走れ! 西へ東へ

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例年なら3月の大阪春場所でピークを迎える大相撲の新弟子の数がコロナ禍の影響でここ3年は5月の夏場所でピークを迎えています。そんな中で注目を集めているのが東大出身初のプロ力士・須山です。

須山はまだ4年生で中退もしていないということで、現役大学生のプロ力士でもあります。大学出身者だと卒業か中退してプロ入りすることが一般的ですが、在学のままでプロ入りするのもこれまた異例のことです。異例ずくめの須山は東大入学してから相撲を始め、道を究めようとという気持ちがあったようでプロ入りを決断したそう。須山の奮闘ぶりはフジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」で東大相撲部の密着企画が放送されたときに紹介されたので覚えている方もいるでしょう。

須山は今場所初土俵の力士と序ノ口下位で負け越して番付外に転落した力士による前相撲に臨み、ノルマの3勝をストレートでクリア。7月の名古屋場所から番付に名前が載ります。3勝した相手は全国上位レベルの大学で副キャプテンをやっていた人など、アマチュアの実績だけで考えたら格上ばかり。そんな須山がどこまでやってくれるか楽しみに見たいですね。目標は「東大」らしく東の大関だとか。

国立大学とスポーツって意外と結びつきがあるんです。特に有名なのが京都大学のアメフト部。日本一を争う甲子園ボウルで何度も優勝した名門で、関西リーグでは常に上位にいるチームです。しかも、大学のグランドはサッカー・ラグビーのピッチよりも広いアメフト用のピッチをトラックの内側に作るためにトラックの1周を500mにしているとか。それだけ思い入れがあるかもしれません。東大のアメフトも甲子園出場はなくても関東ではそこそこのレベルにいるそう。野球では東京六大学リーグで九十何連敗など弱さにスポットがあてられることがありますが、強さにスポットがあてられる種目が多くなることを楽しみにします。では、また次回です。
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