第108回インディ500 3日目はオワードが最速、2台がクラッシュ






【プラクティス4 リザルト】
気温  度 路面温度  度 湿度  % はれ
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6379/2024-05-16/indycar-results-p4.pdf

【オワードが最速】
56周を走行し14周目に228.861mphを記録したアローマクラーレンのパト・オワードが4日目の最速スピードを記録。5月ここまでの最速は2日目にマクロクリンが記録した229.49mph。

【NTSではハータが最速】
エンジンの仕様が予選用ターボブーストに変更される金曜日は悪天候予報のため、この日に予選用セットで予選シミュレーションを実施する車が多数。ドラフティング効果(スリップストリーム)を使わずに単独走行したNTS(No Tow Speed)は前との間隔が7秒以上で記録され、単独走行となる予選走行の優劣の判断基準となります。この日のNTSの最速はコルトン・ハータの224.182mph。2日目のNTSでは最速だった佐藤琢磨選手は222.153mphで12番手。明日の金曜日(ファストフライデー)からは予選用のターボブーストに変更されて、出力は約100馬力ほどアップします。なので、実際の予選スピードはこれよりも大幅にアップします。







【佐藤琢磨は23番手】
昨日にやり残した予選セッティングの確認のあとに決勝セットで走行予定も、度々のイエローで決勝セットを煮詰めることはできずに出来ずに終了。54周を走行し10周目に記録した223.435mphで23番手。NTSでは222.153mphで12番手。琢磨選手は「ノートーで10番手(その後12番手に後退)は悪くないです。有効なデータがだいぶ取れました。今日は昨日の続きの予選シミュレーションを続けて、さらなるスピードアップのための作業を続けました。そのあとにレースセットでの走行に取り掛かりましたが、イエローが頻発してしっかりと走行することができませんでした。レースセッティングでの集団走行を1周も行わずに予選に臨むのは今回が初めてですが、今日も非常に有効なデータが収集できたと思います。明日のファストフライデーでどれだけスピードアップできるかは楽しみにしています」とコメント。











【ランクイストがクラッシュ】
11時30分にチップガナッシレーシングのルーキー、リナス・ランクイストがリアを滑らせてターン2外側のSAFERバリアーに接触。サスペンションを損傷し、コントロール不能なままでバックストレッチを滑走してインフィールドの芝生でスピンして停止。ランクイストにけがは無し。ランクイストは226.261mphで7番手。ルーキー最速。

【エリクソンがクラッシュ】
2022年インディ500チャンピオンのマーカス・エリクソンがターン4でイン側の縁石に乗ってバランスを崩してスピン。アウトサイドのSAFERバリアーにヒットした後にイン側のSAFERバリアーにも接触。そのまま滑走してピットレーン入り口の衝撃吸収装置に激突して停止。エリクソンはにけがは無し。ランクイストもエリクソンもエンジンには損傷がない模様。

【フンコスホリンガーレーシング】
フンコスホリンガーレーシングはチームプリンシパル(代表)に、ハースF1チームのでスポーツディレクター兼チームマネージャーを務めていたデビッド・オニールを起用することを発表。

【ロブに新スポンサー】
AJフォイトレーシングのスティングレイ・ロブに新たなスポンサーからサポートを受けることになりました。デンバーに拠点を置き、ペットの総合的な獣医ケアを提供する「グッドハート動物医療センター」が第108インディ500とシーズン残りのレースでレイをサポートします。AJフォイトレーシングには昨年にエンジニアリングディレクターとしてベテランエンジニアのマイケル・キャノンが加入。キャノンはディクソンの6回目のタイトル獲得時の担当エンジニア。そのキャノンの加入の降下もあって、昨年のインディ500予選ではサンティーノ・フェルッチが予選4位から3位フィニッシュし、ベンジャミン・ピーダーセンも予選2日目に生き残る予選11位でした。



Indianapolis, IN – during practice for the Indianapolis 500 at the Indianapolis Motor Speedway in Indianapolis, Indiana. (Photo by Chris Jones | IMS Photo)




【佐藤琢磨先生の資料で学ぶシーゲル】
デイルコインレーシングからインディ500発参戦のノーラン・シーゲルはまだ19歳。しかしなからも、シーゲルは昨年は6つの異なるチームから7種類のレースカーで27レースに出場。インディNXT で2勝したほか、11月には鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラの合同テストにも参加しています。そして、今シーズンはインディNXTにフル参戦するほかインディカーシリーズの14レースに参戦する予定で、6月にはルマン24時間レースにユナイテッドオートスポーツからLMP2クラスに参戦します。そのシーゲルは2022年に佐藤琢磨選手がデイルコインレーシングに在籍した時のインディ500での走行データやその時の詳細メモ、オンボード映像などを見て学習しているとのこと。



Indianapolis, IN – during the Indianapolis 500 at the Indianapolis Motor Speedway. (Photo by Joe Skibinski | IMS Photo)




【フラッグマーシャルのアーロン・ライケンズが著書を出版】
5年前にスタートフィニッシュラインにあるフラッグポストのフラッグマーシャルにアーロンライケンズが自叙伝の「Playing In Traffic」を出版。インディアナ出身のライケンズにとってインディ500でフラッグを振ることが子供のころからの夢でした。しかし、彼はアスペルガー症候群と診断され、その後は医師からの適切な指導も受けられずにつらい日々を過ごしていた。その後、ライケンズは自身の努力で夢の仕事への道を切り開き、5月26日には5回目のインディアナポリス500レースの公式スターターとしてフラッグポストに立つ。ライケンズは見栄えの良い様々なフラッグの振り方を考案し、フラッグポストでパフォーマンスを妓楼しています。今週末の予選中継ではフラッグポストが頻繁に映るので、ライケンズのパフォーマンスにも注目。

【女性向けインターンシップを今年も実施】
チップガナッシレーシングと、チームをサポートするPNC銀行がモータースポーツ界の女性向けインターンシップである「Women In Motorsports」を今年も実施します。この取り組みは、モータースポーツにおける次世代のエンジニア、メカニック、その他の職を目指す女性を支援する目的で2022年に開始されました。今年も150件を超える応募の中から審査した結果、3人の応募者が選ばれて、インディカーレースの現場で経験を積むことになります。

【ラーソンがエンジン交換】
NASCARカップチャンピオンで今年のインディ500に初挑戦するカイル・ラーソンは急遽エンジン交換。この3日目は29周しか走行できずに、18周目に記録した222.805mphは25番手。

4日目 5月17日(金)FAST FRIDAY】
12:00-18:00 プラクティス
18:15     予選出走順抽選

2件のコメント

  1. ランクイストはキレイに停止しましたね。オンボード見てないから分からないのですがインフィールドのウォールに真っ直ぐ突っ込むかと思いきや、少しずつ右舷に回頭し、ウォール直前にドリフトのように曲げて、タイヤのみをウォールにチョコンと当てて停車。お見事!と言いたいのですが、オーバルではクラッシュしたらステアリングから手を離すのが基本ですから、運良く最小限に済んだのか?見事なテクニックなのか?
    1. いっくんへ
      ステアリングホイールから手を離すのはぶつかった瞬間だけです。
      ステアできる状態であればステアします。

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