走れ! 西へ東へ

走れ! 西へ東へ

24日から始まったプロ野球の日本生命セ・パ交流戦。今年は復活2年目となりますが、やっぱりあるといいものだと思うようになるものです。

最初はホームアンドアウェイ方式をとっていたため6週間やっていましたが現在は半分の3週間。そのせいではないでしょうが、最高勝率のチームに贈られる賞金は5000万から3000万(一時期1500万、500万と減ったこともありましたが)に変わっています。この賞金がどう使われるかというのが注目を集めたこともありました。例えば、第1回の2005年で優勝した千葉ロッテは国内初導入になった2連バスを地元の京成バスに寄贈しています。

そういえば12球団完全制覇という快挙も交流戦で敷居が高いものではなくなった気がします。野手であれば12球団全てのチームの投手からのホームラン、投手なら12球団全てからの勝利を意味しています。交流戦がなかったころはセ・パ両リーグそれぞれ複数の球団に所属しないと達成できなかったですが、交流戦ができたことでセ・パ両リーグ1球団ずつに所属すれば可能になったわけです。ですから記録達成者の数が交流戦が行われた17年でそれ以前の34年で達成した人数と同じくらいになったようです。でもありがたみはかわりなく「すごい!」と思われるわけです。

「恩返し」も多くなってきます。セリーグのチームからパリーグのチームへ、またはその逆になった人が古巣へ健在であることをアピールする機会が多くなります。これまでの交流戦でも何度となく展開されています。ソフトにもドライにも楽しめる交流戦、まだまだ続きます。では、また次回です。

 
[Web全体に公開]
| この記事のURL
こんなニュースがスポーツ紙の電子版や紙面に踊るなんて驚きました。東京ヤクルトのマスコットつば九郎とつばみが新型コロナウイルス陽性反応になった人の濃厚接触疑いがあるとして22日からのホーム阪神3連戦を欠場すると、球団が21日に公表しました。
つば九郎は95年に4月9日に初出場してからホーム1966試合連続出場を重ね、年内には2000試合連続出場をするはずでした。しかし、初の欠場で恐らくマスコット初であろう快挙は幻になってしまいました。つば九郎はデビュー28年目。ここまで長く活躍するマスコットはいません。ブログを始めたら多くのアクセスを集め、グラウンドに出ればスケッチブックにひらがなを書き付ける筆談でファンを喜ばせます。テレビの番組でもこの筆談を披露したこともしばしば…。毒舌が話題になったことあります。

毒舌なつば九郎ではありますが、今は移籍してもかつてチームメイトだった選手や他のチームの選手へ優しいまなざしを送ることもあります。大記録を達成した選手をたたえたり引退する選手へのねぎらいの言葉を贈ったりすることもあります。2011年の東日本大震災では当時ヤクルトに在籍していた選手やかつてチームメイトだった人を含めた他球団の選手から「心ひとつに」と書かれた色紙を集めて被災地の子供たちに野球道具と一緒にプレゼントしたこともあります。

とにかく、一日も早い復帰を期待して年内での2000試合出場を楽しみにしたいと思います。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
NHKの朝ドラ「カムカムエブリバディ」が8日に完結。一気に伏線を回収できたということで最終回はかなり評判になったとか。そんな中で個人的に気になったことも回収してくれたと思うことがありました。

第1部というべき最初のヒロイン・安子と三角関係になったこともある雉真家の次男・勇のこと。以前このブログでも話しましたが、旧制中学卒業後に職業野球(プロ野球)には進まず大学に進学して野球を続けました。安子と結婚した兄の稔が戦死して家業を引き継いだため、大学で野球を辞めたようですが野球との関わりは絶やしていなかったようです。雉真繊維に野球部を興して名門と言われるまでになったそうだし、ユニフォームの製造にも注力したそう。最終回ではそのユニフォームを使った高校が甲子園出場を果たすというエピソードも語られていました。

実は、これらの事実はどれも3人目のヒロイン・ひなたの弟、つまり2人目のヒロイン・るいの次男である桃太郎が語ったり関わったりしていました。るいのおじ・算太が息絶えたあとに岡山へ「無言の帰郷」をした際、桃太郎がるいの実家が雉真家だと知って「木島繊維って実業団野球の名門だよ!」と興奮していたし、木島繊維のユニフォームを使ったのは卒業後に自信が監督を務めた桃太郎の母校です。安子はそれほどではありませんでしたが、るい、ひなた、桃太郎の親子にとっては野球というのが家族の絆を確かにするツールになったかもしれません。

でも、まだ気になることも。雉真繊維野球部ってどれくらいのスケールだったのか。名門といわれるくらいだから恐らく都市対抗の全国大会に何度も出場しているでしょう。きっと東京ドームにはもちろん、後楽園球場の時代から出ているのかもしれませんね。それが詳しく語られていなかったので気になりました。モデルがあるのかも気になります。

では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
2週間ぶりのご無沙汰です。何の断りもなく更新しなかったことをお詫びします。

さて、更新できていない間に2022年シーズンのプロ野球が開幕しました。今年は昨年までよりもコロナ禍による影響が大きくない形で始まりました(コロナ陽性反応の選手が続出したチームが絡んだ試合が延期になったケースもありますが)。観客の入場制限は基本的に撤廃され、延長は12回までに戻されました。

開幕して両リーグで延長にもつれ込む試合がいくつか出てきていますが、勝ちにいくことを選ぶか負けないことを選ぶかで苦労しているようです。昨年のように延長なしというレギュレーションで行われるなら追いつかれたチームは相手に勝ち越し点を与えないようにするためストッパーをたてればよかったですが、延長が導入されるとストッパーを入れるタイミングに迷うところがあるし早く勝負を決めようと考えても代打や代走で戦力を落としてしまうリスクを抱えてしまうのもまた悩ましい。何しろ野球はサッカーと違って、勝てば勝率があがるし負ければ下がるのにかわりがない。サッカーのような勝ち点があれば9回で勝負をつけて勝ち点3を狙うか、延長までもつれ勝ち点2でもいいから勝ちをとるか、それとも負けないことを重視して勝ち点1を確保するか、順位やゲーム差で計算だてることができるでしょう。野球だとそういう勝ち点制度がないので戦略の見極めが難しくなりそうです。

昨年は20以上引き分けがあったチームがありましたが今年はどれだけ少なくなるのかその辺も気になります。そうなって勝率がどう動くか、それで順位がかわってくるのかも気になります。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
20日に行われたセンバツ高校野球1回戦の敦賀気比(福井)-広陵(広島)戦での球審の振る舞いが賞賛されているそうです。広陵の選手のバントについて誤審があった(打球がフェアゾーンに落ちてので敦賀の選手が処理して広陵のバッターにタッチしてアウトとしたはずなのに、2塁塁審がファウルと判定したためバッターアウトを認めなかった)として、球審がマイクを持って「申し訳ありませんでした」とお詫びし、守備側の敦賀気比の選手・監督に改めて状況を説明したので(バッターアウトになったものの1塁ランナーの2塁進塁が認められるので1アウト2塁で再開させることを説明したよう)。

大相撲のように高校野球やプロ野球でもややこしい状況になった時に球審か責任審判がマイクを持って場内に説明することがあります。たいていの場合、あのややこしい状況でどうして審判がそう判定したのか、そして何アウト何塁で試合を再開させるかを説明するだけですが、今回は「私たちの間違いでした。…大変申し訳ありませんでした」と謝罪も付け加えたのです。それがネット上で称賛されバズったそうなんです。審判というのは誤審があっても簡単に謝罪しないイメージがあるのかもしれません。だからバズったのでしょう。
そういえば、大相撲の判定説明も昔よりわかりやすきなった気がします。対戦した2人が同時に倒れたり行司の判定が間違っていたりする場合、土俵下にいる5人の勝負審判が物言いをつけて審議をしてその結果を審判長が「ただ今の協議についてご説明します」とマイクを持って切り出します。昔だったら「同体ではないか物言いがつきましたが、協議の結果、軍配刺し違いで力士Bの勝ちとします」という感じで原因の説明がほとんどありませんでした。最近は「力士Aの足が先に出たのではないかと物言いがつきましたが協議の結果、力士Aの足は出ていませんでしたので軍配通り力士Aの勝ちとします」という具合に分かりやすくなりました。国技館に大型ビジョンがないし、大阪のエディオンアリーナや名古屋のドルフィンズアリーナでは大型ビジョンがあっても稼働していません。だからこそのわかりやすさが必要と思うのは私だけではないでしょう。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL
北海道日本ハムの監督になり大胆というか、型破りな采配で注目を集める「ビッグボス」こと新庄剛志監督。期待通りのことを沖縄名護のキャンプで見せています。

まずは2月1日、キャンプ初日の球場入り。一軍の練習場に顔を出さないことさえ異例なのに、外国製の大型3輪バイクで二軍の練習場に駆けつけました。北海道の自動車販売会社の協力で船で北海道から届けたという代物。8日の練習試合で阪神のキャンプ地・宜野座村に駆けつけたときに使ったスーパーカーも届けられたそうです。独特なスター性があるからこそできることでしょうが、これは本当にインパクトあるものですね。

練習も独特なものが。就任決定直後の去年秋の練習でワゴン車の屋根に乗ってバットを指し示し、送球を高くしないように指示したこともありましたが、その応用と言うことか上空に輪っかを掲げてそこに送球を通すように促す練習もしていたそうです。また、臨時コーチとして8人もオファーしたことも話題になりました。中でも陸上競技の十種競技で日本選手権優勝の経験があり、現在は日本フェンシング協会の会長を務める武井壮さんやハンマー投げの元世界王者であるスポーツ庁の室伏広治長官といった球界関係者以外の人にも声かけたことが大きな話題になっています。ビッグボスからハッキリと明言されてはいませんが、一部報道では8人の中にダウンタウンの浜田雅功さんも含まれているとも。人脈の広さがなせる技でしょうが、あらゆる分野から得るものを生かして欲しいという思いがあるのかもしれません。実戦形式の練習では気になるところが見つかったらマイクでダメだし、というこだわりもみせました。

はたして優勝を意識出来るような状況にチームをもっていけるのか…楽しみに待ちましょう。では、また次回です。
[Web全体に公開]
| この記事のURL