【デトロイトGP リザルト】
http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6296/2024-06-02/indycar-race-results.pdf
【ディクソンが今季2勝目】
フルコースイエローが8回発生するという大荒れのレースで。巧みな戦略を駆使してきっちりと実行したスコット・ディクソンがロングビーチGP以来の今季2勝目2勝目。これでシーズン前半にしてポイントリーダーへ。予選5位のディクソンはレース前半はTOP5をキープ。3回目のフルコースイエローの途中で雨が降り出すも、ディクソンはスリックタイヤのままでステイアウトを選択して3位へポジションアップ。4回目のフルコースイエローでルンガーがピットストップして2位へ。53周目の5回目のイエローでピットストップして、これをラストピットとする大胆な作戦を選択。最後のフューエルウインドウとなった65周目にほぼ全車がラスストピットストップを行ってラップリーダーへ。ディクソンと同じ作戦を選択したチームメイトのアームストロングも2番手につけ、ディクソンはそのままリードを維持してフィニッシュ。アームストロングはフィニッシュ直後に燃料切れ。
【エリクソンが2位フィニッシュで今季ベスト】
予選9位から2位フィニッシュしたマーカス・エリクソンは今季ベストフィニッシュ。先週のインディ500ではスタート直後にブロンクイストのスピンに巻き込まれてクラッシュし、最下位となる33位フィニッシュ。過去のインディ500ウィナーが最下位に終わるのは史上二人目。今季はロングビーチで5位も、他は不振に終わったエリクソンが、今回はギャンブルなしでオーソドックスな2ストップ作戦で着実に上がって2位フィニッシュ。
【アームストロングが初表彰台】
デビュー2年目のマーカス・アームストロングが予選19位から3位フィニッシュしてキャリア初の表彰台へ。アームストロングは雨に反応して一時はレインタイヤを履くも、すぐにスリックタイヤに戻したことが功を奏して一時は21位まで下がりながらも、全車がレインタイヤからスリックタイヤに戻した時には5位へポジションアップ。ラストピットをディクソンと同じ51周目にすることで2位へ上がるも、レース終盤は燃費走行を強いられてエリクソンにポジションを譲るも、カークウッドの攻撃は退けて3位フィニッシュ。
【シボレーの本拠地でホンダがTOP4独占】
GMの本拠地のおひざ元で行われるレース大会名はシボレー・デトロイト・グランプリ。予選ではホンダ勢にフロントローを独占されたばかりか、レースではホンダ勢がTOP4を独占。シボレー勢の最上位はオープニングラップでアクシデントに巻き込まれてストップしていたアレクサンダー・ロッシの5位。
【パワーに4回ものペナルティ】
予選ではニューガーデンとマクロクリンの2台が2列目を独占し、パワーは予選8番手。1周目の最初のターンでスピンするも。最終的にはチームペンスキー勢では最上位の6位フィニッシュ。パワーはピットクローズ中のピットストップなどで合計4回のペナルティが科せられ、3回も最後尾に下げられるも、最終的には6位フィニッシュしてチーム内では最上位。パワーはインデイ500での22位フィニッシュ以外は、シーズンここまですべてTOP6フィニッシュ。
【パロウが16位フィニッシュでポイント2位へ陥落】
フロントローアウトサイドスタートのアレックス・パロウは予選で5周走行したユーズドタイヤでのスタート。しかし、10周を超えたところで急激にタイヤが消耗してペースダウン。フレッシュソフトタイヤに履き替えるも、これもフルコースイエローの連発で行かせずに消耗。雨に振り回されてレインタイヤに交換も裏目に出て、トータル5ストップになってしまい、70周目のリスタートでは前でスピンしたパワーに行く手を阻まれて7位から18位へ後退。最後はハービーとビーケイを抜いて16位フィニッシュ。パロウが9位以下でフィニッシュするのは2022年9月のポートランドでの12位以来。
【ペナルティは12件】
あまりにも件数の多さに正式リザルトの欄外にこぼれる。12件中4件はウィル・パワー案件。
【次戦は最長ロードコースのロードアメリカGP】
5月インディGPより5週連続でのイベント開催もいよいよ一段落。1周5マイル超の高速ロードコースでの第7戦は6月9日（日）深夜4時間から生中継。
https://www.gaora.co.jp/motor/3878680