ロードアメリカはパワーが2年ぶりの優勝






【ロードアメリカGP リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6308/2024-06-09/indycar-race-results.pdf







【パワーが丸2年ぶりの優勝】
2014年と2022年にシリーズタイトルを獲得し通算41周を記録していたウィル・パワーは、昨シーズンは16年ぶりに勝利が無い年となり、34レース勝利が無い状況。そのパワーは予選5位から癖のあるソフトタイヤを巧みに使いこなしてラストピットでオーバーカットに成功し、2022年6月5日のデトロイトGP以来、丸2年と4日ぶりの優勝で、通算42勝目。これでポイントリーダーへ。シーズン7レース目を迎えて、パワーはここまで6レースで2位が3回。シングルフィニッシュが5回でポイント3位。今回は予選のFAST6でスピンし、ベスト2ラップ分が無効となって予選5番手。ハードタイヤでスタートし、1回目のピットストップを他多数よりも1周遅らせてオーバーカットに成功して3位へ浮上。そして、勝利へのカギとなったのはソフトタイヤからハードタイヤへと交換するラストストップを先行するマクロクリンの2周後、ニューガーデンの1周後にして、ソフトタイヤを生かしてのレースファストを記録したうえでオーバーカットに成功したこと。ニューガーデンの2秒前でピットアウトして逆転に成功。最後はその差を3秒2に広げてのフィニッシュ。通算43勝は歴代4位タイで、マイケル・アンドレッティに並ぶ

【パワーのロードコース平均順位が1.66】
シーズンここまでロードコース3レースでは、アラバマで2位、インディGPで2位、今回優勝で、平均順位が1.66に。

【ペンスキー3人が表彰台独占】
前回のデトロイトGPではマクロクリンとニューガーデンはクラッシュで共に20位以下に終わり、パワーは6位フィニッシュするも4回のペナルティを受けるなど、散々なレース内容だったペンスキーの3人がそえぞれ入れ替わるようにレースをリードして、完璧なレース運びで表彰台を独占。ペンスキーのTOP3独占は2017年ソノマでのパジェノー、ニューガーデン、パワー以来。1チームによる表彰台独占は2020年ミッドオハイオでのアンドレッティオートスポーツのハータ、ロッシ、ハンターレイ以来。



Elkhart Lake, WI – during the XPEL Grand Prix at Road America in Elkhart Lake, Wisconsin. (Photo by Joe Skibinski | IMS Photo)




【ポールスタートのランクイストは12位】
キャリア初のポールポジションからのスタートとなったリナス・ランクイストは1周目にチームメイトのアームストロングに追突されて25位まで後退も、最終的には12位フィニッシュ。

【予選2位のハータは6位まで挽回】
予選2位だったコルトン・ハータは1周目にニューガーデンに追突されて26位まで後退も、結果的に5回のピットストップでラスト2スティントをそれぞれ短くソフトタイヤを使ってハイペースを維持。アンダーカットを繰り返して、最終的には6位フィニッシュ。インディ500、デトロイトに続いて3レース連続で結果がさせない状況にハータは不満。追突したニューガーデンにペナルティが出なかったことにも不満。

【予選3位のアームストロングはメカニカルトラブル】
予選3位のアームストロングは1周目にチームメイトのランクイストをスピンさせて27位まで後退。最終的にはメカニカルトラブルで20周遅れの26位。先週のデトロイトはキャリア初の3位表彰台だっただけに天国から地獄の1週間。

【スタートダッシュで2位に上がったカークウッドは5位】
予選4位のカークウッドは1周目のトラブルをうまく回避して2位に浮上するも、続く2回のピットストップで共にオーバーカットされて5位フィニッシュ。しかし、チーム3台が共にTOP10フィニッシュできたことに手ごたえ。

【ポイントリーダーのディクソンがポイント3位陥落】
今季2勝でポイントリーダーだったスコット・ディクソンは予選10位からハードタイヤスタート。18周目に1回目のピットストップでソフトタイヤに交換するものの、わずか5周でタイヤにブリスターが発生して再度ピットインしてハードタイヤへ交換。この結果、ピットストップ数が5回となってしまい大きく順位後退。21位まで後退したディクソンはレース終盤の53周目にハードタイヤでやけくそのレースファステスト。 それだけレース後半は路面状況がよくなっていたということ。 2スティント目にソフトを履いたディクソンは沈没。3スティント目でソフトタイヤをあいたペンスキー勢の作戦が正解に。

【チャドウィックがインディネクスト初優勝】
インディネクストにアンドレッティグルーバルから参戦するジェイミー・チャドウィックが初優勝。女性ドライバーとしては2010年のピッパ・マン以来、史上3人目。

【次回はラグナセカでのモントレーGP】
昨年までは最終戦として開催されたラグナセカレースウェイでのモントレーGPが6月の開催に移動して、6月23日決勝開催。6月24日(月)あさ7時間から生中継。
https://www.gaora.co.jp/motor/3878680

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