第106回インディアナポリス500 1日目は佐藤琢磨が最速!






【第106回インディ500 1日目】 はれ 気温19度 路面25度~47度 湿度52%~



【プラクティス1リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/5842/2021-05-18/indycar-results-p1.pdf



【プラクティス2リザルト】http://www.imscdn.com/INDYCAR/Documents/5843/2021-05-18/indycar-results-p2.pdf



【佐藤琢磨がトップスピード】セッション残り2分の所で228.939mph を記録した佐藤琢磨選手がこの日のトップスピード。気温と路面温度が下がる午後6時前にフレッシュタイヤへ交換した琢磨選手は集団走行でのトーインク効果を最大限に生かし、それまでトップだったスコット・ディクソンの 227.768mphを1mph以上も上回りました。4月に行われたオープンテストではロードコース車両をコンバートしての暫定走行ながら2番手スピードを記録。今回はスーパースピードウェイに仕上げた新車でシェイクダウンとなりましたが、午前中のプラクティス1では4周走っただけでガレージに戻っての再調整を強いられる状況に。午後のプラクティス2でもセッション終盤までは単独走行でのチェック走行を続けていました。単独走行のNTS(No Tow Speed)では219.690mphで11位でした。



【佐藤琢磨選手のコメント】「午前中はインディ500用のニューマシンをシェイクダウンしたのですが、フィーリングがおかしく感じたのですぐにピットに戻りました。その原因を究明するのに午前のプラクティスの時間を費やしてしまったので、本格的な走行は午後からとなりました。やや出遅れた感はありましたが、まずは単独走行でデータ取りから始め、マシンのフィーリングを確かめながらペースを上げて、最後に他のマシンとグループランをしました。タイムを出した時は前のクルマのトーを狙って行ったし、ニュータイヤだったのでうまくタイムを出すことが出来ました。最初はどうなることかと思いましたが、チームとしても良い1日だったと思います。まだグループランで気になるところもありますし、今日のデータを見直して、また明日からのプラクティスに望みたいと思います。」



【2位3位4位にガナッシ勢】ディクソンに続いてジミー・ジョンソンがルーキー最上位の227.722mphで2番手。今季はテキサスでオーバルキャリアベストの3位フィニッシュしているマーカス・エリクソンが227.094mphで3番手に続いています。パロウは10番手、カナーンは9番手でチップガナッシ全5台がTOP10入りしています。



【ジミー・ジョンソンのコメント】「レースカーは調子よく、まずは自分の限界を見極めるトライをしていました。そして、ローダウンフォースやハイダウンフォース、メカニカルセッティングの違いによるレースカーの挙動の範囲を確認しました。とにかく充実した1日で手ごたえをつかめました。今日の結果は先に進むうえで大きな自信につながりました。」



【単独走行ではビーケイがトップ】単独走行ではリナス・ビーケイが221.551mphのトップスピード。220.869mphのエド・カーペンターが続きました。エドカーペンターレーシングのビーケイはシボレー勢が大苦戦した昨年のインディ500予選でも、シボレー勢ではただ一人FAST9に食い込んでいます。



【ケレットが最多ラップ】1日目は雨の影響もなくすべてのセッションがフルコンプリート。149周を走行したダルトン・ケレットがこの日の最多ラップで225.836mphの13番手。



【ルーキーオリエンテーション】午後2時からの2時間はルーキーオリエンテーション(ROP)とリフレッシャープログラム(RP)を実施。ステファン・ウィルソンが一人が参加。ウィルソンはほぼ1年ぶりのインディカーのドライブでRPを無事に終了。その他のルーキー、リフレッシャーは昨年の10月のテストと4月のテストの時にプログラムを終了しています。



【1年ぶりのインディカー】セイジ・カラム、マルコ・アンドレッティ、ステファン・ウィルソンは11か月29日ぶりのインディカー走行。



【最後発のウィルソンを様々なチームがバックアップ】33番目のエントリーとなったドラゴンスピード/キュージックモータースポーツとステファン・ウィルソン。チームの母体はエルトン・ジュリアン率いるドラゴンスピード。レースカーはAJフォイトレーシングの協力でカルデロン車がコンバート。他にはペンスキーからフューエルリグとエンジンスターター、アンドレッティからはガレージ内のフラットパッド(定盤)、フンコスホリンガーからはステアリングホイールの貸与を受けています。エンジニアはかつてロケットモータースポーツやAJフォイトレーシングに所属し、インディカーの技術担当取締役も務めたウィル・フィリップス。ストラテジストのジョン・カミンスキーはペンスキーやチームグリーンでチーフメカニックを務め、ニューマンハースやチップガナッシでチームマネージャーを担当した経歴を持っています。フィリップスとカミンスキーのコンビは2019年にピッパ・マンを予選通過させています。



【最初のコースインはマクロクリン】インディ500では初日の一番最初にコースインしたドライバーが公式記録に残ります。この10年間のドライバーと予選決勝結果は以下の通り。



  • 22 McLaughlin ??-??


  • 21 Sato 5th-14th


  • 20 Newgarden 13th-5th


  • 19 Newgarden 8th-4th


  • 18 Harvey 31st-16th


  • 17 Hildebrand 6th-16th


  • 16 Carpenter 20th-31st


  • 15 Helio 5th-7th


  • 14 Helio 4th-2nd


  • 13 Helio 8th-6th


  • 12 Briscoe 1st-5th


【最速スピード】ターン1手前のスピードトラップでのこの日の最速TOP4のうち3台はチップガナッシ勢。ディクソンの236.264 mphが最速。



【アンドレッティ親子】マイケル・アンドレッティがマルコのストラテジストを担当。親子でのコンビネーションは2011年以来。マリオもこの日はずっとマルコに密着してアドバイス。



【ライアン・ハンターレイがチップガナッシ加入】2023年からIMSAのLMDhクラスのキャデラックの開発プログラムに参加。インディカーでもサブドライバーとして契約。



【最年長ドライバー】カナーンの47歳が最年長。満年齢ではカストロネベスが同じ47歳で並びます。インディ500での最年長優勝は1987年にアル・アンサーが記録した47歳。しかし、カナーンが今年優勝したとしても新記録には211日届かずに、来年へ持ち越しとなります。46歳のジョンソンは最年長ルーキーの資格の資格を有しています。



【ジョンソン嫁】ジミー・ジョンソンのオーバルレース参戦に反対していた奥さんは、オーバルデビュー戦のテキサスではレース序盤はジョンソンの走りを直視できず。しかし、レース終盤でジョンソンが順位を上げるたびに飛び跳ねて喜び、ジョンソンは6位フィニッシュ。



【狐が乱入】午後4時ごろにターン2付近で狐がレーストラックに乱入。アウトサイドウォールを飛び越えて退場して難を逃れる。インディカーでの狐の乱入は2017年ポコノ以来。



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【5月18日 2日目の予定】12:00-18:00 プラクティス

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