第106回インディアナポリス500 予選1日目 佐藤琢磨はTOP12に生き残る!






【第106回インディ500 予選1日目】曇り→晴れ→雨 気温26度~28度 路面26度~43度



【予選1日目リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6033/2022-05-21/indycar-officialqualresults-day1.pdfhttp://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/6033/2022-05-21/indycar-officialqualresults-day1.pdf



【予選1日目ルール】金曜日のくじ順で各車が連続4周計測の”予選アテンプト”を行い、TOP12台が予選2日目のTOP12クオリファイングに進出となります。



【佐藤琢磨選手はTOP12へ進出!】予選出走順は10番目。11時40分に曇り空のもとでの涼しいコンディションでの1回目のアテンプト。しかし、重い空気密度のなかでダウンフォースが多すぎて232.196mph。さらに、4周終了後のインラップでターン3からピットアクセスロードに入らずに、そのままレーストラックにとどまったために、後続のマルコ・アンドレッティのウォームアップラップに干渉。これで、琢磨選手はペナルティを科せられてスピードが抹消に。13時24分にくじ順が一巡して、13時48分に2回目のアテンプト。今度はダウンフォースを削りすぎたのと追い風の影響を受けて3周目のターン2でウォールにタッチ。幸運にも大きなダメージは無く4周を走り切って 231.708mphの12番手。この後は降雨中断もあってコンディションが大きく変わり、誰も琢磨選手を上回ることができず。最終的に琢磨選手は12位にとどまり、予選2日目のTOP12クオリファイング進出が決定しました。



【佐藤琢磨選手のコメント】「昨日は十分な速度があったのですが、今日はコンディションがガラッと変わってしまって、今日の1回目のアテンプトではダウンフォースが重すぎだったのとギアもあっていなくて、思ったほど速度が伸びませんでした。そのあと、ピットインするときにマルコと交錯してしまいペナルティになってしまって焦りましたが、雨も降りそうだったので、とにかくもう一回行くしかないと気持ちを切り替えました。2回目のアテンプトでは3周目にウォールに当たりましたが、行くしかないと思って踏んでいきました。2周目とまったく同じラインをトレースで来ていたのですが、風の影響だったと思います。一瞬ヤバいと思いましたが、当たってしまいましたね。その直後は蛇行動もなく、タイヤの空気圧にも異常が無かったのでそのまま踏み続けました。その結果僅差で12位に食い込めたのは良かったですが、(チームメイトの)マルーカスを押し出す形になったのは申し訳ないと思いました。しかし、チーム全体で結果を残せたので良かったと思います。明日のTOP12クオリファイングではトップバッターですけど、今度はちゃんとプラクティスセッションでレースカーを煮詰めてから挑み、TOP6入りを狙いたいと思います」



【ビーケイがファステスト】エドカーペンターレーシング(ECR)のリナス・ビーケイが予選1日目に233.655mphでファステスト。ビーケイは2番手出走で、もともと高いポテンシャルを持っての涼しい中でのアテンプトでレースカーのポテンシャルを最大限に引き出す結果となりました。この4周平均速度はインディ500史上3番目のファステスト記録となります。これまでの最速は1996年に同じくオランダ人のアーリー・ライエンダイクが記録した236.986,mphでビーケイはまだ生まれる5年前でした。26年振りのオランダ人ポールシッター誕生に注目が集まっています。そして、最速ポールポジション記録の1996年のスコット・ブレイトンが記録した233.718mphを上回る可能性が高く、そこにも注目が集まっています。



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【雨で2回中断】午前11時からに1時間雨倒しで開始された予選セッションは、途中2回の雷雨でトータル2時間14分間中断。最終的には1時間前倒しの現地午後4時50分に終了が宣言されました。



【アローマクラーレンSPが2位3位】1番出走だったパト・オワードが233.037mphで2位、4番出走だったフェリックス・ローゼンクイストが232.775mphで3番手につけて、シボレー勢がTOP3を独占しました。9番出走だったファン・パブロ・モントーヤは予選前の車検で不合格になり、予選出走順が一番最後に繰り下げになっています。



【チップガナッシ勢は5台全車がTOP12へ】アレックス・パロウの232.774mphの4位を筆頭に、カナーンとジョンソンが5位6位と続き、8位にエリクソン、10位にディクソンが入って、チーム全5台がTOP12進出となりました。



【インディ500ポール番長】ディクソンがポールポジション過去4回、カーペンターが3回。ディクソンは2008年に1勝。カーペンターは2位が最後尾。



【モントーヤがワーストグリッド】2000年と2015年にインディ500で優勝しているファン・パブロ・モントーヤはワーストの29番グリッド。2015年の優勝時でピットでのアクシデントで最後尾まで下がってから優勝しています、



【アテンプトなしでグリッド獲得】ステファン・ウィルソンは予選前のプラクティスでエンジントラブルが発生。急遽エンジン交換が必要となり作業を開始するも予選には間に合わずにアテンプトできず。そのまま最後尾の33番グリッドとなりました。予選アテンプトなしでの決勝レース出走は2017年のデイルコインレーシングのジェームス・デービソン以来となります。デービソンは予選中にクラッシュしたセバスチャン・ブルデイに代わって決勝レースを出走しています。



【5月22日(日)】予選2日目 BSスカパー!で生中継



  • 12:30-14:00 TOP12・プラクティス
  • 14:00-15:00 ラストチャンス(最後列)予選
  • 16:00 TOP12・予選
  • 17:10 TOP6・予選
  • 17:40 ポールアワード受賞式

1件のコメント

  1. ステファン、不運が多いですね。一方の琢磨さんは恵の雨になりましたね。
    現地レポありがとうございます!決勝も楽しみにしています。

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