トロントでハータが1年半ぶりの優勝


Toronto, CA – during the Ontario Honda Dealers Indy Toronto in Toronto, Ontario, Canada on the streets of Toronto. (Photo by Joe Skibinski | IMS Photo)




【インディトロントリザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6306/2024-07-21/indycar-officialraceresults.pdf







【ハータが1年半ぶりの勝利】
アンドレッティグローバルのコルトン・ハータが今季初優勝でキャリア8勝目。2022年8月のインディGP以来の1年半ぶりの勝利。ハータは今季3回目のポールポジションからハードタイヤでスタート。フューエルウインドウ目いっぱいの35周でソフトタイヤへ交換。消耗の大きなソフトタイヤでバイブレーションに見舞われるも、最後のフューエルウインドウに入って4周引っ張って燃料に余裕をもって54周目に最後のピットストップ。その後は3回のフルコースイエローで3回のリスタートがあるもリードをキープ。85周のレースで81周をリードする最多ラップリードのボーナスも獲得して54点のフルマーク。ランキングも6位から4位へアップ。

【カークウッドが2位フィニッシュしてアンドレッティで1-2フィニッシュ】
ハータのチームメイトのカイル・カークウッドはアウトサイドポールからのスタート。前を行くハータと同じ作戦で2位をキープ。背後からはマクロクリン、ローゼンクイスト、ニューガーデンなどが迫るも、ハータとカークウッドのペースは良く、アンダーカットもオーバーカットもされることなく1-2をキープ。マクロクリンはクラッシュ、ローゼンクイストはレースカートラブル、ニューガーデンはエンジンストールで後退。レース終盤の3回のリスタートでは3番手にディクソンが迫るも、ディクソンはプッシュトゥパス(P2P)システムの残り時間が少なくついていくのが精いっぱい。結局カークウッドはハータに続いて2位フィニッシュし、デトロイトの4位を上回る今季自己ベストリザルトに。

【ペンスキー↓、チップガナッシ↑】
予選では3台ともにTOP10に入り、レースではスコット・マクロクリンと、ジョセフ・ニューガーデンがそれぞれ3位まで上がってTOP2台を追いかけるも、マクロクリンはニューガーデンとローゼンクイストにオーバーカットされて5位まで後退。最後はチームメイトのウィル・パワーに接触されてクラッシュしてDNFの16位。マクロクリンに代わって3位へ上がったニューガーデンはピットでエンジンストールしかかって大きく後退し、さらには接触のタイヤカットで11位フィニッシュ。パワーはマクロクリンに接触した件でドライブスルーペナルティを受けて12位。一方で、予選ではアームストロングの11位が最高で5台全車が11位以下からスタートしたチップガナッシ勢はディクソンが3位、パロウが4位、アームストロングが5位と、3台がTOP5に食い込む結果に。

【ポイントTOP5が広がる】
ポイントリーダーのアレックス・パロウは今季予選ワーストの18位スタート。ポイントでパロウを追いかける4人はいずれもパロウよりも前からのスタートで、ポイント差を詰める大きなチャンス。そのパロウは4位フィニッシュするも、ポイント2位のパワーはペナルティで12位、ポイント3位のオワードはクラッシュして17位。ポイント5位のマクロクリンはクラッシュして16位。ポイントTOP5では3位フィニッシュしたディクソンだけがポジションアップしてポイント3位へ浮上。チームペンスキーの3台はパロウとディクソンを助ける結果に。

【3位フィニッシュのディクソンがポイント3位へ】
今シーズンここまでストリートレースでの平均順位が3位だったスコット・ディクソンは3位フィニッシュ。ポイントでも3位へ浮上。これでディクソンは通算141回目の表彰台となり、マリオ・アンドレッティに並ぶ歴代最多タイに。

【12台がDNF】
完走は15台。リードラップフィニッシュは12台。12台がDNFで、メカニカルトラブルが2台で10台がアクシデント。







【オワードの7戦連続TOP10が途絶える】
今季2勝をあげてランキング3位につけていたパト・オワードは予選14位から2回のプットストップで共にアンダーカットに成功して6位まで浮上。しかし、リスタート2周後のターン1で単独スピンした結果、密集状態であった後方集団が避けられずにマルチカークラッシュを発生。これで17位フィニッシュに終わりランキングも3位から5位へ後退。

【3週間の夏休みを経て残り5レース】
パリ五輪期間の3週間を夏休みを挟んで、次回はショートオーバルのワールドワイドテクノロジーレースウェイでの第13戦。残り5レース中ショートオーバルのが4レース。ロードコースが1レース。

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