【アイオワ250レース1 リザルト】
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6310/2024-07-13/indycar-officialraceresults-r1.pdf
【マクロクリンがオーバル初優勝となる今季2勝目】
2020年シーズンからフル参戦を開始し、今年で4シーズン目を迎えたスコット・マクロクリンがオーバル初優勝となる今季2勝目。通算6勝目を記録。予選2位のマクロクリンはポールスタートのコルトン・ハータに対して常に1秒差でつけるも前に出るまでには至らず。80周目にレイホールがターン1でストップして2回目のイエローに。このイエローでトップ勢が一斉にピットストップし、そのピットアウトでマクロクリンは鼻先でハータの前でピットアウトしラップリーダーへ。94周目にリスタートでハータがマクロクリンに仕掛けるもマクロクリンがかろうじてハータを押さえてリードをキープ。タイヤの振動がひどいハータはそのが3秒差まで引き放される。タイヤがきついハータはラストピットを早めの175周目にピットイン。アンダーカットを狙うもハータがピットインした2周後にパロウの単独スピンで3回目のイエローに。これでハータは2周遅れでピットアウトするも1周ラップバックして1周遅れの17位へ後退。これで2番手にはパト・オワードがポジションアップ。その後はアクシデントで3回のイエローが出されるも、いずれのリスタートでもマクロクリンは2位のオワードを退けてトップを快走し、ピットアウトでハータの前に出た後の164周全てをリードしてフィニッシュ。アラバマGP以来の今季2勝目となるキャリア6勝目、オーバルレースでの初優勝に。マクロクリンは「これでようやく1人前のインディカードライバーになれました」とコメント。
【ポイント上位が次々と脱落】
48点差でポイントをリードするアレックス・パロウは予選3番手。レース序盤はマクロクリンに続いて3番手に手堅くつけるも2回目のイエローで入ったピットでエンジンストール。これでリードラップ最後尾から2番目の19位まで後退。175周目には11位まで順位を取り戻してくるも、117周目にフロントストレッチで単独スピン。ウォールにクラッシュしてDNFの23位フィニッシュ。ポイント2位につけるウィル・パワーは予選4位。レース序盤はTOP5をキープするも1回目のピットストップでスピード違反のドライブスルーパネルティ。これで1周遅れの20位に後退し、231周目のリスタートで前を行くエド・カーペンターに追突してピエトロ・フィッティパルディを巻き込むアクシデントを発生。これでパワーはサスペンションのトーリンクを破損して修理のための長いピットストップで4周遅れの18位へ後退。さらに、このアクシデントをアボイダブルコンタクトと判定されて30秒ホールドのストップ＆ゴーのペナルティに。結局は9周遅れの18位フィニッシュ。パワーはポイントでは2位をオワードに譲って3位へ後退も、ポイントリーダーのパロウからは43点差に縮まる。
【クラッチミート】ハイブリッドモーターがエンジン出力に直列に組み込まれるため、ピットアウト時のクラッチミートのバイト（噛む）ポイントのフィーリングかこれまでとだいぶ変わっているとのこと。パロウやハータ他多くのドライバーがピットアウトで出遅れる。
【リスタートルール】
今回はリスタート違反でフェルッチ、ランクイスト、レッグの3ん人にドライブスルーペナルティ。フェルッチはペナルティ裁定に納得がいかずに無線でゴネている間にペナルティを履行しなかったとして、さらにストップ＆ゴーのペナルティを科せられています。今シーズンからは最終ターン出口に設けられるリスタートラインを超えるまでは隊列を乱すことは許されません。そのフェルッチは最終的に予選8位から1周遅れになりながらも、猛烈な追い上げを見せて6位フィニッシュ。レース全体のパッシングの14.3％はフェルッチのパッシング。
【ナイトレース】
照明のもとでレースが行われたのは2022年のゲートウェイ以来丸2年ぶり。2023年はナイトレースの開催は無し。アイオワでのナイトレースは今回で2020年の2レース以来8回目。
【ハイブリッドパワーユニット】
■アイオワスピードウェイ1周で使用できる最大回生エネルギー量は105kJ/LAP
■105kJ/LAPは時間にして約3秒
■ESS（蓄電池）の充電100％では約5秒間の回生エネルギーが使用可能
■ESSがフル充電の場合は1周につき1秒強（約20％）余る計算
■ESSのフル充電には1周（減速2回分）を要する
レース1ではあまり積極的には使用されず。
【今後の予定】
レース2 7月15日（月） 1:00AM 生中継！
https://www.gaora.co.jp/motor/3878680