サイドバイサイドの増加が期待されるテキサス






【28台のエントリー】28台のエントリーは2011年以来のエントリー数となります。



【2017年にバンクを浅く改造】代表的ハイバンクオーバルだったテキサスモータースピードウェイは2017年にターン1-2側のバンク角度を24度から20度へ変更しました。当時はメーカー別エアロパーツが使用されていたためにダウンフォースも強大で、これまでの通りのサイドバイサイドが展開されていましたが、2018年から導入された現行のユニバーサルエアロキットによってダウンフォース量は大幅に削減。その結果、アウトサイドレーンでのパッシングが困難になり、1列隊列でのレース展開に代わってしまいました。



【増粘剤の使用】テキサスで開催されるNASCARレースでも、このバンク角度回収の影響は大きく、激減したアウトサイドパスを増やすために、コースのアウトサイド側にレーストラック表面の摩擦係数を増やすための増粘剤(一般名はトラックバイト、商品名はPJ1)が使用されるようになりました。しかし、この増粘剤を散布した路面表面は風化による劣化が大きく、インディカーが使用するファイアストンタイヤのグリップ力を大幅に低下させる結果となりました。



【路面改良とグリップ向上】テキサスモータースピードウェイは路面の清掃による増粘剤とNASCARのタイヤラバーの除去を行いましたが、昨年は予選とファイナルプラクティスの間に30分間の特別セッションを設け、任意参加の車両には別途に1セットのタイヤを追加供給してアウトサイドレーンのみを走行させることにとって、外側のレーンにタイヤラバーをこすりつけることによるグリップ増加を狙いました。



【今年は更に路面改良に着手】今年も予選とファイナルプラクティスの間に30分間の特別セッションを設けますが、エントリー車両を2グループに分けて15分ずつ走行することになりました。昨年は7台の参加のみでしたが、今年は走行台数を増やすことで、さらなるグリップ増加を目指します。



【エアロパッケージルールを変更】今回のテキサスでは、新たにエアロパーツの追加が認可され、さらに多くのダウンフォースを得ることになります。その増加量は昨年比10%増加の約113㎏とみられてます。



【佐藤琢磨選手は去年は予選3位】このレースは佐藤琢磨選手の今季初レースとなります。トップチームのチップナガッシレーシングからの参戦ということで活躍が大いに期待されています。昨年はデイルコインレーシングからの参戦でしたが、事前テストはなく、ぶっつけ本番のレースうういぃーくエンドだったにもかかわらず、予選は3番手で2列目インサイドからのスタート。5周をリードしましたが、最初のピットインでピットアウトしてきたチームメイトに進路をふさがれて、リードラップほぼ最後尾の19位までダウン。その後はルーキーのデフランチェスコに接触されてウォールにブラッシュ。108周遅れの20位に終わっています。今回も事前テストなしの参戦となりますが、テキサスでは2017年にポールポジションを獲得し、2013年レース1ではベストリザルトの5位フィニッシュを記録しています。



【4月2日(日)深夜1時生中継】GAORA SPORTS他、各配信プラットフォームなどでも生配信。コメンタリーはレーサー鹿島さんと武藤英紀さん。https://www.gaora.co.jp/motor/3652800

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