走れ! 西へ東へ

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スペインのサッカーで盛り上がるカードといえばレアルマドリードとバルセロナの「クラシコ」の他にレアルとアトレチコのマドリードダービーもあります。MLBで例えるなら「クラシコ」はヤンキースとレッドソックスの永遠のライバル対決、マドリードダービーはメッツとヤンキースの「サブウェイシリーズ」というところで、NPBで言えば前者は巨人-阪神の伝統の一戦、後者は巨人-ヤクルトの東京シリーズというところでしょうか。実はマドリードダービーで今までにない試みがなされるそうなんです。

現地8日に行われる試合に先立ち、レアル・アトレチコ双方の選手が路線バスでスタジアム入りすることになったというんです。マドリード市の交通局に当たる機関の創設75周年記念イベントで、レアルの選手はチームの練習施設から、アトレチコの選手は前乗りの為に宿泊したホテルから、それぞれ交通局が用意した電気バスに乗ってスタジアムに向かいます。Jリーグもそうですが、試合に向かう選手たちは普段ならチーム自前のバス(主にホームゲームの場合)か貸し切りバス(主にアウェイゲームの場合)に乗ってスタジアム入りするものですが、路線バスを使った会場入りは世界的にも珍しいでしょう。プロ野球選手が個人的にホームゲームで電車通勤する話は時々聞きます。最近は少なくなりましたが貸し切り列車でスタジアム入りなんて話は甲子園大会に出場する学校の応援団の話として昔はよく聞きました。そうはいっても、チーム揃って…という話は大相撲の地方場所移動の時くらいで、プロ野球やサッカーのチーム単位では聞いたことはありません。いろいろな意味で前代未聞の試み、どうなるのか楽しみに見てみたいです。

もしマドリードのケースがうまくいったなら…といろいろ妄想してしまいました。ニューヨークでサブウェイシリーズの初戦当日にヤンキースの選手たちがヤンキースタジアムの最寄り駅からシェイスタジアムの最寄り駅までニューヨーク市営地下鉄の貸し切り列車で乗り込む。逆にメッツの選手たちがヤンキースタジアムの最寄り駅に貸し切り列車で乗り込むことだってあり。ニューヨークの地下鉄は一時期よりもかなり安全になったそうですからそういうこともあっていいでしょう。国内、東京で言えば巨人の選手が東京ドームホテルの駐車場から特別ルートで神宮球場へ都営バスで、ヤクルトの選手が神宮外苑の駐車場から東京ドームの近くへ同じく都営バスで乗り込むなんてこともあったりして。

では、また次回です。
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