第106回インディアナポリス500 カーブデーで佐藤琢磨が3番手






【第106回インディ500 カーブデー】気温18度 路面19度



【カーブデー=CARB DAY】決勝レース前のキャブレターの最終調整日がキャブレーションデー。英語ではカーブレーションデー(カーブデー)と発音。この日の2時間のセッションを最後に決勝レースまで練習走行は無い。このセッションでは決勝レースのシミュレーションとして集団走行をチェック。



【ファイナルプラクティスリザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6039/2022-05-27/indycar-results-pf.pdf



【雨でディレー、セッションは短縮】雨で2時間遅れでセッション開始。120分から90分に短縮されて実施。



【カナーンがファステスト】”チップガナッシパレード”が未だに継続中で、227.114mphを記録したトニー・カナーンがファステスト。カナーンはレースカーを月曜日のセッション以降ほとんどいじらず、レースセットアップは煮詰まっている模様。チームメイトのエリクソンが227.004mphで続き、ガナッシの1-2。ポールシッターのディクソンは226.696mphで4番手。



【佐藤琢磨が3番手】45周を走行した佐藤琢磨選手は226.839mphでチップガナッシの4台に割って入って3番手。月曜日のプラクティスセッションの4位に続いて唯一”ガナッシパレード”に食い込むパフォーマンスを見せています。予選では圧倒的な速度不足にショックを受けていた琢磨選手でしたが、レース用セットでの集団走行で、これまでも度々ファステストを記録し、このファイナルプラクティスで決勝レースへの大きな手ごたえをつかんだようです。



【佐藤琢磨選手コメント】やりたいことが2つありましたが、両方試せました。このデーターを再確認して想定と結果が一致したら、これを本番に投入します。小さな細かいことを今回色々試して、セッションは短くなってしまいましたが、オーバーテイクもいろいろできて、自分たちが事前にやらなければならないことは全部準備できたと思います。決勝日は今日よりも気温が10度近く上がる予報なので、このままのパッケージでは走れませんが、温度設定を合わせるためのフィルターと言うか係数を色々試していいところが見つかりました。多少ダウンフォースは減ると思いますがこのままの状態で走れると思います。ガナッシ勢は強いですが、向こうも僕らを意識しているはずです。楽観視はできませんが、自分たちもコンディションが変わる中でスピードは維持できているので、やるべきことはできていると思います。決勝レースはムリをすることなく着実に上げていきたいと思います。







【琢磨選手を支える2人目の日本人メカニック】元ニスモのベテランメカニックだった小笹智之さんが今年からデイルコインレーシングに加入。須藤翔太さんと共にメカニックとして琢磨選手をサポーとします。小笹さんは2002年に福山英朗選手がNASCARに参戦した時にもメカニックとして一緒に渡米しています。ピットワークでは須藤さんはインサイドリアを担当し小笹さんはエアジャッキを担当します。ピットワークも注目!







【ジョンソンがルーキー最速】ジミー・ジョンソンが225.974mphでルーキー最上位の7番手。ジョンソンはレースセットアップの練習日では全てシングルに入っています。ジョンソンは過去に500マイルレースで28勝した経験があり、今回参戦する全ドライバーの延べ優勝数の23回を超えます。インディカーでの最多はエリオ、モントーヤ、パワーの4勝です。







【シボレー最上位はカラム】81周と多目に走り込んだセージ・カラムが226.517mphで5番手。カラムは去年は予選31位から7位フィニッシュしています。



【2台がクラッシュ】デイビッド・マルーカスがサンティーノ・フェルチの接触を受けてターン1でクラッシュ。コルトン・ハータがリアのグリップを失ってターン1で単独クラッシュして横転。マルーカスはメディカルチェックをパス。ハータは再検査を受けることになっています。共にレースカーのダメージは大きく、バックアップカーへ乗り換えとなります。マルーカスに接触したフェルッチはこのセッションで20分ホールドのペナルティを受けています。マルーカスのスポッターは元インディカードライバーのパンチョ・カーター、フェルッチのスポッターはその息子でした。



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【ペンスキーにビッグボーナス】カーブデー恒例イベントのピットストップチャレンジが3年ぶりに開催。決勝レースはペンスキーのニュガーデン組とチップガナッシのディクソン組の対決になりましたが、ペンスキー・ニューガーデン組が制して通算18勝目をあげました。賞金5万ドルに加えてこの2年間に見送りになった10万ドルを合わせてレース前にビッグボーナスを手にしています。







【オワード】パト・オワードがアローマクラーレンSPとの契約を2025年まで延長。



【アローマクラ―レンSP】インディカーでの活動をさらに拡大充実させるために、インディアナポリスの北に広大な敷地を確保。この秋に新たなファクトリーの建設に着手。



【レイホール33歳】ボビー・レイホールが1986年にインディ500で優勝した時は33歳。息子のグラハムは今年33歳。ボビーは15番グリッドからの優勝。グラハムは今回予選21位。



【放送予定】第106回インディアナポリス500は5月29日日曜日24時から生中継!

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