ニューガーデンが今季5勝目でランキング2位へ






【ニューガーデンが今季5勝目でポイント2位へ】ドライバーズポイントで22点差で4位につけるジョセフ・ニューガーデンは予選3番手。ニューガーデンはチームメイトでポイントリーダーのウィル・パワーがポールポジションからのスタートからラップリードを重ね続ける状況の中で、マクロクリンと共に4ストップ作戦を選択。1回目のイエローとなった時点でマクロクリンと共に3回目のピットストップ。158周目に7位でリスタートすると、燃費走行の必要もなく、フレッシュタイヤのアドバンテージを十分に生かして、166周目にはラップリーダーに。208周目のラストピットでバックマーカーに引っかかって2位に後退。降雨明けのリスタートでマクロクリンをかわしてラップリーダーになるとそのままリードを守って今季5勝。キャリア25勝目。これでポイントでは3点差の2位へ浮上しています。直近のシーズン最多記録は2016年のシモン・パジェノーの5勝で、この年のシリーズチャンピオンに輝いています。2011年にはパワーが6勝をあげていますが、タイトルは4勝のフランキッティに持っていかれています。







【ゲートウェイ500リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/5917/2022-08-07/indycar-officialraceresults.pdf



【2時間9分の降雨中断】現地午後6時52分214周目に小雨でイエロー。午後6時55分にレッドフラッグが出されて中断。9時05分にエンジン再始動。9時06分コーションラップ再開。9時10分221周目ピットオープン。9時12分225周目グリーンフラッグ。



【チャンピオン争い】計算上では7位のオワードまで可能性が残されています。1レースでのウィナーの最大獲得数は54点。最下位でも5点が獲得できるので、1レースでの逆転可能な点数差は49点になります。もし、予選を通過するも決勝レースをスタートできない場合はグリッド順位の半分のポイント(奇数は1点繰り上げ)が与えられます。







【4位フィニッシュのオワード】かろうじてタイトル獲得の権利が残るパト・オワードは7番グリッドアから4位フィニッシュと健闘。ランキングでは7位キープで現状では逆転タイトル獲得は厳しい位置にいますが、ランキング4位に入ればFIAのスーパーライセンスポイントで10点の加算となり、F1参戦資格を得ることになります。しかし、オワード自身はスーパーライセンス獲得は目標ではないと明言しています。



【ルーキーのマルーカスが初表彰台】20歳のルーキー、デイビッド・マルーカスが12番グリッドからキャリアベストの2位フィニッシュで初表彰台となりまた。マルーカスは2回目のアンダーグリーンでのピットストップ後に周回遅れの11位になるも、145周目のハービーのクラッシュによるイエローでラップバック。この時のタイヤ交換が効いて、リスタート後には徐々にポジションをあげてトップ2台のピットインでレースリーダーに。レース再開後は5位からリスタートして、パワーとオワードを相手に立て続けに激しいバトルを展開し初表彰台圏内の3位へアップ。ファイナルラップで2位のマクロクリンをアウトサイドからパスしてそのまま2位フィニッシュ。ルーキーポイントではレース前は41点差でルンガーを追いかけていましたが、これで11点差に詰め寄っています。マルーカスは「前にペンスキーが見えてきた時は興奮しました。レース再開後は慎重になりすぎてアウトサイドレーンを使わなかったのですが、もっと早く積極的に使っていればと後悔しました。もっと早くから使っていればニューガーデンに追いついたかもしれません。でも今回の結果は自分にとってもチームにとっても優勝に値します」とコメント。







【マクロクリンはまたしてもオーバル初優勝ならず】4番グリッドスタートのスコット・マクロクリンは前を走るニューガーデンもよりも1周早くラストピットしたことで、ニューガーデンの前に出ることに成功。12周のラップリードを記録するも、リスタート直後のバックストレートでニューガーデンにインサイドに入られて2位へ後退。その後はマルーカスにもかわされて3位フィニッシュとなり、オーバル初優勝は成りませんでした。マクロクリンは第2戦のテキサスでもレースをリードしながらも最終ラップでニューガーデンに抜かれて2位フィニッシュしています。



ポイントリーダーのパワーは6位に終わる】通算67回目のポールポジション獲得で歴代1位に並び、レースでは128周の最多ラップリードを記録したものの、3ストップを選択してラストピットがニューガーデンよりも10周ほど早かったために、最後は燃費走行を強いられてリスタート後は2ポジション落として6位でフィニッシュ。2014シーズン以来2回目のタイトル獲得へ、わずか3点のマージンとなっています。



【ローゼンクイストが最後尾から16位フィニッシュ】予選でスピンしてノータイムとなり、最後尾26番グリッドから16位フィニッシュしたフェリックス・ローゼンクイストがマルーカスと並ぶ10ポジションアップのThe Biggest Mover。



【佐藤琢磨は今季ベストの5位フィニッシュ】2019年にこのゲートウェイを制している琢磨選手は前回のレース後にレースカーのモノコックを交換。その結果、これまでの問題点の改善がみられて予選8位はランキングTOP7のドライバーに続く好成績。満タンで60周以上走れる中で琢磨選手は2日目のピットストップを大幅に早めて104周目にピットイン。この結果、アンダーカットに成功して全車がピットした後にはラップリーダーに。しかし、その18周後にハービーがクラッシュしてイエローとなり、ピットインしてタイヤをフレッシュに換えるか、燃費走行して3ストップに留めるか岐路に立たされます。チームはこのイエローでセーブされる燃料を再計算しているうちにピットレーンはオープンになりましたが、その寸前に琢磨選手もピットインの有無を確認するのに無線ボタンを押してしまってチームからのピットインの指示が聞き取れずにステイアウト。その結果、ピットインが1周遅れて8位まで後退。レース再開後には6位でリスタートし、パワーを抜いて5位へ上がるも、3周遅れのパジェノーがフレッシュタイヤ交換後に琢磨選手の前でピットアウトしてしまい、これを抜けずにそのまま5位フィニッシュとなりました。



【佐藤琢磨選手のコメント】「レースをリードできたのは良かったですね。レースが膠着したので積極的にアンダーカットを狙っていきました。それは大成功でした。イエロー中のピットでチー、無と同時に無線交信となってピットインが遅れたのが残念でした。あれが無ければレースをリードし続けられました。雨の後のレース再開後はだいぶコンディションが変わってしまって、コクピットから色々アジャストしましたが厳しい状況でした。このコースではいつもエキサイティングなレースが繰り広げられてきましたが、今回もそうなりました。観客の皆さんにとっては、ファンタスティックなレースになったと思います。今回、トップ5でフィニッシュできたことが、ホンダへの貢献に結びついたとすればとても嬉しいです。ただし、自分たちにはもう少しの幸運が必要でした。数ラップ遅れなのに僕に進路を譲ってくれないドライバーがいて、それが無ければ、おそらくポジションをひとつかふたつあげられたと思います。いずれにせよ、デイルコインレーシングw/RWR、それにホンダには心から感謝しています。本当に素晴らしい結果でした。また、初めて表彰台に上ったデービッド(マルルーカス)には心からお祝いしたいです」



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次回、ポートランドGPは9月4日(日) 深夜4時 生中継!



https://www.gaora.co.jp/motor/3408870

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