第107回インディ500、その他の情報






【クラッシュしたウィルソンは24日に外科手術】
現地22日月曜日のプラクティス8でクラッシュしたステファン・ウィルソンはメソジスト病院に搬送されて精密検査を受けた結果、第12胸椎の骨折と判明。現地24日水曜日に外科手術が実施されることになりました。ウィルソンには意識があって、容体は安定していますが、今後のリハビリなどの状況については手術後の診断結果が待たれます。

【負傷したウィルソンに代わってグラハム・レイホールが出走】
キュージックモータースポーツ/ドレイヤー&レインボールドレーシング(CMS/DRR)は、現地23日火曜日に負傷したステファン・ウィルソンに代わって予選2日目のラストローシュートアウトでバンプアウトされ予選落ちしたグラハム・レイホールを起用することを発表。長年ホンダエンジンでインディカーに参戦してきたレイホールがシボレーユーザーのCMS/DRRから参戦できるか疑問視される中で各組織間での調整が行われ、最終的に第107回インディ500には33台が出走することになりました。当初は、別イベントでインディアナポリス入りしていたJRヒルデブランドの名前が挙がるなどしたものの、規則上、決勝レース前にリフレッシャープログラムを受ける必要があり、物理的に間に合わないとしてグラハムに白羽の矢が立ちました。インディカーにホンダエンジンを供給するHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)は「ホンダにとってレースはDNAそのものであり、HPDとしてもグラハムがインディ500に参戦して33台が出揃う事で、このスポーツの価値が高まり、レースファンにとっても最高のものになることは、我々にとっても望むべくこと」と声明を発表。アメリカ・ホンダの広報担当のチャック・シフスキーは「インディ500が大イベントであり続けることは我々の責任でもある。レイホール家はこれまでもインディ500の歴史に大きく貢献してきた。このような結果に落ち着いたことを喜ばしく思う」とコメント。ステファンウィルソンは予選1日目に25番グリッドを確保していますが、レイホールは規則上、最後尾の33番グリッドからのスタートになります。

【CMS/DRRはバックアップカーを用意】
プライマリーカーをクラッシュで失ったチームは、レイホールを出走させるために急遽バックアップカーの準備を開始。チームは2012年にオリオール・セルビアがドライブし、予選27位から4位フィニッシュした時のレースカーのモノコックシャシーを使用することを決定。当該シャシーはこの2年間はレーシングカートのエンジンが取り付けられ、ピットストップの練習に使用されていました。組み上げられたレースカーは、3日後のカーブデーにシェイクダウン。 2時間の走行の後に決勝レース参戦となります。グラハムは急ごしらえのレースカーを2時間で煮詰めなければならないばかりか、オペレーションが異なるシボレーエンジンの使い方もマスターしなければならりません。 ダッシュボードのスイッチ類も覚え直しになります。



Array




【レッグとレイホールに特別セッション】
インディカーは月曜日にクラッシュしてレースカーを破損させたキャサリン・レッグと、ウィルソンの代役でバックアップカーで出走するグラハム・レイホールに対して、シェイクダウンのための特別セッションを木曜日4:30-4:45 p.mに実施予定。 時間内であればアウトラップとインラップの回数は無制限。 ただし、スタートフィニッシュラインを通過することは禁止されています。

【レイホールとウィルソン】
ステファン・ウィルソンの兄の故ジャスティン・ウィルソンとグラハム・レイホールは2008年にニューマンハースラニガンレーシングでチームメイト。それ以前の2006年に、グラハムがフォーミュラアトランティック参戦時にチャンプカーに参戦していたジャスティンがサイン会で同席。当時、F1参戦を目指していたグラハム大して”政治的すぎるF1は不向き”であることをアドバイス。グラハムはそれで進路を変更しています。2010年にはインディ500でクラッシュしたマイク・コンウェイに代わってドレイヤー&レインボールドのカーナンバー24でアイオワに参戦して9位フィニッシュしています。その時のチームメイトもジャスティン・ウィルソンでした。

【ハンターレイに新スポンサー】
ドレイヤー&レインボールドレーシングから参戦する#23のライアン・ハンターレイに自動車保険のRootインシュランスがプライマリースポンサーに。







【俳優のアダム・ドライバーがフリーンフラッグ】
インディアナ州出身の俳優でアカデミー賞2回、プライムタイム・エミー賞4回、トニー賞1回へのノミネートなど、さまざまな栄誉を獲得しているアダム・ドライバーが名誉スターターとして第107回インディアナポリス500のスタートでグリーンフラッグを振ります。







【名誉ペースカードライバー】
NBAのインディアナ・ペイサーズのスター選手、タイリース・ハリバートンが第107回インディアナポリス500のパレードラップでペースカーをドライブします。
ハリバートンは2022-23シーズンにはNBAオールスターに初めて選出。シーズンでは平均20得点以上、10アシスト以上を記録し、スリーポイントシュート成功率40パーセント以上を達成したNBA史上初の選手ともなりました。インディアナ・ペイサーズでの2年目で、ハリバートンは56試合に先発出場し、1試合平均20.7得点、3.7リバウンド、10.4アシスト、1.6スティールを記録しています。




コメントを残す