アイオワ・ダブルヘッダーはニューガーデンが制覇






【第12戦アイオワ250レース2 リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6129/2023-07-23/indycar-officialraceresults.pdf

【ニューガーデンがダブルヘッダ両レースを制覇】
ジョセフ・ニューガーデンが前日のレース1につづいてレース2でも勝利し、アイオワ・ダブルヘッダーを完全制覇。これで、今シーズンここまでのオーバル4戦すべてで勝利し、昨年のゲートウェイからのオーバルレース5連勝となりました。オーバル5連勝は1970年のアル・アンサー以来となります。ニューガーデンはこれでキャリア29勝目、アイオワでは7勝目、ダブルヘッダーの完全制覇は2017年デトロイトのグラハム・レイホール以来となります。予選7位だったニューガーデンは2周目で5位にアップ。26周目に3位にアップし、31周目でとトラフィックにつかまっていたウィル・パワーとそれに詰まったスコット・マクロクリンの2台を一気に抜いてラップリーダーへ。250周中の212周をリードして最多ラップリードも記録しての優勝。レース1の優勝でポイント2位となったニューガーデンはポイントを98点差から80点差に詰めています。

【アイオワ・インディ250 レース2ラップチャート】
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6129/2023-07-23/indycar-race-lapchart.pdf

【パワーが2位でペンスキー1-2】
ダブルヘッダー2レースでともにポールポジションを獲得したウィル・パワーが2位フィニッシュして、チームペンスキーが1-2フィニッシュ。ペンスキーは2レース両方でポールポジションと1-2フィニッシュの完全制覇となっています。

【ポイントリーダーのパロウは3位フィニッシュ】
予選12位だったアレックス・パロウは最初のスティントで8位まで上げるも、1回目のピットインをニューガーデンよりも1周引っ張ったためにアンダーカットされて1周遅れの12位までダウン。しかし、その後は自力でラップバックし、3回目のピットストップをニューガーデンよりも5周早い145周目に行いアンダーカットして8位へ浮上。早めのタイヤ交換でピットストップが5回へ増える可能性があるも、スティングレイ・ロブのタイヤが外れたことによるイエローでもタイミングよくピットストップしてTOP10をキープ。ピットインを1回増やしたことでロングランでのペースダウンを避けながらラストピットを早めの194周に行い、さらにアンダーカットして5位へ。ラスト3周でマクロクリンとローゼンクイストをパスして3位フィニッシュ。

【レースコントロールはレース再開を優先】
レース1同様にリードラップでのフィニッシュは5台のみ。残り11周でハンターレイがウォールブラッシュしてイエローに。レースコントロールはピットオープンにはせずにラップダウンをピットスルーさせて隊列の後ろに下げて残り3周でレース再開。中継映像で流れた2018年のリプレイのようにリードラップにピットインさせると、その後にラップダウンを隊列の後ろに下げるのに周回を要するするために、レースコントロールはレース再開を優先させてピットクローズを維持。今年のインディ500は最後のレッドフラッグ時点ですでに周回遅れはリードラップの後ろに下げられていたたために、レースコントロールは赤旗中断から残り2周でレースを再開。

【パッシング延べ回数は1168回】
レース2でのコース上でのパッシングは延べ1168回。そのうちポジションチェンジは379回。どちらもアイオワでは新記録。

【The Biggest Mover】
予選16位から4位フィニッシュしたフェリックス・ローゼンクイストがThe Bigegst Mover。レース序盤は16位あたりで佐藤琢磨選手とバトル。作戦もギャンブルすることなく、レース折り返しには10位に浮上。残り80周の所で5位までアップし、ラストピットはニューガーデンやパワーよりも1周早い195周目に終えるとアンダーカットして2位へ。残り3周のリスタートでパワーにインに入られると、コースアウト側のタイヤかすに乗ってしまってパロウにもかわされて4位でフィニッシュ。

【佐藤琢磨選手は13周遅れの25位】
予選13位だった佐藤琢磨はレース前のウォームアップセッションで2位。しかし、レーススタート直後に16位へダウンすると、極度のオーバーステアの影響でどんどんポジションを落として34周目には23位でラップダウンへ。52周目に1回目のピットを終えて18位まで回復するも、今度はターン入口でアンダーステアに。しばらくは17位を維持するも140周目にターン2でウォールにブラッシュしてリアサスペンションを破損。この修理で13周を費やして最後尾の28位へ。その後にレースに復帰するも13周遅れの25位でフィニッシュ。







【佐藤琢磨選手のコメント】
朝のプラクティスは凄くよかったので、レースカーの調整はうまくいったと思いました。気温が上がることを見越してリアもグリップしながらフロントも曲がる車にしていたはずだったのですが、レースがスタートしたら全く違うフィーリングでした。とにかくリアがグリップしなくてアクセルが全然踏めずポジションをどんどん落としました。レース中盤は状況がさらにひどくなって、色々アジャストは試みました良くなる変化が全くなくて最終的にはアウトに膨らんでしまってウォールにこすってサスペンションを破損しました。データを見た感じでもチームの4台の中では明らかにオーバーステアがきつくてアンチロールバーやウェイトジャッカーの調整ではカバーしきれない状況でした。パロウのデータと見比べてもバランスの違いが明らかで、その原因はまだわからないですけど、非常に残念です。修理してレースに復帰した後は前の車を抜ける状況にはなっていていいペースで走れていました。バランスだけ見ると自分だけが大きく悪化していたので、朝のコンディションとはレースカーの動きが変わってしまったので、朝にやったことが裏目になったのかもしれません。気持ちをしっかりと切り替えてゲートウェイに臨みたいと思います。







【次回ミュージックシティGPは8月6日深夜1時から生中継】
ナッシュビル市街地コースで開催されるミュージックシティ・グランプリは
GAORA SPORTS他、配信プラットフォームで
8月6日日曜日深夜1:00(月曜早朝)から生中継!
https://gaora.co.jp/motor/3652800https://gaora.co.jp/bros/https://skyperfectv.co.jp

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