最終戦、ロングビーチGP、リビュー






【ハータが2連勝】
予選中にウォールに接触して14位に終わったコルトン・ハータが43周の最多ラップリードで今季3勝目。モントレーGPに続く2連勝。キャリア6勝目。予選Q1敗退で手元に残ったフレッシュレッドタイヤを2セットを生かして最初の2スティントを飛ばす作戦を選択。フレッシュレッドタイヤで6位まで上げて18周でピットイン。さらにフレッシュレッドタイヤでつないで、トータル8周の2回のイエローでステイアウトしてラップリーダーに立ち、2位のニューガーデンに9秒差をつけて54周目にラストピット。3周のイエローを挟んでさらにラップリードを続けてニューガーデンから逃げ切って2連勝。今季3勝目で通算6勝。







 



【パロウが4位フィニッシュでチャンピオン決定】
予選ではローカルイエローの影響で10番手に終わったものの、レースカーの仕上がりは申し分なし。ニューガーデンがポールポジションを獲得したことにより12位以上のフィニッシュで無条件でタイトル確定の状況。ユーズドレッドでスタートしてからブラック→フレッシュレッドとつなぎ、無理してラップリードの1点を取りに行くこともなく手堅く走って4位フィニッシュ。初のスペイン人インディカーチャンピオンに。チップガナッシで25歳以下のドライバーがチャンピオンになるのは2003年のディクソン以来。翌日には恒例のビクトリーフライドチキンを堪能。



https://twitter.com/CGRTeams/status/1442616192502435841




【ニューガーデンは2位フィニッシュでランキング2位へ】
1レースで逆転できる点差は最大49点。 48点差でポイント3位のニューガーデンは首の皮1枚でタイトル争いに残る状況。ポールポジションを獲得して1点を追加の47点差に。ポイントリーダーのパロウが25位以下でニューガーデンが最多ラップリードでの優勝と言う条件のみで48点差を逆転できることに。フレッシュレッドでスタートしてオワードがコース上にストップしたタイミングで19周目にブラックタイヤに交換。トータル8周、2回のイエローを挟んでリスタート3周目にフレッシュレッドタイヤのハータにパスされて結果的に2位へ後退。ハータには9秒差をつけられたものの、最終スティントでユーズドレッドでブラックタイヤのハータを追い詰めるものの抜くには至らず。残り12周のところでハータの最多ラップリードが決定してニューガーデンの逆転タイトルの望みは絶たれました。その時点で25位にいたビーケイもトラブルでピットイン中で、ビーケイのDNFが決まった時点でもパロウのタイトルが確定する状況でした。



 



【オワードはDNFで27位】
ポイント2位につけるオワードは35点差で最終戦に望みをつないだものの、予選ではレースカーを仕上げきれずに8番手スタート。オープニングラップの最終ターンでジョーンズに追突されてスピン 。コースに復帰するものの、このときの追突の影響でハーフシャフト(ドライブシャフト)が破損してガレージで修理へ。34周遅れで復帰するものの、その後にレースをあきらめてDNF.最終的にはランキング3位でシーズンを終えました。マクラーレンのザック・ブラウンCEOはノリスが初ポールポジションを獲得したF1世界選手権ロシアGPをスキップしてロングビーチに駆け付けたものの、F1もインディカーも共に残念な結果となってしまいました。











【佐藤琢磨選手は9位フィニッシュ】
2017シーズン以来4年連続で勝利を挙げてきた琢磨選手は今シーズンはここまで未勝利。予選はチーム3台中最上位の16位。スタートはブラックタイヤで以降はフレッシュレッドタイヤ2セットで追い上げる作戦。燃費やタイヤの影響を受けにくい均等割りの2ストップ狙いで、序盤2回のイエローはステイアウトして3位まで浮上。3回目のイエローで1回目のピットストップを行って13位へ。ラストピットを56周目と若干遅めにしてジョーンズとパワーをオーバーカットして11位へ。ギャンブル失敗したアスキューとレイホールのピット回数が増えてしまい、前に出て9位フィニッシュ。今季8回目のTOP10フィニッシュで、予選順位からのポジションアップ数を競う「TAG Heuer “Don’t Crack Under Pressure” アワード」では延べ96ポジションアップで25000ドルの賞金を獲得。



【マクロクリンがルーキーアワード】
チームペンスキーのスコット・マクロクリンが今年のルーキーオブザイヤーを獲得。テキサスレース1での2位を最上位に5回のTOP10を記録。来シーズンもペンスキーからの参戦。最終戦ではグロジャンが20点差位の逆転をかけて、予選ではマクロクリンでは前の6番手スタート。しかし、ウォールに接触して24位DNFに終わる。グロジャンは来期はアンドレッティオートスポーツへ移籍。ジョンソンは来シーズンはフル参戦の予定。



https://twitter.com/JimmieJohnson/status/1442286549693976582




コロナ禍での2シーズン目でしたが、無事に19イベントの中継が終了。コメンタリーの皆様、スタッフの皆様、シーズンお疲れさまでした。







スタジオで全員の集合写真を撮るのを忘れた・・・。

4件のコメント

  1. あとは琢磨選手が来季何処へ行くのか気になります。RLLR残留かはたまた別チームへ移籍か………………。
  2. LAP53での松浦さんの残念な発言への村田さんの鋭いツッコミと
    意に介さず爆笑する松浦さんのやり取りが面白すぎて何度も戻して見てしまいました。
    今シーズンも楽しかったです。
  3. 琢磨選手最後のロングビーチのレースお疲れ様でした
    あの時走っているところ見られなくて本当にごめんなさい( TДT)
    でも琢磨選手がもし新しいチームに入ってもいいと思います
    本当はレイホールのチームから離れたら正直寂しいです(´;ω;`)
    1. 琢磨選手、RLLRから離脱発表が正式発表されましたね。

      あれからおよそ一ヶ月、いまだに発表はないですが、本当に来季は何処のチームから参戦するのやら…………。

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