開幕戦は赤旗大波乱のレースをエリクソンが制す








【レッドフラッグでシーズン開幕】2011年以来最大のエントリーとなる27台のスタートとなった2023年のオープニングラップでマルチカークラッシュが発生してレッドフラッグ。23分間レース中断し、5台がレースを終えるという波乱の幕開け。決勝レースのレッドフラッグは去年の8月21日のゲートウェイでの降雨中断(2時間9分中断)以来。



【開幕戦セントピ―ターズGPリザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6125/2023-03-05/indycar-officialraceresults.pdf







【エリクソンが開幕戦優勝】予選4位だったマーカス・エリクソン(チップガナッシ)が残り3週になろうとするところでトラブルに見舞われたパト・オワードの前に出て。去年のインディ500以来となるキャリア4勝目となる開幕戦優勝。7月24日のアイオワ終了時点以来のポイントリーダーに。これで、エリクソンの4勝全ては赤旗中断したレースということに。エリクソンは記録上はコントロールラインを4回先頭で走ったことになっていますが、オワードをパスしたのが残り4周での最終ターン立ち上がりだったので、トップ走行は実質3周だけでした。プッシュトゥパスの残り時間に余裕のあったエリクソンは残り21周でのリスタートから徐々にオワードを追い詰めて相手のミスを誘い、エンジントラブルで一瞬失速したオワードを楽楽かわし、そのまま逃げ切りました。



【オワードはエンジンミスファイアで優勝を取り逃す】予選3位スタートからマクロクリン、グロジャンの背後につけ、前2台のクラッシュでまんまとリーダーの座に立ったエリクソンでしたが、残り3周になろうという所でターボ加給された空気をため込むプレナムチャンバー内で瞬間的な不正着火が発生してエンジンが一時的にシャットオフして失速。







【マクロクリンは開幕戦2連覇ならず】スコット・マクロクリンは予選6位からハードタイヤでスタートしてドロップが早いソフトタイヤスタート勢を相手に1回目のピットストップを遅らせる作戦。作戦的中でポールシッターのグロジャンの前でピットアウトすることに成功。37周の最多ラップを記録しながらもラストピットアウトでグロジャンとサイドバイサイド。2台は接触してターン4を曲がり切れずにクラッシュ。マクロクリンにはアボイダブルコンタクトのペナルティ。







【グロジャンは初優勝ならず】フロリダ在住のロマン・グロジャンは地元レースでキャリア2回目のポールポジション。ソフトタイヤでスタートして31周をリードするも、1回目のピットストップでマクロクリンにオーバーカットを許して2位へ後退。ラストピットでアンダーカットを狙ってマクロクリンの1周前でピットインして逆転を狙うも、サイドバイサイドでピットアウトしてきたマクロクリンの接触を受けてタイヤバリアへクラッシュしてレースを終える。







【アンドレッティ4台がアクシデントに】オープニングラップでは行き場を失ったデブリン・デフランチェスコがクラッシュし、さらに追突を受けてエアボーン。カイル・カークウッドはジャック・ハービーに取り上げてエアボーン。フロントロースタートのコルトン・ハータはウィル・パワーに押し出されるようにターン4のタイヤバリアにクラッシュしてレースを終えています。フロントロー独占でレースをスタートしたアンドレッティオートスポーツの4台でしたが、カークウッドの15位を最高位にグロジャン18位、ハータ20位、フランチェスコが27位に終わっています。







【アイロットがThe Biggest Mover】フンコスホリンガーレーシングのカラム。アイロットは予選22位からキャリアベストの5位フィニッシュ。チームとしてもベストリザルト。32歳のルーキーのカナピーノはリードラップ最後尾の12位フィニッシュ。





【次回第2戦テキサスは佐藤琢磨が参戦】佐藤琢磨選手のチップガナッシでの初レースは4月2日(日)深夜1時から生中継。



https://www.gaora.co.jp/motor/3652800

2件のコメント

  1. 私はマクロクリンにペナが出たのが納得できないです。私の見る限り、明らかに半馬身前の状態でマクロカリンがイン側のラインを取り、グロジャンの進路を妨害したようにも押し出したようにも見えません。寧ろ半馬身後方でインを疲れたにも関わらず強引に寄せたのはグロジャンです。レーシングインシデントで、ペナルティを出すようなケースではないと思いますし、敢えて言うなら私にはグロジャンに非があると思います。
    1. いっくんへ
      レースコントロールの審議結果としてはマクロクリンへのアボイダブルコンタクト(避けられた接触)のペナルティでした。

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