グラハム・レイホールが初優勝車をオークションで落札






イリノイ州郊外にあるニューマンハースレーシングのファクトリーショップで記念オークションが行われ、グラハム・レイホールが2台のレースカーを落札しました。



1台目は2008年のセントピーターズバーグで自身が初優勝したカーナンバー06のダラーラIR-05で、もう1台は2007年チャンプカ―ワールドシリーズのルーキーシーズンに乗ったカーナンバー2のパノスでした。



この2台はレイホール所有のインディカーとしては初めての物であり、妻のコートニーもNHRAドラッグレーシングで優勝した時のファニーカーを所有していて、現在、インディアナ州郊外のザイオンビルに建設中のレイホールのファクトリーにて展示される予定になっています。



ニューマンハースレーシングは実業家のカール・ハースと俳優のポール・ニューマンが手を組んで1983年に設立。2007年には地元シカゴで重機の会社を経営するマイケル・ラニガンが共同チームオーナーとして加入。2011年にチームを解散するまでに通算107勝と8回のシリーズタイトル獲得を記録しています。



オークションはRMサザビーズが開催。オークションの公式ウェブサイトによると、40台のレースカーと様々な記念アイテムが出品され、落札額の総額は約610万ドルとなりました。



マクラーレンのザック・ブラウンは1993年インディカーシリーズで前年F1チャンピオンのナイジェル・マンセルがドライブした1993年のローラ/フォード・コスワースを落札。落札金額は99万5千ドルでした。



マリオ・アンドレッティが1984年に2勝したローラT800は40万1千ドルで、マンセルからカール・ハースに贈られたレース着用ヘルメットの1つは、9万ドルで落札され、1993年のシリーズチャンピオントロフィーは 26,400 ドルで落札されました。



グラハム・レイホールは2007年から2010年までニューマンハースラニガンレーシングに所属。ルーキーだった2007年当時はまだ18歳で、キャリア3レース目のヒューストンで2位表彰台を獲得。その年はチームメイトのセバスチャン・ブルデイが4年連続のシリーズタイトルを獲得し、レイホールはシーズン中にトップ3フィニッシュを3回記録し、ポイントランキングで5位になっています。



翌2008年にレイホールは初めてのインディカーレース参戦となるセントピーターズバーグで初優勝。その時のホンダエンジンを搭載した黒いレースカーには、オーナーのポール・ニューマンが主催していた恵まれない子供たちの為のキャンプ活動プロモーションのステッカーが貼られていたというのも、その車を落札する大きな動機の一つとなっていました。



レイホールは、さらに2008年にジャスティン・ウィルソンがデトロイト グランプリで優勝しニューマンハースレーシングとしては最後の優勝を飾ったマクドナルドのカラーのNo.02ダラーラも落札購するつもりでいたものの、落札は断念しています。

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