インディライツが新生、インディネクストへ






これまでインディカーシリーズのステップアップレースシリーズとしてRoad To INDYプログラムの最上位にあったインディ・ライツがインディ・ネクストとして生まれ変わります。



インディライツの前身はCARTシリーズへのステップアップシリーズとして1986年にスタートしたアメリカン・レーシング・シリーズ(ARS)で、1991年にインディライツに改名。



CARTとインディカーの分裂後の2002年にインディレーシングリーグ傘下でインフィニティプロシリーズとして再出発し、インフィニティのサポート終了後はインディプロシリーズとして継続。2008年にインディカーシリーズがCARTを統合し、同時にインディライツの名を復活させました。



2014年からはアンダーセンコンサルティングの運営となってタイヤはクーパータイヤに変更。同じくアンダーセンコンサルティングが運営するUSF2000とプロマツダシリーズと合わせた3つのステップアップカテゴリーをMazda Road To INDYプログラムとして統合し、各シリーズのチャンピオンへの奨学金制度を設定しました。



その後にMazdaが撤退し、2022年からはアンダーセンコンサルティングの運営からペンスキーエンターテイメントの運営に変わり、2023年からはファイアストンのサポートを受けてインディ・ネクストとして生まれ変わりました。



シャシーは引き続きダラーラのIR-15を使用し、エンジンはMazda製MZR-R エンジンをAER(アドバンスド・エンジニアリング・リサーチ)がオペレーション。タイヤはクーパータイヤからファイアストンに変更されます。



2023シーズンはオーバル2レースを含む14レースが予定され、すべてのイベントがインディカーシリーズと同じ週末に実施されます。







このインディライツの体制変更に伴い、これまでのRoad To Indy プログラムは再編され、インディネクストの下位カテゴリーとしてアンダーセンプロモーションの運営とクーパータイヤのサポートによる”USF Pro Championships Presented by Cooper Tires”として、USF Pro 2000 (以前の Indy Pro 2000) 、USF2000、USFジュニアの3カテゴリーによるラダ―システムが設置されます。



それぞれ、3つのシリーズでのチャンピオンにはドライバー育成プログラムの奨学金として、総額160万ドルを超える賞金と賞品が提供されます。



  • USF Pro 2000チャンピオンにはインディネクストへのステップアップの奨学金$664,425


  • USF2000チャンピオンにはUSF Pro 2000へのステップアップの奨学金$440,125


  • USFジュニアチャンピオンにはUSF2000へのステップアップの奨学金$248,815


3つのシリーズ全てのイベントはインディカー、NASCAR、USACのサポートレースとして開催され、2023年レーススケジュールは以下のようになっています。https://www.usfpro2000.com/news/andersen-promotions-announces-2023-schedules-and-scholarships



さらに、スキップ バーバー レーシング スクールはアンダーセンコンサルティングの公式レーシングスクールとなり、首席卒業生には10万ドルの奨学金が送られてUSFジュニアへ参戦できるシステムが整えられます。



一方でFIA傘下のステップアップカテゴリーとして”フォーミュラ・リージョナル(FR)アメリカ選手権https://www.framericas.com/ と、”F4US選手権”https://www.f4uschampionship.com/ の2つのシリーズがSCCAによって開催されていて、FRアメリカ選手権チャンピオンにはHPDによる日本のスーパーフォーミュラ参戦へのスカラーシップが設定されています。




2件のコメント

  1. IMSAもカテゴリー名が来年から変わりますが、トレンドなんですかね?(笑)
    ところで、IMSAといえば琢磨さんが来季はオーバルのみのスポット参戦で残りはIMSAに参戦すると報じられましたが真偽はどうなんでしょう?

いっくん へ返信する コメントをキャンセル