カナーンが今年のインディ500でインディカー引退へ


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現地15日、トニー・カナーンは今年の第107回インディアナポリス500を持ってインディカーレースから退くことを発表しました。



ブラジル出身のカナーンは、アローマクラーレンの4台目として第107回インディ500に参戦する予定で、この最後のレースはポルトガル語で「Capitulo Final(最終章)」と題されます。



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48歳のカナーンは、2013年にKVレーシングテクノロジー-SHレーシングからインディ500に参戦して優勝し、アンドレッティグリーンから参戦した2005年にはポールポジションを獲得。昨年のインディ500はチップガナッシレーシングから参戦して3位フィニッシュしています。



鉄人と称されるカナーンは今回で22回目のインディ500挑戦となるほか、これまでインディカーシリーズ通算389レースに参戦。これはマリオ・アンドレッティの通算407回に続く記録で、そのうちの318レース連続出走は史上最多連続記録となっています。



「誰にでも引退のタイミングはありますが、それをいつにするのかは重要です。このインディ500でを制して有終の美を飾りたい」とカナーンは野心を隠しません。



昨年のインディ500ははチップガナッシレーシングから参戦。予選6位から6周をリードして3位フィニッシュしています。今年もチップガナッシからの参戦が見込まれていましたが、ジミー・ジョンソンのチーム離脱にと共にスポンサーも離れたために参戦の機会を喪失。しかし、マクラーレンレーシングCEOのザック・ブラウンが即座にカナーンにコンタクトし、インディ500参戦が実現しました。ブラウンとカナーンはSNSでのやりとりは以下の通り。



ブラウン「準備はできている」、カナーン「自分も」、ブラウン「じゃあ、乗る?」、カナーン「YES」。このやり取りの直後に契約書がカナーンのもとに届き、サインして返送したとのこと。



これで、アローマクラーレンは、オワード、ロッシ、ローゼンクイスト、カナーンの4台体制でインディ500初優勝を狙います。



今回のアローマクラーレンからの参戦はカナーンにとっては彼のヒーローであるアイルトン・セナがF1世界チャンピオンを3回獲得したチームからの参戦で、チームにとってカーナンバー66は1972年のインディ500でペンスキーから参戦してマクラーレンM18B/オッフェンハウザーをドライブしたマーク・ダナヒューがインデイ500初優勝してた時に使用していた特別なものとなります。くしくもカナーンがブラジルでカートレースをしていた時のカーナンバーも66でした。



カナーンは過去22回のインディ500出走のうち15回でレースをリードし、これはディクソンと並ぶ最多記録となります。、トータルラップリード数の352周は歴代15位で、これはインディ500で4勝しているエリオ・カストロネベスの325周を上回ります。



カナーンは2001年のインディカー参戦以降に17勝をあげていますが、そのうちの15勝はオーバルトラックでのもので、通算ポールポジション13回のうち10回はオーバルトラックのものとなります。現時点での最後の勝利は2014年のオートクラブスピードウェイとなっています。



今回のアローマクラーレンからの参戦はカナーンにとっては6つのチーム(モーナンレーシング、アンドレッティ、KVレーシングテクノロジー、チップガナッシ、AJフォイトレーシングからの参戦で、2003年、2012年、2022年といずれも異なるチームでトップ3フィニッシュを記録しています。



カナーンはインディカーレースからは退くとしていますが、今後はブラジルでのストックカーレースやアメリカのSRXレーシング選手権に参戦することになっています。

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