第106回インディアナポリス500 7日目 チップガナッシ3台に佐藤琢磨が続く

【第106回インディ500 7日目】気温17度 路面36度 湿度44%

【プラクティス8リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6038/2022-05-23/indycar-results-p8.pdf

【恒例の記念撮影】朝一番でフロントロースターターの記念撮影が行われました。3台同時の3ショットの他に1台づつの写真も撮影されます。そして、午後のプラクティス開始前には予選を通過した全ドライバーと優勝トロフィーのボルグワーナートロフィーの集合写真が撮影されました。

【予選が終わってレースモードへ】レースカーはターボブーストが高められた予選仕様からレース仕様にこの日から戻されます。ここからはレースセッティングに集中し、フルタンクからのロングランでのタイヤの減りやハンドリングバランスの変化、4速5速6速のギアレシオなどを煮詰めていきます。

【チップガナッシ勢が1-2-3-5】229.441mphのアレックス・パロウがファステスト。そのあとにディクソン、ジョンソンと続いてTOP3をチップガナッシ勢が独占。スターティンググリッドでもチップガナッシ勢はTOP6のうちの4つを占めています。しかし、ほとんどのレースカーが決勝レースに向けてエンジンを交換した中で、朝の写真撮影に参加したディクソンとパロウはエンジン交換がプラクティス開始までに合わずに、ディクソンは32周、パロウは31周しか走行できず。

【2チームでフロント2列を独占】チップガナッシ4台とエドカーペンターレーシングでセカンドローまで独占。2チームによるフロント2列の独占は2012年のペンスキー（ポールはブリスコー）とアンドレッティ以来になります。

【シボレー最上位】チームペンスキーのジョセフニューガーデンが226.962mphでシボレー勢ではファステスト。予選3位だったリナス・ビーケイは224.398mphで25位。予選4位だったエド・カーペンターは224.439mphで24位に終わっています。

【今年のクラッシュ第1号】AJフォイトレーシングのダルトン・ケレットがターン1でグロージャンにインサイドに飛び込まれてバランスを崩してハーフスピン。レースカーはSAFERウォールに激しくクラッシュ。ケレットのレースカーが停止して5秒弱でAMRセーフティ―チームは到着。ケレットは足をペダルに強打しましたが大事にいは至らずにメディカルチェックに合格しています。

【佐藤琢磨は4番手】この日最多の106周を走行した佐藤琢磨選手は87周目に228.381mphを記録して4番手となり5台のチップガナッシ勢の中に割って入りました。あとはカーブデーの2時間のファイナルプラクティスでチップガナッシ勢攻略法を煮詰めます。この日の気温は20度以下と涼しく、カーブデーは最高気温20度の予報。決勝日は最高気温27度の予報で、コンディションに合わせ込めるかがカギとなります。

【佐藤琢磨選手のコメント】「今日のプラクティスはコンディションにうまく合わせて、いい走りが出来たと思います。トップ５の中に入り、唯一ライバルのチップガナッシ勢に食い込めました。彼らは決勝でも速いでしょうし、彼らとレースをする事を考えると、レースの速い段階で良いポジションにいるのが重要になりそうですね。後方に落ちてしまうと上がってくるのがなかなか大変になると思います。明日はお休みになりますが、明後日からインディ500のPR活動などをして、金曜日のカーブデイでレースカーの最終確認になります。日曜日の天気は出来れば涼しい方が良いのですが、こればかりは皆同じ条件なので、どうしようもないですね。エンジニアとしっかりデータを確認して備えたいと思います」

【インディ500最多ラップリード数】アル・アンサーの644周がこれまでの最多ラップリード。ディクソンはあと75周で記録更新。

【エリクソン車】ほとんどのチームがインディ500戦用レースカーを仕立ててくる中で、チップガナッシのエリクソン車は全戦で使用するレースカ―を使用。予選5位。このプラクティスでも5位。

【パロウのスペシャルヘルメット】額に３Dデザインのゴリラをデザイン（一番上写真）。

【レイホールのスペシャルヘルメット】チームメンバー全員のサインを入れています。

【5月27日（金）カーブデーの予定】BSスカパー！で27日24時から生中継

• 11:00－13:00　ファイナルプラクティス
• 14:30－16:00　ピットストップチャレンジ