走れ! 西へ東へ

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8日に初日を迎えた大相撲夏場所。故障全休明けの横綱照ノ富士がどれだけ復調するか、先場所優勝の若隆景が大関昇進への足固めができるか…興味は絶えません。その一方で気になることも。

テレビの中継を見ると、花道の奥で椅子に座っている親方たちが見えるかと思います。警備担当で、引退したばかりの親方が基本的には務めます。ですから髷を結ったままの親方をよく見かけるかと思います。また、テレビやウェブの中継で解説を担当する親方の中にも髷を結ったままスーツ姿で登場する人がいます。その人数が最近殊に多くなっているんです。その原因はコロナ禍のようです。コロナ禍で東京オリンピックが1年延期になって国技館の使用スケジュールに狂ったのが直接的な原因です。

本来なら2020年7月終わりから8月初めまで東京オリンピックのボクシング会場として国技館が使われるはずだったのが1年延期。その上、2020年7月場所と11月場所、2021年3月場所を国技館で開催することになったためスケジュールにさらなる狂いが生じてしまったのです。そうなると東京場所終了後に組まれる断髪式の日程変更も余儀なくされたというわけです。例えば2019年秋場所で引退した元関脇安美錦の安治川親方の場合、2020年10月に断髪式をやる予定だったのがコロナ禍の影響で1年半以上延期になりました。他にも1年以上延期して断髪式を実施した親方がいます。また、元白鵬の間垣親方、鶴竜親方といった横綱経験者含め約10人の親方の断髪式が未定になっています。間垣親方は週刊アサヒ芸能の連載マンガ「白鵬本記」の冒頭メッセージで自身の断髪式は2023年中になりそうと見通しを示しています。2022年から23年は異例の断髪式ラッシュになるかもしれません。

ではまた次回です。
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スペインのサッカーで盛り上がるカードといえばレアルマドリードとバルセロナの「クラシコ」の他にレアルとアトレチコのマドリードダービーもあります。MLBで例えるなら「クラシコ」はヤンキースとレッドソックスの永遠のライバル対決、マドリードダービーはメッツとヤンキースの「サブウェイシリーズ」というところで、NPBで言えば前者は巨人-阪神の伝統の一戦、後者は巨人-ヤクルトの東京シリーズというところでしょうか。実はマドリードダービーで今までにない試みがなされるそうなんです。

現地8日に行われる試合に先立ち、レアル・アトレチコ双方の選手が路線バスでスタジアム入りすることになったというんです。マドリード市の交通局に当たる機関の創設75周年記念イベントで、レアルの選手はチームの練習施設から、アトレチコの選手は前乗りの為に宿泊したホテルから、それぞれ交通局が用意した電気バスに乗ってスタジアムに向かいます。Jリーグもそうですが、試合に向かう選手たちは普段ならチーム自前のバス(主にホームゲームの場合)か貸し切りバス(主にアウェイゲームの場合)に乗ってスタジアム入りするものですが、路線バスを使った会場入りは世界的にも珍しいでしょう。プロ野球選手が個人的にホームゲームで電車通勤する話は時々聞きます。最近は少なくなりましたが貸し切り列車でスタジアム入りなんて話は甲子園大会に出場する学校の応援団の話として昔はよく聞きました。そうはいっても、チーム揃って…という話は大相撲の地方場所移動の時くらいで、プロ野球やサッカーのチーム単位では聞いたことはありません。いろいろな意味で前代未聞の試み、どうなるのか楽しみに見てみたいです。

もしマドリードのケースがうまくいったなら…といろいろ妄想してしまいました。ニューヨークでサブウェイシリーズの初戦当日にヤンキースの選手たちがヤンキースタジアムの最寄り駅からシェイスタジアムの最寄り駅までニューヨーク市営地下鉄の貸し切り列車で乗り込む。逆にメッツの選手たちがヤンキースタジアムの最寄り駅に貸し切り列車で乗り込むことだってあり。ニューヨークの地下鉄は一時期よりもかなり安全になったそうですからそういうこともあっていいでしょう。国内、東京で言えば巨人の選手が東京ドームホテルの駐車場から特別ルートで神宮球場へ都営バスで、ヤクルトの選手が神宮外苑の駐車場から東京ドームの近くへ同じく都営バスで乗り込むなんてこともあったりして。

では、また次回です。
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マラソン界がまたも活況を呈しているようです。再来年夏のパリオリンピックの男女マラソン代表を決めるために行う第2回マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を巡るレースが13日まで各地で行われましたが、どの大会でも出場要件を満たした選手が何人も現れました。

東京オリンピックの代表を決める2019年のMGCではタイムと順位の要件を両方満たした人か2つのレースの平均タイムが要件を満たした人が出場できていましたが、今回はかなり高いレベルではあるものの要件にしたタイムをクリアできれば何人でも参加できるようになりました。そういうこともあって6日の東京マラソンでは男子だけで10人も出場要件をクリアしました。春までのMGCはここで一区切りとなりますが、秋以降にまた争いが激しくなるでしょう。

それに引き換え競泳は…。一度来年に延期と言われた世界選手権が6月に場所をハンガリーに移して行うことが発表されたため(福岡大会は来年開催予定)2日から5日まで代表選考会が行われましたが、個人種目の代表は18人にとどまりました。100分の数秒で代表権を逃した選手が何人もいたそう。福岡の世界水泳が来年に延期されたなら今年の大きな目標は秋に行われるアジア大会になるところで、3か月前に世界水泳をやっぱりやるということになると調整スケジュールがめちゃくちゃになってしまいます。それで世界水泳の選考会ということになると調子を整えられない選手が続出したのではと、その筋に詳しいユーチューバーは指摘していました。MGCのように指定の大会で選考会に出場するために必要なタイムか順位をクリアできれば選考会では記録がグダグダでも2位までになればOKとレギュレーションなら選手たちの気の持ちようは違っていたのかなと思うのは私だけでしょうか?

では、また次回です。
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16日に日本のメダル数が前回の平昌大会を上回り歴代最多となった北京五輪。前回はあまりなかったような印象がある「場外乱闘」が今までと違う形で起こったような気がします。

まずはジャンプ混合団体での失格者続出騒動。高梨沙羅選手を含めた女子選手ばかり5人がジャンプスーツのサイズ違反で失格になりメダル争いに影響を及ぼしました。女子の競技ではやらないような方法で競技途中に抜き打ち検査をしていたのが問題視されているらしいと一部で報じられました。このやり口については参加各国から猛烈な批判があったそうですが、この検査を担当した国際スキー連盟の審判員はこの批判はどこ吹く風といわんばかりに反論しています。「やるべきことをやっただけ」「今シーズンは特にスーツの出来がいい加減だったから懲らしめようと思った」と使命感を発揮しただけであって大それたことをやろうと思ってやっていなかったように見えます。どういう形で落としどころを見出すのかを気にしたいところです。

もう1つはフィギュアスケートのワリエワ選手(ロシア)に浮上したドーピング疑惑。序盤の団体戦で金メダルを獲得した後、大会前に提出した検体から違反薬物が検出されたことが発覚したため個人戦出場がIOCとスポーツ仲裁裁判所、国際スケート連盟の間で審議されました。審議の結果、まだ保護されるべき年齢なので、もし即時処分となったら今後の競技生活に重大な影響が出るとして出場が認められました。処分保留という形ということかもしれませんが、その裁きを納得できないという声が世界中から聞こえています。納得できない人たちの主たる言い分は「処分に年齢は関係ない。15歳だから処分保留なんて甘すぎる!」ということのようです。「本人の処分よりも周囲の大人たちの処分を厳しくすべし」という声もあります。今までにない動き方をした問題ですからこれもこれで気になります。

では、また次回です。
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北海道日本ハムの監督になり大胆というか、型破りな采配で注目を集める「ビッグボス」こと新庄剛志監督。期待通りのことを沖縄名護のキャンプで見せています。

まずは2月1日、キャンプ初日の球場入り。一軍の練習場に顔を出さないことさえ異例なのに、外国製の大型3輪バイクで二軍の練習場に駆けつけました。北海道の自動車販売会社の協力で船で北海道から届けたという代物。8日の練習試合で阪神のキャンプ地・宜野座村に駆けつけたときに使ったスーパーカーも届けられたそうです。独特なスター性があるからこそできることでしょうが、これは本当にインパクトあるものですね。

練習も独特なものが。就任決定直後の去年秋の練習でワゴン車の屋根に乗ってバットを指し示し、送球を高くしないように指示したこともありましたが、その応用と言うことか上空に輪っかを掲げてそこに送球を通すように促す練習もしていたそうです。また、臨時コーチとして8人もオファーしたことも話題になりました。中でも陸上競技の十種競技で日本選手権優勝の経験があり、現在は日本フェンシング協会の会長を務める武井壮さんやハンマー投げの元世界王者であるスポーツ庁の室伏広治長官といった球界関係者以外の人にも声かけたことが大きな話題になっています。ビッグボスからハッキリと明言されてはいませんが、一部報道では8人の中にダウンタウンの浜田雅功さんも含まれているとも。人脈の広さがなせる技でしょうが、あらゆる分野から得るものを生かして欲しいという思いがあるのかもしれません。実戦形式の練習では気になるところが見つかったらマイクでダメだし、というこだわりもみせました。

はたして優勝を意識出来るような状況にチームをもっていけるのか…楽しみに待ちましょう。では、また次回です。
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SPORAブログリニューアル後初投稿です。これからもお引き立てのほどを。

 
新型コロナウイルスのオミクロン株が世界中で流行している中、北京冬季オリンピックは予定通り2月2日に競技を始めました(開会式は4日)。それに対して5月開催予定だった世界水泳福岡大会は来年7月にまた延期になりました。本来は昨年7月に開催されるはずでしたが、東京オリンピックの1年延期の影響で今年5月に延期することになっていました。つまり2度目の延期になったわけです。2023年は別の国で世界水泳が行われるはずでしたが、そちらは2025年に延期となりそうです。そんな世界水泳でもしかしたら活躍していたかもしれない女性が思わぬところで第2の人生をスタートさせたのをご存知でしょうか?
 
彼女は新海咲(しんかい・さき)さん。現在21歳で、今月下旬にセクシー女優としてデビューします。それ以前に昨年8月には週刊誌の袋とじグラビアでヌードモデルを務めていました。ヌードモデルを務めたときは「M」という仮名を名乗っていましたが、高校時代に世界規模の大会で優勝したことがあるという経歴から「恐らくあの人だろう」という目星がネット上でつけられ、先月の発表会見で本名は名乗らなかったものの彼女が結果的に認めました。ちなみに、本人が「多分今も残っている」と話していた記録は然るべきところで調べたら本当に残っていました。

 
彼女は小学校から大学までずっと競泳のエリート街道を突き進んでいたようです。しかし、大学2年で第一線から退いて第2の人生をスタートさせました。なぜ水泳選手を辞めたか、なぜ畑違いの世界を第2の人生に選んだかなど、自分の言葉で伝えたいという思いで自伝も今月発売するそう。グラビアが出たときに「どうせセクシー女優になるのだろう」「お金のために脱いだのだろう」という憶測が飛び交ったのを不本意だと思ったので自伝を発表しようといいます。

 
彼女が自ら選んだ道ならば応援したいと思いますが、2015年ころにセクシー女優としてデビューしたアーティスティックスイミング日本代表経験者のようなことが起きないかという不安もあります。彼女の場合、新海さんのように自ら詳細な経歴を明かすことはありませんでしたが、ネット上で「あの大会でチーム要員として選ばれた○○」と特定されてしまいました。アダルトビデオの大手レーベルに所属していた時期もあり数本の作品を発表しましたが、しばらくしてセクシー女優としての活動が見られなくなり、正規配信サイトからの動画配信もなくなりました。もう一度輝こうと飛び込んだのに不本意な形で表舞台からいなくなるのは何とも残念です。
 
新海さんには現役時代以上に輝けるセカンドキャリアを期待したいです。欧米には世界的なキャリアを積んだあとにセクシー女優となったアスリート経験者もいます。「セクシータレントだって立派なセカンドキャリアだ」と胸を張れるようになるといいでしょう。では、また次回です。
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