走れ! 西へ東へ

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20日に行われたセンバツ高校野球1回戦の敦賀気比(福井)-広陵(広島)戦での球審の振る舞いが賞賛されているそうです。広陵の選手のバントについて誤審があった(打球がフェアゾーンに落ちてので敦賀の選手が処理して広陵のバッターにタッチしてアウトとしたはずなのに、2塁塁審がファウルと判定したためバッターアウトを認めなかった)として、球審がマイクを持って「申し訳ありませんでした」とお詫びし、守備側の敦賀気比の選手・監督に改めて状況を説明したので(バッターアウトになったものの1塁ランナーの2塁進塁が認められるので1アウト2塁で再開させることを説明したよう)。

大相撲のように高校野球やプロ野球でもややこしい状況になった時に球審か責任審判がマイクを持って場内に説明することがあります。たいていの場合、あのややこしい状況でどうして審判がそう判定したのか、そして何アウト何塁で試合を再開させるかを説明するだけですが、今回は「私たちの間違いでした。…大変申し訳ありませんでした」と謝罪も付け加えたのです。それがネット上で称賛されバズったそうなんです。審判というのは誤審があっても簡単に謝罪しないイメージがあるのかもしれません。だからバズったのでしょう。
そういえば、大相撲の判定説明も昔よりわかりやすきなった気がします。対戦した2人が同時に倒れたり行司の判定が間違っていたりする場合、土俵下にいる5人の勝負審判が物言いをつけて審議をしてその結果を審判長が「ただ今の協議についてご説明します」とマイクを持って切り出します。昔だったら「同体ではないか物言いがつきましたが、協議の結果、軍配刺し違いで力士Bの勝ちとします」という感じで原因の説明がほとんどありませんでした。最近は「力士Aの足が先に出たのではないかと物言いがつきましたが協議の結果、力士Aの足は出ていませんでしたので軍配通り力士Aの勝ちとします」という具合に分かりやすくなりました。国技館に大型ビジョンがないし、大阪のエディオンアリーナや名古屋のドルフィンズアリーナでは大型ビジョンがあっても稼働していません。だからこそのわかりやすさが必要と思うのは私だけではないでしょう。では、また次回です。
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