インディカーは2023シーズンから100%再生可能燃料を使用






石油メジャーカンパニーのシェルとテキサコの合弁会社であるエクイロン・エンタープライズ(Equilon Enterprises)とペンズオイル・クェーカーステートカンパニー(Pennzoil-Quaker State CompanyIは現地5月26日にインディカー、並びにインディアナポリスモータースピードウェイと2023年より燃料などのオフィシャルサプライヤー契約を締結するとともに、技術提携の契約を結んだことを発表しました。



【シェル製100%再生可能レース燃料】2023シーズンより公式燃料サプライヤーとなるシェルは新たなレース燃料を供給することになっています。新たな燃料はサトウキビの搾りかすから生成されたバイオエタノールと、新たな燃料規格において100%再生可能燃料と規定される原料から生成された次世代バイオエタノールが混合されたものとなります。



シェルが新世代100%再生可能燃料をインディカーシリーズに導入することで、100%化石燃料を使用した場合と比較して、温室効果ガスの発生をこれまよりも約60%削減できるとしています。



次世代エタノールはシェルとブラジルのバイオエタノール製造会社のコザン(Cosan)社が共同出資して2011年に設立したライゼン(Raízen)社によって供給されることになります。ライゼン社はサトウキビを原料とするエタノールを製造する世界最大の企業であると同時に世界で初めて次世代エタノールの商業生産を行う企業となっています。



【カーボンニュートラルオイル】エンジンオイルはカーボンニュートラルを実現したペンズオイル製の0w化学合成オイルが全車に使用されます。これまでもインディカーシリーズのオフィシャルオイルサプライヤーを務めてきたペンズオイルはこれまでもエンジンサプライヤーと性能調整を続けてエンジオイルの規格を制定。レースコンディションに合わせて天然ガスを原料とする100%化学合成オイルを製造供給してきています。エンジンオイルに関するカーボンニュートラルはオイル製造、供給、輸送過程における再生可能エネルギーの使用や環境活動による温室効果ガス排出の削減によって実現するとしています。



シェルとインディカーが取り組む再生可能エネルギー導入に関しては、こちらをご参照ください。







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