベテランの味を魅せる】
ランクイストのクラッシュでレース残り5周でレッドフラッグとなり、全車がピットレーンに停車するなかで、ライアン・ハンターレイは暑さを嫌って木陰でストップ。気温は32度を超える中で、エアロスクリーンの中のコクピット内は風が止まって気温が急上昇するため。







【パワーがベテランらしからぬ失態】
エンジン始動間近になって、ウィル・パワーはヘルメットの中にイヤピースが入っていないことを発見。慌ててクルーに探すようにアピールするも、パワー自身がモーターホーム(キャンピングカー)に忘れてきたことが発覚。パレードラップへの出発に送れるものの、規則上でゆるされるレーススタート1周前までの隊列復帰が間に合って予選7位から無事にスタート。しかし、この時の隊列追い上げで想定外の燃料を消費してしまい、レースでは燃費走行を強いられて10位フィニッシュ。昨年のシリーズチャンピオンのパワーは今季まだ未勝利。







【次回インディアナポリスロードコースでインディGP】
NASCARカップシリーズとのダブルヘッダーで現地8月12日土曜日の開催。
GAORA SPORTS他、配信プラットフォームで
8月12日土曜日深夜3:00(日曜早朝)から生中継!
https://gaora.co.jp/motor/3652800https://gaora.co.jp/bros/https://skyperfectv.co.jp

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