走れ! 西へ東へ

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こんなニュースがスポーツ紙の電子版や紙面に踊るなんて驚きました。東京ヤクルトのマスコットつば九郎とつばみが新型コロナウイルス陽性反応になった人の濃厚接触疑いがあるとして22日からのホーム阪神3連戦を欠場すると、球団が21日に公表しました。
つば九郎は95年に4月9日に初出場してからホーム1966試合連続出場を重ね、年内には2000試合連続出場をするはずでした。しかし、初の欠場で恐らくマスコット初であろう快挙は幻になってしまいました。つば九郎はデビュー28年目。ここまで長く活躍するマスコットはいません。ブログを始めたら多くのアクセスを集め、グラウンドに出ればスケッチブックにひらがなを書き付ける筆談でファンを喜ばせます。テレビの番組でもこの筆談を披露したこともしばしば…。毒舌が話題になったことあります。

毒舌なつば九郎ではありますが、今は移籍してもかつてチームメイトだった選手や他のチームの選手へ優しいまなざしを送ることもあります。大記録を達成した選手をたたえたり引退する選手へのねぎらいの言葉を贈ったりすることもあります。2011年の東日本大震災では当時ヤクルトに在籍していた選手やかつてチームメイトだった人を含めた他球団の選手から「心ひとつに」と書かれた色紙を集めて被災地の子供たちに野球道具と一緒にプレゼントしたこともあります。

とにかく、一日も早い復帰を期待して年内での2000試合出場を楽しみにしたいと思います。では、また次回です。
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NHKの朝ドラ「カムカムエブリバディ」が8日に完結。一気に伏線を回収できたということで最終回はかなり評判になったとか。そんな中で個人的に気になったことも回収してくれたと思うことがありました。

第1部というべき最初のヒロイン・安子と三角関係になったこともある雉真家の次男・勇のこと。以前このブログでも話しましたが、旧制中学卒業後に職業野球(プロ野球)には進まず大学に進学して野球を続けました。安子と結婚した兄の稔が戦死して家業を引き継いだため、大学で野球を辞めたようですが野球との関わりは絶やしていなかったようです。雉真繊維に野球部を興して名門と言われるまでになったそうだし、ユニフォームの製造にも注力したそう。最終回ではそのユニフォームを使った高校が甲子園出場を果たすというエピソードも語られていました。

実は、これらの事実はどれも3人目のヒロイン・ひなたの弟、つまり2人目のヒロイン・るいの次男である桃太郎が語ったり関わったりしていました。るいのおじ・算太が息絶えたあとに岡山へ「無言の帰郷」をした際、桃太郎がるいの実家が雉真家だと知って「木島繊維って実業団野球の名門だよ!」と興奮していたし、木島繊維のユニフォームを使ったのは卒業後に自信が監督を務めた桃太郎の母校です。安子はそれほどではありませんでしたが、るい、ひなた、桃太郎の親子にとっては野球というのが家族の絆を確かにするツールになったかもしれません。

でも、まだ気になることも。雉真繊維野球部ってどれくらいのスケールだったのか。名門といわれるくらいだから恐らく都市対抗の全国大会に何度も出場しているでしょう。きっと東京ドームにはもちろん、後楽園球場の時代から出ているのかもしれませんね。それが詳しく語られていなかったので気になりました。モデルがあるのかも気になります。

では、また次回です。
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2週間ぶりのご無沙汰です。何の断りもなく更新しなかったことをお詫びします。

さて、更新できていない間に2022年シーズンのプロ野球が開幕しました。今年は昨年までよりもコロナ禍による影響が大きくない形で始まりました(コロナ陽性反応の選手が続出したチームが絡んだ試合が延期になったケースもありますが)。観客の入場制限は基本的に撤廃され、延長は12回までに戻されました。

開幕して両リーグで延長にもつれ込む試合がいくつか出てきていますが、勝ちにいくことを選ぶか負けないことを選ぶかで苦労しているようです。昨年のように延長なしというレギュレーションで行われるなら追いつかれたチームは相手に勝ち越し点を与えないようにするためストッパーをたてればよかったですが、延長が導入されるとストッパーを入れるタイミングに迷うところがあるし早く勝負を決めようと考えても代打や代走で戦力を落としてしまうリスクを抱えてしまうのもまた悩ましい。何しろ野球はサッカーと違って、勝てば勝率があがるし負ければ下がるのにかわりがない。サッカーのような勝ち点があれば9回で勝負をつけて勝ち点3を狙うか、延長までもつれ勝ち点2でもいいから勝ちをとるか、それとも負けないことを重視して勝ち点1を確保するか、順位やゲーム差で計算だてることができるでしょう。野球だとそういう勝ち点制度がないので戦略の見極めが難しくなりそうです。

昨年は20以上引き分けがあったチームがありましたが今年はどれだけ少なくなるのかその辺も気になります。そうなって勝率がどう動くか、それで順位がかわってくるのかも気になります。では、また次回です。
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20日に行われたセンバツ高校野球1回戦の敦賀気比(福井)-広陵(広島)戦での球審の振る舞いが賞賛されているそうです。広陵の選手のバントについて誤審があった(打球がフェアゾーンに落ちてので敦賀の選手が処理して広陵のバッターにタッチしてアウトとしたはずなのに、2塁塁審がファウルと判定したためバッターアウトを認めなかった)として、球審がマイクを持って「申し訳ありませんでした」とお詫びし、守備側の敦賀気比の選手・監督に改めて状況を説明したので(バッターアウトになったものの1塁ランナーの2塁進塁が認められるので1アウト2塁で再開させることを説明したよう)。

大相撲のように高校野球やプロ野球でもややこしい状況になった時に球審か責任審判がマイクを持って場内に説明することがあります。たいていの場合、あのややこしい状況でどうして審判がそう判定したのか、そして何アウト何塁で試合を再開させるかを説明するだけですが、今回は「私たちの間違いでした。…大変申し訳ありませんでした」と謝罪も付け加えたのです。それがネット上で称賛されバズったそうなんです。審判というのは誤審があっても簡単に謝罪しないイメージがあるのかもしれません。だからバズったのでしょう。
そういえば、大相撲の判定説明も昔よりわかりやすきなった気がします。対戦した2人が同時に倒れたり行司の判定が間違っていたりする場合、土俵下にいる5人の勝負審判が物言いをつけて審議をしてその結果を審判長が「ただ今の協議についてご説明します」とマイクを持って切り出します。昔だったら「同体ではないか物言いがつきましたが、協議の結果、軍配刺し違いで力士Bの勝ちとします」という感じで原因の説明がほとんどありませんでした。最近は「力士Aの足が先に出たのではないかと物言いがつきましたが協議の結果、力士Aの足は出ていませんでしたので軍配通り力士Aの勝ちとします」という具合に分かりやすくなりました。国技館に大型ビジョンがないし、大阪のエディオンアリーナや名古屋のドルフィンズアリーナでは大型ビジョンがあっても稼働していません。だからこそのわかりやすさが必要と思うのは私だけではないでしょう。では、また次回です。
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マラソン界がまたも活況を呈しているようです。再来年夏のパリオリンピックの男女マラソン代表を決めるために行う第2回マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を巡るレースが13日まで各地で行われましたが、どの大会でも出場要件を満たした選手が何人も現れました。

東京オリンピックの代表を決める2019年のMGCではタイムと順位の要件を両方満たした人か2つのレースの平均タイムが要件を満たした人が出場できていましたが、今回はかなり高いレベルではあるものの要件にしたタイムをクリアできれば何人でも参加できるようになりました。そういうこともあって6日の東京マラソンでは男子だけで10人も出場要件をクリアしました。春までのMGCはここで一区切りとなりますが、秋以降にまた争いが激しくなるでしょう。

それに引き換え競泳は…。一度来年に延期と言われた世界選手権が6月に場所をハンガリーに移して行うことが発表されたため(福岡大会は来年開催予定)2日から5日まで代表選考会が行われましたが、個人種目の代表は18人にとどまりました。100分の数秒で代表権を逃した選手が何人もいたそう。福岡の世界水泳が来年に延期されたなら今年の大きな目標は秋に行われるアジア大会になるところで、3か月前に世界水泳をやっぱりやるということになると調整スケジュールがめちゃくちゃになってしまいます。それで世界水泳の選考会ということになると調子を整えられない選手が続出したのではと、その筋に詳しいユーチューバーは指摘していました。MGCのように指定の大会で選考会に出場するために必要なタイムか順位をクリアできれば選考会では記録がグダグダでも2位までになればOKとレギュレーションなら選手たちの気の持ちようは違っていたのかなと思うのは私だけでしょうか?

では、また次回です。
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4日から始まった北京パラリンピック。序盤にアルペンスキーで3日連続で日本勢がメダル獲得ということで盛り上がっていることは盛り上がっている気がしますが、前回の平昌大会や去年夏の東京大会と比べると何となく盛り上がりに欠ける気がするんです。
前回の平昌大会は序盤のアルペンの後もコンスタントにメダルを獲得するような展開だったのに対して、今回(10日時点)は7日にクロスカントリーで川除大輝選手が日本男子最年少となる金メダルを獲得して以降メダルなし。しりすぼみ感があります。アイスホッケーや車いすカーリングのように前回は活躍できても今回は出場すらかなわない種目があるからかもしれませんが、出場できている種目でも苦戦を強いられている印象が多少はあります。オリンピック種目同様、強化が一筋縄にはいかない、ましてやコロナ禍でその難しさは増幅しているのかもしれません。

もう一つ気になるのがNHKの放送体制。前回の平昌とほぼ同じようですが、昨年の東京と比べるとパワーダウンした感が否めない。前回の平昌冬季大会もパラではラジオ中継をしていませんでしたが、昨年の東京大会はオリンピックほどではないにしても生中継を朝から夜まで流れていました。そう考えると、総合テレビとEテレの生中継が午後だけで夜のダイジェスト番組はオリンピックの半分の時間、そしてラジオ中継はなしという今回はボリュームが減ってしまったような印象があります。それがまた盛り上がりに欠ける感じに影響を与えるのかもしれません。

選手が一生懸命やっているのに変わりありません。限られた時間の中で楽しく、盛り上げてみるのもいいでしょう。では、また次回です。
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驚きました。誤解を恐れずに言うなら、「手のひら返しなの?」と言いたくなるくらいです。1日にスピードスケートの名門の呼び名が高かった日本電産サンキョーが3月31日をもってスピードスケート部を解散することを表明したのです。

70年近くの歴史を誇り、清水宏保さん、高木菜那選手とオリンピックの金メダリストを送り出していた超名門。高木選手が金メダルを獲得した時には恐らく所属企業では最も高額であろう報奨金を贈ったことも話題になりました。そこまで盛り上げていた企業がどうして廃部を決断してしまったのか…。今回の北京五輪代表で唯一の高校生だった堀川桃香選手は入部内定していたのに高校の卒業式が終わった直後に廃部を知ったとか(その後関係者が各所を回って進路を探した結果、富士急に入社することに)。なんともいえません。

2日付のスポーツ報知によると、2014年のソチ五輪後にナショナルチームでの長期的な強化を日本スケート連盟が着手したのが分水嶺になったようです。実業団チームからナショナルチームに招集されると10か月近くの合宿があるので、実業団チームのレベルアップは昔ほど簡単にはいかなくなったという見方もあります。それに、実業団チームに所属する日本代表選手は最近は少数派になっていて、特定のスポンサーと所属契約を結ぶプロのような人の方が多くなっているようです。そういう世の中の流れを感じたか、日本電産サンキョーは「企業がスピードスケート競技の発展に貢献するという当初の目的についての展望が持てないと判断した」として廃部を決断したとか。

世の中の流れ、経済的な問題、いろいろな壁があるかもしれません。浅はかな考えかもしれませんが、競泳のようにナショナルチームとクラブ、学校が両輪となって強化していくシステムが構築できていれば実業団チームが肩身の狭い思いをすることがなかったのではと思います。自分のことのようにチームを盛り上げていった社長に無念の決断をさせてしまったのは本当に残念です。ですが、この出来事が全身のきっかけになることを祈ります。では、また次回です。
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北京冬季五輪が20日に終わりました。このあと3月4日にはパラリンピックがスタートするので今のうちに今回のオリンピックについて思うことをまとめてみようと思います。

日本が獲得したメダルの総数は18個で前回を上回り歴代最多を更新しましたが、入賞(4位から8位)は25で前回より5つ少なくなったとか。これは20日の閉会式のラジオ中継で元NHKアナウンサーの山本浩さんが指摘していたことで、この数字がどんな意味をもつか時間かけて検証すべきと続けていました。前回の平昌大会から勢力図がいくらか変わって日本勢がマークされるようになり、上位に簡単に入れるようにならなくなったからかもしれません。こういうことを含めて検証が必要でしょう。あと、これは個人的な印象ですが、18のメダルを獲得したとはいえ昨年夏の東京大会よりもサプライズ感が薄い気がします。東京大会だとボクシングの入江聖奈選手のように予想以上の力を発揮してメダルを獲得したケースが多くあって盛り上がりましたが、今回は小平菜緒選手や羽生結弦選手のようなケースもあったものの額面通りの活躍をした人たちが実力通りメダルをとったようなイメージが強い気がします。だから入賞が減ったところもあるのかもと思うところです。

冬季五輪のラジオ中継はNHKが独占していますが、今回はアナウンサーと解説者が現地に入らないオフチューブ方式で放送してきました。テレビ中継の映像を見ながら実況するという形なので、テレビを見ながらラジオを聞くとラジオの実況とテレビの動きがぴったり合っていました。テレビ中継やダイジェスト番組のスタジオゲストとして登場したオリンピアンがラジオ中継でも真剣ながらも楽しく実況アナウンサーと競技を伝えたのは現地に入っての中継同様よかったです。特に印象に残ったのはスピードスケート女子1000mの中継で岡崎朋美さんが高木美帆選手の金メダルが決まった直後に「本人に代わって言わせてください。『ありがとうございます!』」と絶叫したところ、あとフィギュアスケートの解説として度々登場した高橋成美さんが独特の雰囲気でコメントしたところでしょうか。何はともあれ、オリンピックが無事にできたことはとにかくよかったです。では、また次回です。
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16日に日本のメダル数が前回の平昌大会を上回り歴代最多となった北京五輪。前回はあまりなかったような印象がある「場外乱闘」が今までと違う形で起こったような気がします。

まずはジャンプ混合団体での失格者続出騒動。高梨沙羅選手を含めた女子選手ばかり5人がジャンプスーツのサイズ違反で失格になりメダル争いに影響を及ぼしました。女子の競技ではやらないような方法で競技途中に抜き打ち検査をしていたのが問題視されているらしいと一部で報じられました。このやり口については参加各国から猛烈な批判があったそうですが、この検査を担当した国際スキー連盟の審判員はこの批判はどこ吹く風といわんばかりに反論しています。「やるべきことをやっただけ」「今シーズンは特にスーツの出来がいい加減だったから懲らしめようと思った」と使命感を発揮しただけであって大それたことをやろうと思ってやっていなかったように見えます。どういう形で落としどころを見出すのかを気にしたいところです。

もう1つはフィギュアスケートのワリエワ選手(ロシア)に浮上したドーピング疑惑。序盤の団体戦で金メダルを獲得した後、大会前に提出した検体から違反薬物が検出されたことが発覚したため個人戦出場がIOCとスポーツ仲裁裁判所、国際スケート連盟の間で審議されました。審議の結果、まだ保護されるべき年齢なので、もし即時処分となったら今後の競技生活に重大な影響が出るとして出場が認められました。処分保留という形ということかもしれませんが、その裁きを納得できないという声が世界中から聞こえています。納得できない人たちの主たる言い分は「処分に年齢は関係ない。15歳だから処分保留なんて甘すぎる!」ということのようです。「本人の処分よりも周囲の大人たちの処分を厳しくすべし」という声もあります。今までにない動き方をした問題ですからこれもこれで気になります。

では、また次回です。
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北海道日本ハムの監督になり大胆というか、型破りな采配で注目を集める「ビッグボス」こと新庄剛志監督。期待通りのことを沖縄名護のキャンプで見せています。

まずは2月1日、キャンプ初日の球場入り。一軍の練習場に顔を出さないことさえ異例なのに、外国製の大型3輪バイクで二軍の練習場に駆けつけました。北海道の自動車販売会社の協力で船で北海道から届けたという代物。8日の練習試合で阪神のキャンプ地・宜野座村に駆けつけたときに使ったスーパーカーも届けられたそうです。独特なスター性があるからこそできることでしょうが、これは本当にインパクトあるものですね。

練習も独特なものが。就任決定直後の去年秋の練習でワゴン車の屋根に乗ってバットを指し示し、送球を高くしないように指示したこともありましたが、その応用と言うことか上空に輪っかを掲げてそこに送球を通すように促す練習もしていたそうです。また、臨時コーチとして8人もオファーしたことも話題になりました。中でも陸上競技の十種競技で日本選手権優勝の経験があり、現在は日本フェンシング協会の会長を務める武井壮さんやハンマー投げの元世界王者であるスポーツ庁の室伏広治長官といった球界関係者以外の人にも声かけたことが大きな話題になっています。ビッグボスからハッキリと明言されてはいませんが、一部報道では8人の中にダウンタウンの浜田雅功さんも含まれているとも。人脈の広さがなせる技でしょうが、あらゆる分野から得るものを生かして欲しいという思いがあるのかもしれません。実戦形式の練習では気になるところが見つかったらマイクでダメだし、というこだわりもみせました。

はたして優勝を意識出来るような状況にチームをもっていけるのか…楽しみに待ちましょう。では、また次回です。
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