新記録で振り返るインディカー2022シーズン






インディカーシリーズ2022年シーズンを記録で振り返ってみましょう。



まずはコース上のパッシング数では、5つのレースでこれまでの記録が塗り替えられました。全17戦でのポジションアップの延べ回数は5881回で昨シーズの3526回よりも40%高く、この7年間で最多となりました。



記録が塗り替えられたレーストラックはインディアナポリスロード、デトロイト、ナッシュビル、ゲートウェイ、ラグナセカの5か所でした。



「このレースカーはストリート 、ロードコース、ショートオーバルなどの様々なタイプのレーストラックで新記録をマークしました。これはレースカーは高次元の速度でも安全を維持しつつ、多くのレースシーンを生み出しているということです」とインディカーのジェイ・フライ社長はシーズンの成果を強調しています。



レースカーの信頼性においても2022年は記録的なレベルに達しました。 35人のドライバーが延べ56,148周を走行し、シリーズチャンピオンのウィル・パワーとスコット・ディクソンの二人は17戦で全2,268 周すべてを完走しました。過去にシーズン中にすべてのラップを完走したドライバーは5人だけで、ディクソンは2回記録しています。



プラクティスや予選も含むすべてのセッションでは延べ98,145周となり、これは2011年以来最多となります。総走行距離でも186,224マイルを記録し2013年以来の最多記録となりました。



チャンピオン争いでは、シーズン17戦中にポイントリーダーは7回入れ替わり、最終戦にはタイトル争いに5人ものドライバーが生き残りました。その5人のポイント差は41点で、この19年間において最もタイトなタイトル争いが展開されました (2003年最終戦は30点差)。 タイトル争いが最終戦まで続いたのは17年連続となります。



ルーキー争いでは、クリスチャン・ルンガーをデイビッド・マルーカスがわずか5ポイント差で追いかけて最終戦を迎え、ルンガーが18点差という、この10シーズンでは最も僅差でルーキーオブザイヤーを獲得しています。



僅差での勝利でも新記録が生まれました。ナッシュビルでのミュージックシティGPでは、ディクソンがスコット・マクロクリンを0.1067秒差で抑え、インディカーシリーズのストリートレース史上で最も僅差でのフィニッシュを記録しました。



予選でのポールポジション獲得人数では、1961年以来最多となる9人のドライバーがポールポジションを獲得。ウィル・パワーは14年連続でポールポジション獲得し、マリオ。アンドレッティの史上最多記録を更新する68回目のポールポジションを記録しました。



その他の通算記録でディクソンは、18年連続(通算では20シーズン)で優勝を記録しています。



そのディクソンは、第106回インディ500予選では、1996年のスコット・ブレイトン以来26年ぶりとなる最速ポールスピードとなる234.046mphの4周平均速度を記録。フロントロー3台の平均スピードも、予選通過33台の平均速度は231.923mphで、前年の230.294mphを抜いて史上最速のフィールドとなりました。。

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