第9戦ミッドオハイオ、マクロクリンが2勝目






【第9戦ミッドオハイオ・インディ200リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/5913/2022-07-03/indycar-officialraceresults-mo.pdf



【マクロクリンが今季2勝目】アウトサイドポールからスタートしたチーム・ペンスキーのスコット・マクロクリンがパロウの追撃を振り切って今季2勝目をあげました。マクロクリンは開幕戦でインディカーキャリア初優勝を上げ、続く第2戦テキサスでは2位フィニッシュしてポイントをリードしましたが、その後はアラバマとロードアメリカでシングルフィニッシュした他は14位以下の結果が続き、一時はポイントを10位まで下げていました。ポールシッターのオワードがエンジントラブルでペースダウンし、30周目にラップリーダーへ。背後には7位から大きくアンダーカットして2位まで上がってきたパロウが迫り、リスタートの度でマクロクリンに並びかかるものの、これを押さえて逃げ切りました。マクロクリンはニュージーランドから渡米してきた両親の目の前での勝利となりました。







【チームペンスキーシーズン6勝目】9レースが終わってペンスキーが6勝。昨年のチームペンスキーは10レース目となるこのミッドオハイオでようやくシーズン初優勝を記録。



【パワーが最後尾から3位フィニッシュ】予選の走路妨害でベスト2ラップをはく奪されたウィル・パワーは今季ワーストの予選21番手。パワーはポイント2位につけながらも3レース連続での15位以下の予選結果で苦しいスタートに。さらに、オープニングラップで佐藤琢磨選手と接触してスピンし、最後尾の27位まで後退。10周目にピットインしてフレッシュタイヤに交換。各車が1回目のピットストップを終えるころには4位まで浮上。カークウッドのストップで出されたフルコースイエローでタイミングよく2回目のピットストップを行って11位でリスタート。レッドタイヤで7位まで上げたところでカルデロンがストップしてイエローとなる前にピットストップ。5位でリスタートしてからはビーケイを交わして4位へ。ハータのピットミスによる後退で3位フィニッシュ。



【マクラーレンSPの2台はトラブル】今季9人目のポールシッターとなったパト・オワードは28周をリードするもメカニカルトラブルでDNF。これでミッドオハイオでのポールトゥウィンは連続3レースした所でストップ。予選4位だったフェリックス・ローゼンクイストはわずか8周でメカニカルトラブルが発生してレースを終え、5レース連続のTOP10フィニッシュはなりませんでした。



【今年も空回りのハータ】一昨年のミッドオハイオではポールトゥウィンで優勝し、昨年はアウトサイドポールからのスタートで2位につけるも、ピットでの給油トラブルやエンジンストールなどで優勝を逃し、今回も予選3位からレース折り返しまで3位につけるも、ラストピットのタイミングを逃して15位に終わっています。



【混乱のアンドレッティオートスポーツ】チームメイト同士の接触が頻発。ロッシとグロジャンは何度かの接触の後に、ついには2台が絡んでコースアウト。ロッシは他にもデフランチェスコを押し出してドライブスルーペナルティを科せられた他、グロジャンはハータを押し出してドライブスルーペナルティを科せられています。レース後にはロッシの父親がチームオーナーのマイケルに詰め寄るシーンもあったほか、マイケルは緊急ミーティングでドライバーを招集。しかし、グロジャンの怒りは収まりません。もともとロッシとグロジャンの不仲が報じられ、ロッシは来年はアローマクラーレンSPへ移籍することがすでに報じられています。NBCスポ―ツは緊急チームミーティング後にインディスター紙の取材を受けるグロジャンがロッシを非難し、チームマネージャーにインタビューを中断させられる様子をSNSにアップしています。チームは残りの7イベント8レースも体制を維持することを発表していますが、シーズンここまでで優勝はインディGPを制したハータの1勝のみ。ランキング最上位はロッシの8位。ロッシはロードアメリカでポールポジションを獲得したものの3位に終わっています。グロジャンはロングビーチでの2位フィニッシュが最上位で表彰台獲得はその1回のみ。ランキングでは14位となっています。



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【ルーキー最上位はマルーカス】ルーキー最上位となる8番グリッドスタートだったデイルコインレーシングw/HMDのデイビッド・マルーカスがルーキー最上位の9位フィニッシュでキャリアベストリザルトを記録。



【佐藤琢磨はTOP10ならず】佐藤琢磨選手は昨年は同じ19番グリッドからスタートして10位フィニッシュ。1回目のルーティンピットストップが始まる頃には4ポジションアップして15位へ。しかし、パワー、グロジャン、ルンガーにオーバーカットされて17位へ後退。ルンガーを抜き返して16位へ戻るも、ラストピッイン間際にプッシュした所で単独コースアウトして最後尾の24位まで後退。ペースの上がらないジョンソンとシモーナをコース上で抜いて22位へ。オワード、アイロット、カルデロンがレースを終えて19位へ。同士討ちのロッシ、グロジャンと、ピットミスしたハータの前に出て16位へ。デフランチェスコをコース上で抜いて15位へ。ピットタイミングがずれたハービーがピットインして14位となってそのままフィニッシュ。最初のスティントでは6位フィニッシュしたエリクソンの後ろを走りつづけ、第2スティントでは11位フィニッシュのルンガーをコース上で抜いているので、コースアウトさえなければTOP10入りするかどうかでフィニッシュしていた可能性も。



【佐藤琢磨選手のコメント】ソフトタイヤでスタートして4台抜いたので、良い出だしでしたが、最初のピットで何台かにアンダーカットされたのと、その後はリアのスタビリティに悩まされてブレーキングでだいぶ苦労しました。それでコースオフして一番最後まで下がったので厳しかったですね。最後はニューのソフトタイヤにしましたが全然グリップしなくて苦しかったですね。なんでグリップがあそこまで落ちたのかわかりませんが、タイヤチョイスとしてはうまくいきませんでした。







【第9戦ミッドオハイオ・インディ200 140秒ダイジェスト】



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3件のコメント

  1. 琢磨さんのピットクルーは須藤さんが怪我をされたままで万全ではないのですか?1回目のピットはタイムが表示されていたのですが他より1秒近く遅くて順位を落としてしまってました。
    1. いっくんへ。
      状況詳細はよくわかりませんが、ピットイン時のセクション合計タイムは27台中14番目でした。

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