3チームがセブリングでルーキーテストを実施






現地1月4日にフロリダ州のセブリングインターナショナルレースウェイ(ショートコース)でチップガナッシ、デイルコイン、ペンスキーの3チームがプライベートテストを実施しました。



チップナガッシレーシングからは、F2で優勝経験があるロバート・シュワルツマンとインディネクスト(旧インディライツ)の育成ドライバーであるキフィン・シンプソンが参加。デイルコインレーシングからはインディネクストで優勝経験があるスティング・レイ・ロブ(写真)が参加し、チームペンスキーからはIMSAスポーツカー選手権にペンスキーより参戦しているデイン・キャメロンが参加しています。



今回は各チームのプライベートテストのために公式計時は実施されていませんが、Racer.com(https://racer.com/2023/01/04/shwartzman-tops-four-car-indycar-test-at-sebring/)のリポートでは以下の通りで、シュワルツマンがトップタイムを記録しています。



  • シュワルツマン(チップガナッシ、52秒539)


  • ロブ(デイルコイン、52秒584)


  • シンプソン(チップガナッシ、52秒905)


  • キャメロン(ペンスキー、53秒364)


イスラエル系ロシア人で23歳のシュワルツマンは、2020年にF2で4勝をあげてランキング4位となり、2021年は2勝でランキング2位となっています。2022年はフェラーリのF1テストドライバーを務め、アメリカGPとアブダビGPの金曜日のプラクティスセッションに参加しました。



豊富なキャリアを持つシュワルツマンにとって、タイヤ特性も大きく異なるうえに、バンピーなレーストラックでパワーステアリングが無いインディカーをどのようにドライブできるかは未知数でしたが、うまく適応して参加4人の中では最速となっています。



チップガナッシの現時点のラインナップはスコット ディクソン、マーカス エリクソン、アレックス パロウ、ルーキーのマーカス アームストロングの4台。 しかし、アームストロングはロードストリートのみの参戦でオーバルレースを走るドライバーは未定と言う状況。パロウは2024年にはマクラーレンへ移籍する予定で、シュワルツマンの起用は2024年以降とみられています。



F2からインディカーへの参戦は過酷にはカラム・アイロット、クリスチャン・ルンガーがいます。



デイルコインからテストに参戦したスティング・レイ・ロブはアイダホ出身の21歳。2022年はインディネクスト(インディライツ)にアンドレッティから参戦し、3勝をあげてランキング2位となっています。



デイルコインレーシングはデビッド・マルーカスの残留を発表していますが、佐藤琢磨の去就は現時点で未発表で、ロブにはデイルコインの2台目か、3台目のシートの可能性が残されています。



チップガナッシが育成ドライバーとして契約した18歳のシンプソンは2022年はインディネクストに参戦してランキング9位。2021年フォーミュラリージョナル・アメリカ(FRA)で6勝をあげてタイトルを獲得。60万ドルのスカラーシップ獲得と共にアメリカのHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)の支援の下で日本のスーパー・フォーミュラへの参戦権を獲得しましたが、入国制限の為にそのスカラーシップを断念しインディライツ参戦へ転向しています。



シンプソンは今回のテストに参加しましたが、2023シーズンはHMDモータースポーツからインディネクストに引き続き参戦することになっています。

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