
現地13日と14日にフロリダ州のセブリングインターナショナルレースウェイ(SIR)のショートコースでテストが実施され、13日に5チーム10台、14日に3チーム7台が参加しました。
SIRはインディカーレースの開催はありませんが、飛行場の滑走路と誘導路などを流用し、コンクリートとアスファルトのミックス路面でバンプが多く、市街地コースでの走行を想定できるテストコースとして使用されます。
13日はチームのプライベートテストとしてアンドレッティが4台、フンコスホリンガーが2台、エドカーペンターが2台をテスト走行。チップガナッシの1台がルーキー手使途を実施し、ペンスキーの1台がインディカー実施のテストを行いました。
ラップタイムは非公開ですが、13日のテストセッションではロマン・グロジャンが最速を記録し、カイル・カークウッドが0.030 秒差の2番手タイムでアンドレッティオートスポーツの1-2となっています。ペンスキーはインディカー実施のハイブリッドパワーユニットのテストを実施し、ウィル・パワーがテストドライブを務めています。
- グロジャン 52.059
- カークウッド 52.089
- アイロット 52.137
- アームストロング 52.217
- デフォランチェスコ 52.253
- デイリー 52.271
- ハータ 52.297
- ビーケイ 52.314
- カナピーノ 52.730
2番手タイムのカークウッドは先日カリフォルニア州のザ・サーマルクラブで実施されたオープンテストでも全体2番手のタイムを出していて、好調さを見せています。アンドレッティは2022シーズンのランキングではアレクサンダー・ロッシの9位が最高位。USF2000、インディプロ、インディライツと3年連続タイトル獲得で鳴り物入りでインディカーにAJフォイトからデビューしていたカークウッドはランキング29位に終わっていただけに、アンドレッティもカークウッドも今シーズンの復活が期待されます。
3番手のアイロットはオープンテストでも全体4位につけ、今回も好調なところを見せています。ルーキーのアームストロングは4番手でオープンテストでもルーキー最速となる5番手となっていました。
アルゼンチンツーリングカーから転向してきたアウグスティン・カナピーノは最下位の9番手に終わっていますが、オープンテストではトップから1.3秒落ちだったところが今回は0.671秒差にとどまり、インディカーへの順応を見せています。

14日はドライバー検査でペンスキーが同じくペンスキーでIMSAにポルシェ963で参戦するフェリペ・ナスル1台を走らせ、チップガナッシはフォーミュラEに参戦中のニック・キャシディをパロウの後任ドライバーとして走らせました。チームのプライベートテストでAJフォイトが2台とアローマクラーレンが3台を走行。ペンスキーの1台がインディカー実施のハイブリッドカーのテストを実施しています。
- オワード 51.882
- ロッシ 52.134
- ローゼンクイスト 52.236
- フェリペ・ナスル 52.239
- フェルッチ 52.359
- ニック・キャシディ 52.518
- ピーダーセン 52.539
タイムではアローマクラーレンの3台がTOP3を独占。オワードのタイムは前日にトップだったグロジャンのタイムを0.177秒上回りました。
IMSAスポーツカー選手権でペンスキーのポルシェ963LMDhプロトタイプをドライブするブラジルのフェリペ・ナスルは、ジョセフ・ニューガーデンのレースカーでオワードから0.357秒ビハインドの4番手を記録。
チップガナッシは、フォーミュラE選手権に参戦中でかつては日本のスーパーフォーミュラとスーパーGTにチームトムスからフル参戦していたニュージーランドのニック・キャシディをテスト。来シーズンはアレックス パロウのマクラーレンへの離脱が決定的で、その後任とみられています。インディカー初ドライブとなるキャシディは156周を走行し、オワードの0.635秒遅れて全体で6位となっています。