走れ! 西へ東へ

走れ! 西へ東へ

意外なことばかり起こったビッグマッチが続いた1週間。でもいい意味で意外なことと言った方がいいかもしれません。

6日のサッカー・キリンチャレンジカップの日本-ブラジル戦。後半30分過ぎにネイマールがPKをきめてブラジルが1-0で押し切った試合ですが、日本が善戦したともブラジルが苦戦したともとれる意外な戦いでした。ブラジルは来日直前に韓国相手にゴールラッシュを演じて圧勝していたので、日本がどれだけ失点を抑えられるかというのが関心事となっていましたが、ブラジル攻撃陣が攻めあぐねてしまったかまさかのウノゼロ決着になってしまいました。試合が終わって時間がたつと、日本代表の戦いぶりの見方がいろいろな方向で見えてきました。日本としても最近の試合でゴールラッシュを演じていたためどれだけブラジルからの得点を期待する声もあったようで、攻撃陣のふがいなさを嘆く声もきかれました。

もう一つの意外なことは7日のボクシング・バンタム級世界3団体統一戦。井上尚弥選手がフィリピンのノニトドネア選手に2ラウンドTKO勝ちし日本人初の3団体統一を果たしました。2年半前にあったワールドボクシングスーパーシリーズバンダム級部門決勝では自身初となる世界戦での判定勝ちを経験した相手だったので私としては早いラウンドで終わるとは思っていませんでした。しかし、ふたを開ければ2ラウンドでの決着。井上選手本人としては今回の目標として圧勝することを挙げていたので目標を果たせたことをうれしく思ったでしょうが、想像以上の圧倒ぶりに驚いているばかりです。それに11日にはアメリカのボクシング専門誌による階級無差別の世界ランキングで日本人初の1位(日本のジムに所属した外国人が1位なったケースは過去にあり)になったというんですからまた驚きます。具志堅用高さんや山中慎介さんでも叶えられなかった快挙ですから日本のボクシング業界は祝福ムードに包まれたことでしょう。

この世界ランキングで(井上選手を抜いて)日本人最上位になることを目標に掲げていたふしがある村田諒太選手の闘争心に火が付いたのではと思うのは私だけでしょうか? では、また次回です。
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