走れ! 西へ東へ

走れ! 西へ東へ

北京冬季五輪が20日に終わりました。このあと3月4日にはパラリンピックがスタートするので今のうちに今回のオリンピックについて思うことをまとめてみようと思います。

日本が獲得したメダルの総数は18個で前回を上回り歴代最多を更新しましたが、入賞(4位から8位)は25で前回より5つ少なくなったとか。これは20日の閉会式のラジオ中継で元NHKアナウンサーの山本浩さんが指摘していたことで、この数字がどんな意味をもつか時間かけて検証すべきと続けていました。前回の平昌大会から勢力図がいくらか変わって日本勢がマークされるようになり、上位に簡単に入れるようにならなくなったからかもしれません。こういうことを含めて検証が必要でしょう。あと、これは個人的な印象ですが、18のメダルを獲得したとはいえ昨年夏の東京大会よりもサプライズ感が薄い気がします。東京大会だとボクシングの入江聖奈選手のように予想以上の力を発揮してメダルを獲得したケースが多くあって盛り上がりましたが、今回は小平菜緒選手や羽生結弦選手のようなケースもあったものの額面通りの活躍をした人たちが実力通りメダルをとったようなイメージが強い気がします。だから入賞が減ったところもあるのかもと思うところです。

冬季五輪のラジオ中継はNHKが独占していますが、今回はアナウンサーと解説者が現地に入らないオフチューブ方式で放送してきました。テレビ中継の映像を見ながら実況するという形なので、テレビを見ながらラジオを聞くとラジオの実況とテレビの動きがぴったり合っていました。テレビ中継やダイジェスト番組のスタジオゲストとして登場したオリンピアンがラジオ中継でも真剣ながらも楽しく実況アナウンサーと競技を伝えたのは現地に入っての中継同様よかったです。特に印象に残ったのはスピードスケート女子1000mの中継で岡崎朋美さんが高木美帆選手の金メダルが決まった直後に「本人に代わって言わせてください。『ありがとうございます!』」と絶叫したところ、あとフィギュアスケートの解説として度々登場した高橋成美さんが独特の雰囲気でコメントしたところでしょうか。何はともあれ、オリンピックが無事にできたことはとにかくよかったです。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
16日に日本のメダル数が前回の平昌大会を上回り歴代最多となった北京五輪。前回はあまりなかったような印象がある「場外乱闘」が今までと違う形で起こったような気がします。

まずはジャンプ混合団体での失格者続出騒動。高梨沙羅選手を含めた女子選手ばかり5人がジャンプスーツのサイズ違反で失格になりメダル争いに影響を及ぼしました。女子の競技ではやらないような方法で競技途中に抜き打ち検査をしていたのが問題視されているらしいと一部で報じられました。このやり口については参加各国から猛烈な批判があったそうですが、この検査を担当した国際スキー連盟の審判員はこの批判はどこ吹く風といわんばかりに反論しています。「やるべきことをやっただけ」「今シーズンは特にスーツの出来がいい加減だったから懲らしめようと思った」と使命感を発揮しただけであって大それたことをやろうと思ってやっていなかったように見えます。どういう形で落としどころを見出すのかを気にしたいところです。

もう1つはフィギュアスケートのワリエワ選手(ロシア)に浮上したドーピング疑惑。序盤の団体戦で金メダルを獲得した後、大会前に提出した検体から違反薬物が検出されたことが発覚したため個人戦出場がIOCとスポーツ仲裁裁判所、国際スケート連盟の間で審議されました。審議の結果、まだ保護されるべき年齢なので、もし即時処分となったら今後の競技生活に重大な影響が出るとして出場が認められました。処分保留という形ということかもしれませんが、その裁きを納得できないという声が世界中から聞こえています。納得できない人たちの主たる言い分は「処分に年齢は関係ない。15歳だから処分保留なんて甘すぎる!」ということのようです。「本人の処分よりも周囲の大人たちの処分を厳しくすべし」という声もあります。今までにない動き方をした問題ですからこれもこれで気になります。

では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
北海道日本ハムの監督になり大胆というか、型破りな采配で注目を集める「ビッグボス」こと新庄剛志監督。期待通りのことを沖縄名護のキャンプで見せています。

まずは2月1日、キャンプ初日の球場入り。一軍の練習場に顔を出さないことさえ異例なのに、外国製の大型3輪バイクで二軍の練習場に駆けつけました。北海道の自動車販売会社の協力で船で北海道から届けたという代物。8日の練習試合で阪神のキャンプ地・宜野座村に駆けつけたときに使ったスーパーカーも届けられたそうです。独特なスター性があるからこそできることでしょうが、これは本当にインパクトあるものですね。

練習も独特なものが。就任決定直後の去年秋の練習でワゴン車の屋根に乗ってバットを指し示し、送球を高くしないように指示したこともありましたが、その応用と言うことか上空に輪っかを掲げてそこに送球を通すように促す練習もしていたそうです。また、臨時コーチとして8人もオファーしたことも話題になりました。中でも陸上競技の十種競技で日本選手権優勝の経験があり、現在は日本フェンシング協会の会長を務める武井壮さんやハンマー投げの元世界王者であるスポーツ庁の室伏広治長官といった球界関係者以外の人にも声かけたことが大きな話題になっています。ビッグボスからハッキリと明言されてはいませんが、一部報道では8人の中にダウンタウンの浜田雅功さんも含まれているとも。人脈の広さがなせる技でしょうが、あらゆる分野から得るものを生かして欲しいという思いがあるのかもしれません。実戦形式の練習では気になるところが見つかったらマイクでダメだし、というこだわりもみせました。

はたして優勝を意識出来るような状況にチームをもっていけるのか…楽しみに待ちましょう。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
SPORAブログリニューアル後初投稿です。これからもお引き立てのほどを。

 
新型コロナウイルスのオミクロン株が世界中で流行している中、北京冬季オリンピックは予定通り2月2日に競技を始めました(開会式は4日)。それに対して5月開催予定だった世界水泳福岡大会は来年7月にまた延期になりました。本来は昨年7月に開催されるはずでしたが、東京オリンピックの1年延期の影響で今年5月に延期することになっていました。つまり2度目の延期になったわけです。2023年は別の国で世界水泳が行われるはずでしたが、そちらは2025年に延期となりそうです。そんな世界水泳でもしかしたら活躍していたかもしれない女性が思わぬところで第2の人生をスタートさせたのをご存知でしょうか?
 
彼女は新海咲(しんかい・さき)さん。現在21歳で、今月下旬にセクシー女優としてデビューします。それ以前に昨年8月には週刊誌の袋とじグラビアでヌードモデルを務めていました。ヌードモデルを務めたときは「M」という仮名を名乗っていましたが、高校時代に世界規模の大会で優勝したことがあるという経歴から「恐らくあの人だろう」という目星がネット上でつけられ、先月の発表会見で本名は名乗らなかったものの彼女が結果的に認めました。ちなみに、本人が「多分今も残っている」と話していた記録は然るべきところで調べたら本当に残っていました。

 
彼女は小学校から大学までずっと競泳のエリート街道を突き進んでいたようです。しかし、大学2年で第一線から退いて第2の人生をスタートさせました。なぜ水泳選手を辞めたか、なぜ畑違いの世界を第2の人生に選んだかなど、自分の言葉で伝えたいという思いで自伝も今月発売するそう。グラビアが出たときに「どうせセクシー女優になるのだろう」「お金のために脱いだのだろう」という憶測が飛び交ったのを不本意だと思ったので自伝を発表しようといいます。

 
彼女が自ら選んだ道ならば応援したいと思いますが、2015年ころにセクシー女優としてデビューしたアーティスティックスイミング日本代表経験者のようなことが起きないかという不安もあります。彼女の場合、新海さんのように自ら詳細な経歴を明かすことはありませんでしたが、ネット上で「あの大会でチーム要員として選ばれた○○」と特定されてしまいました。アダルトビデオの大手レーベルに所属していた時期もあり数本の作品を発表しましたが、しばらくしてセクシー女優としての活動が見られなくなり、正規配信サイトからの動画配信もなくなりました。もう一度輝こうと飛び込んだのに不本意な形で表舞台からいなくなるのは何とも残念です。
 
新海さんには現役時代以上に輝けるセカンドキャリアを期待したいです。欧米には世界的なキャリアを積んだあとにセクシー女優となったアスリート経験者もいます。「セクシータレントだって立派なセカンドキャリアだ」と胸を張れるようになるといいでしょう。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL