ペンスキーのフェルッチ手配の舞台裏






RACER.comでマーシャル・プルーエット氏がリポートした所によると、アイオワでのニューガーデンはアクシデントの影響で、木曜日の再検査まで週末開催のインディGPへの傘下の可否がわからない状況となり、急遽、チーム・ペンスキーは代役としてサンティーノ・フェルッチをスタンバイさせたと月曜日に発表しましたが、様々な準備の中には、いくつかの幸運な偶然もあって今回の決定に至ったことがわかりました。



チーム・ペンスキー代表のティム。シンドリックはニューガーデンのレース参戦継続に全力を尽くすとともに、プランBとして代役のドライバーの手配を並行して進めました。



まずは、代役に、今年はすでに2回のレースで代役としてレースに参加しながらも好成績を残しているサンティーノ・フェルッチに白羽の矢を立てました。フェルッチは第2戦テキサスでレーズ前日のクラッシュで脳震盪の疑いが発生したジャック・ハービーに代わってRLLのレースカーをドライブし、最後尾の27番グリッドから9位フィニッシュ。インディ500には予定通りにドレイヤー&レインボールドレーシング(DRR)から参戦し15番グリッドから10位フィニッシュ。その翌週のデトロイトGPではインディ500でのクラッシュで指を骨折したアイロットに代わってフンコスホリンガーから参戦し、17番グリッドから21位フィニッシュしています。



フェルッチと面識がないシンドリックは、日曜日にDRRに連絡を取ってフェルッチとの契約状況とスケジュールなどを確認してフェルッチにコンタクト。偶然にもフェルッチは月曜日の朝にGMのシミュレーターテストがあって月曜日の朝にはシャーロットにいることが発覚。たまたま月曜日の朝はニューガーデンもGMのシミュレーターテストを行う予定だったので、ペンスキーのスタッフと顔を合わせるいい機会になりました。そこでフェルッチの身長体重などのデータを計測して、そのデータはファクトリーに送られました。ファクトリーでは直ちにフェルッチの体重に合わせたバラストの準備やシートフィッティングの為の準備が進められました。



平行してチームはDRRにフェルッチがインディ500で使用したシートとシートベルトの借用を手配。確実に受け取るために、チームは木曜日の朝10時にインディアナポリスのDRRのファクトリーに直接赴いて受け取ることを決めました。これで、フェルッチのシート作成などのフィッティングの時間を節約することができます。



ニューガーデンのインディGP参戦の可否は木曜日の再検査の結果が出るまで分かりませんが、チームペンスキーではあらゆる状況に対応すべく、万全の体制での準備を進めています

コメントを残す