第106回インディアナポリス500 リビュー


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【エリクソンが初優勝】元全日本F3チャンピオンでF1出身のマーカス・エリクソンが、レッドフラッグからラスト2周のスプリントレースでオワードを振り切って、史上二人目のスウェーデン人インディ500チャンピオンとなりました。5台が参戦するチップガナッシレーシング(CGR)のエリクソンは予選5位。エリクソンはレース折り返しとなる100周までは4位をキープ。108周目の3回目のピットインで3ポジションダウンして7番手へ後退。残り40周の所までにTKとデイリーの前に出て5番手へ。ラストピットでレースリーダーのディクソンはピットロードの速度違反ペナルティで後退。4位にいたデイリーもタイヤ交換に手間取って後退。これでアローマクラーレンSPの2台とエリクソンの一騎打ち。183周目までの3周の間に一気に前の2台をパス。これがウイニングショットとなって、先の赤旗中断を迎えました。赤旗中断前には2位のオワードに3秒以上もの差をつけていたエリクソンは、残り2周のリスタートでアウト最後からオワードに並びかけられましたが、それを振り切って再びオワードを突き放し、最終ラップにカラムがクラッシュしたことによるイエローフラッグで勝負がつきました。エリクソンのインディ500ベストフィニッシュは去年の11位で、この優勝はエリクソンにとってオーバルレースでの初優勝にもなりました。



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【チェッカードフラッグfromレッドフラッグ】エリクソンにとってはインディカーキャリア3勝目。昨年優勝したデトロイトもナッシュビルもレースはレッドフラッグで中断。エリクソンの3勝は全てレッドフラッグ後のレース再開によるものとなっています。



【史上最高の優勝賞金額】3年ぶりの日常を取り戻した第106回インディ500では史上最高となる$16,000,200(1600万ドル)の賞金総額。優勝したエリクソンの310万ドルの優勝賞金額も史上最高となりました。インディ500では出走33台全車に賞金が授与され、最下位33位フィニッシュのリナス・ビーケイは約49万ドル。予選最下位から26位フィニッシュしたステファン・ウィルソンの約10万ドルが最も低い賞金獲得額となりました。インディ500では全員の賞金獲得額が公開されています。https://www.indycar.com/-/media/Files/2022/INDYCAR/06-500/indycar-boxscore-prizes.pdf



【チップガナッシ10年振り】CGRのインディ500での最後の優勝は2012年のダリオ・フランキッティ以来10年振り6回目。



【TOP3にCGRが2台】今回最年長ドライバーのトニー・カナーンが3位フィニッシュしてインディ500キャリア3回目のTOP5フィニッシュを記録。カナーンは来年も出場する意志を持っていて、チームオーナーのチップ・ガナッシも、「今年で最後にするようなことはしたくない」とコメント。



【ポールスタートのディクソンは21位】史上最速記録でポールポジションを獲得したCGRのスコット・ディクソンはこの日最多となる95周をリード。しかしラストピットの入り口で制限速度をオーバー。これでピットスルーペナルティとなり、21位に終わっています。



【ディクソンが2大新記録を樹立】レースリザルトでは21位と残念な結果に終わったディクソンですが、1996年のスコット・ブレイトンの最速ポールポジション記録を抜いたばかりか、インディ500史上最多となる665周のラップリード周回数を記録しました。スタート前はディクソンは通算579周で歴代3位にいましたが、95周をリードして、612周のラルフ・デパルマと644周のアル・アンサーの記録を一気に塗り替えました。



【21ポジションアップで9位のパロウ】予選2位だったアレックス・パロウはレース序盤の68周目までに47周をリード。しかし、69周目に2回目のピットインをしようとした所でアイロットがクラッシュしてイエローになったと同時にピット入口がクローズに。パロウはそのままピットスルーしたばかりか、燃料も足りなくなって2秒給油の緊急ピットストップ。これでペナルティとなり最後尾の20位へまで後退。もともと速さがあったパロウは猛然と追い上げて9位フィニッシュしています。



【マルーカスがルーキー最上位】佐藤琢磨選手のチームメイトのデイビッド・マルーカスが予選13位から16位フィニッシュしてルーキー最上位。



【ジョンソンがルーキー賞】予選TOP12に勝ち残った超大型ルーキーのジミー・ジョンソンはステイアウトした結果、1周のリードを記録。しかし、195周目に単独クラッシュして28位に終わっています。ルーキー最上位は16位のマルーカスでしたが、独特の選考方法があるインディ500ではジョンソンがルーキーオブザイヤーを獲得しています。46歳での受賞はインディ500史上最年長ルーキーとなります。



【フェルッチが自己ワーストの10位】ドレイヤー&レインボールドレーシングからスポット参戦したサンティーノ・フェルッチは自己ワーストとなる10位フィニッシュ。去年までの3年間でフェルッチは7位、4位、6位と、いずれもシングルフィニッシュを記録していました。



【佐藤琢磨は25位フィニッシュ】予選10位だった佐藤琢磨はレース序盤は4ワイド大外から一気に3台を抜いて6位にポジションアップ。2回目のピットストップでは給油リグがうまく刺さらずにタイムロスして10位へ後退。その後はレース折り返しまでは堅実にTOP10を維持。レース後半に入るとカナーン、エリクソンに続く8位につけていました。しかし。145周終了で2スティントを残すところのピットインで痛恨のオーバーラン。これでピットタイムに3秒ほど多くかかって5ポジションダウンの13位へ後退。152周目にマクロクリンがクラッシュしてイエローになると、チームはイエローの多発を予期してレースリスタート前の157周終了(残り53周)の所でピットインして満タンにして最後まで引っ張る作戦に変更。結局その後は期待されたイエローは出ずに燃料は底をついて193周終了時点で燃料のみ補給のためにピットイン。そこでラップダウンの25位となり、そのまま200周を消化しました。レースを折り返した時点では優勝したエリクソンのすぐ後ろの8位につけていた為、ピットインの時のオーバーランが無ければ大きく違った結果になっていた可能性があります。







【佐藤琢磨のコメント】集団の前に出た時に勝負ができるように、かなりローダウンフォースに設定してあったので、集団の中では追い抜きは厳しいことはわかっていました。一時は6位まで上がった所までは良かったですが、100周折り返し時点での目標だったTOP5には届かず、その後のピットストップではポジションを落としてしまいました。気温が高くなってしまって集団の中では思うように走れなかったのが悔しいです。レースカーは単独走行の時はレースリーダーよりも3マイル速い速度で走れる状況で、燃費走行に徹してまわりよりは数周ずつピットインのタイミングを遅らせて、前に出るタイミングをずっとうかがっていましたが、チャンスは来ませんでした。あのままシングルを維持できれば、残りの2スティントでうまくTOP3まで上がれるかと思いましたが、そうはなりませんでした。もう最後はイエロー頼みだったので、チームとしてはギャンブルでした。もう少しイエローが出ていれば違った結果になったかもしれませんが、チャンスがあったかどうかはわかりませんでした。新しいチームに移籍してのインディ500でしたが、みんなはベストを尽くしてくれましたし、結果は出ませんでしたが、決勝へ向けての組み立て方ではよかったですし、決勝ではかなり勝負をかけたセッティングだったのでポジションさえ前に出られれば勝負できたと思います。次のチャンスがあればどんな状況でも全力で戦いたいと思います。応援ありがとうございました。







【リードチェンジ39回】2013年の68回、2016年の54回に続く史上3番目のリードチェンジ数。マルコ・アンドレッティは2014年以来のラップリード。



【リードラップフィニッシュが21台】2021年と同じ最多リードラップフィニッシュ台数。



【レッドフラッグ】インディ500史上12回目。2019年以来。



【ホンダが通算15勝】3年連続。これまでのエンジンサプライヤー最多勝利はオッフェンハウザーの27勝。







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4件のコメント

  1. 琢磨選手にとっては、まさに無念のインディ500だったに違いありません。

    デル=コイン・オーナーも来季も琢磨選手と戦いたい、と言ってます。しかし、これがインディ500だけなのかはわかりませんが………………。

    とにかく気を取り直して、次戦デトロイトでは奮起してほしいです。
    1. S-MATさんへ
      シーズンまだ11レースもあります。
      期待したいですね!
  2. ディクソンはあれだけ勝利して、これだけラップリード重ねてるのに一回しか勝ってないのが不思議です。今年はディクソンと確信したのに、ミスとは最も無縁の彼がスピード違反となって呆然としました。

    もし、分かれば教えていただきたいのですが、今年のINDYはほぼ完売との事ですが、観客数はいくらだったのでしょうか?
    ライブエリアにはどれくらいいたのでしょうか?

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