走れ! 西へ東へ

走れ! 西へ東へ

16日に日本のメダル数が前回の平昌大会を上回り歴代最多となった北京五輪。前回はあまりなかったような印象がある「場外乱闘」が今までと違う形で起こったような気がします。

まずはジャンプ混合団体での失格者続出騒動。高梨沙羅選手を含めた女子選手ばかり5人がジャンプスーツのサイズ違反で失格になりメダル争いに影響を及ぼしました。女子の競技ではやらないような方法で競技途中に抜き打ち検査をしていたのが問題視されているらしいと一部で報じられました。このやり口については参加各国から猛烈な批判があったそうですが、この検査を担当した国際スキー連盟の審判員はこの批判はどこ吹く風といわんばかりに反論しています。「やるべきことをやっただけ」「今シーズンは特にスーツの出来がいい加減だったから懲らしめようと思った」と使命感を発揮しただけであって大それたことをやろうと思ってやっていなかったように見えます。どういう形で落としどころを見出すのかを気にしたいところです。

もう1つはフィギュアスケートのワリエワ選手(ロシア)に浮上したドーピング疑惑。序盤の団体戦で金メダルを獲得した後、大会前に提出した検体から違反薬物が検出されたことが発覚したため個人戦出場がIOCとスポーツ仲裁裁判所、国際スケート連盟の間で審議されました。審議の結果、まだ保護されるべき年齢なので、もし即時処分となったら今後の競技生活に重大な影響が出るとして出場が認められました。処分保留という形ということかもしれませんが、その裁きを納得できないという声が世界中から聞こえています。納得できない人たちの主たる言い分は「処分に年齢は関係ない。15歳だから処分保留なんて甘すぎる!」ということのようです。「本人の処分よりも周囲の大人たちの処分を厳しくすべし」という声もあります。今までにない動き方をした問題ですからこれもこれで気になります。

では、また次回です。
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