インディアナポリスGP リビュー






【レースは2時制限に】現地荒天の影響で急遽スタート時刻が30分繰り上げられましたが、結局は天候の影響でそれも遅延することになり、当初の予定とほぼ同じ時間でレースが開始されました。路面はウェットだった為に「ウェット宣言」が出されて全車レインタイヤでのスタートが義務付けられました。それに伴い、レースは85周完了か2時間経過時点で終了となりました。



【ウェット宣言時のタイヤルール】全車レインタイヤでのスタートが義務付けられ、タイヤ交換の義務はなくなります。1周目完了以降はタイヤの交換は自由になります。この場合は1周目の完了はピットレーン内でもかまいません。







【ハータが今季初優勝】コルトン・ハータが今季初優勝。昨年のラグナセカ以来、キャリア7勝目を記録しました。予選今季ワーストの14位だったハータは2周終了直後にピットインしていち早くソフトタイヤに交換。全車がピットインした5周目にはラップリーダーに立ち、最終的には50周の最多ラップリードも記録しています。混乱を極めた今回のレースでのポイントは、57周目のジョンソンのスピンで出されたフルコースイエロー。このタイミングでピットインした上位陣のほとんどがソフトタイヤを選択。しかしハータ他8台はその2周後にもう1回ピットインしてレインタイヤへ交換。これでハータは5位までポジションダウンしましたが、前3台はフルコースイエロー中に次々とスピンして後退。リスタート後も前を行くオワードをあっさりパスしてレースリーダーへ復帰。レースは制限時間の2時間を迎えてハータの勝利が確定しました。



【今季ベストフィニッシュ】予選20位から2位のパジェノー。ポールポジションから3位のパワー。予選18位から4位のエリクソン。予選6位から5位のデイリー、予選9位から13位のハービー、予選7位から8位のアイロット、予選8位から9位のルンガー、予選6位から6位のローゼンクイスト、予選13位から7位の佐藤琢磨選手、予選25位から15位フィニッシュのカルデロンが今季ベストフィニッシュ。



【地元出身のデイリー】予選ではキャリア2回目のFAST6深つで今季ベストの予選4位。決勝では2017年ゲートウェイでの5位以来、約5年振りとなる5位フィニッシュ。キャリアベストは2016年デトロイトでの2位フィニッシュ。IMSではキャリアベストで、地元インディアナ州出身のデイリーはインディ500へ向けて勢いに乗りつつあります。



【リアウイング交換から4位フィニッシュ】予選18位のエリクソンはレース序盤でリアウイングを破損してピットで交換。リードラップ最後尾の25位まで後退しながらも、6回のピットストップを経て4位フィニッシュ。本人も「なんで4位になれたのかよくわからない」とコメント。



【燃料切れから10位フィニッシュ】今季ワーストの予選21位のディクソンは燃費走行に失敗して2回目のピットインの時に燃料切れとなり、周回遅れの23位まで後退。最終的には10位フィニッシュして37点差でポイントランキング5位につけています。



【ポイントTOP3がラップダウン】ポイントリーダーだったパロウは単独スピンで1周遅れの18位フィニッシュ。ポイント2位だったマクロクリンはFCY中の単独スピンで1周遅れの20位フィニッシュ。ポイント3位だったニューガーデンはアクシデントに巻き込まれて25位DNF。



【カルデロンが初ラップリード】ステイアウトしたルーキーのカルデロンがキャリア初のラップリードを記録。35周目の1ラップのみ。女性ドライバーのラップリードは2011年ボルティモアのデシルベストロ以来。しかし、カルデロンがラップリードしたと同時にケレットがターン5でコースアウトしてストップし、ディクソンがピットレーンで燃料切れとなりスロー走行。結局カルデロンがレースをリードする姿は中継には映りませんでした。



【佐藤琢磨選手は今季ベストの7位】予選ではロードストリートでベストとなる13位。オープニングラップで接触があってフロントウイングを破損。琢磨選手はオープニングラップでウイング交換とスリックタイヤへの交換を無線でリクエスト。チームはソフトタイヤとフロントウイングを準備するもウイングはダメージが小さいと判断して交換せずにピットアウト。結果的にこれがアンダーカットになって7位へポジションアップ。立て続けにニューガーデンとパワーのペンスキー2台を抜いて4位へ。2回目のピットストップで2台がステイアウトしたのと、ハービーにアンダーカットされて7位へ後退。42周目のリスタートで目の前のオワードのスピンを避ける形でコースオフ&スピンして17位へ後退。そのFCYでレインタイヤに交換するものの、雨はやんでしまい、4周後にもう1度ピットストップ。これで1周遅れの22位までさらに後退。57周目にジョンソンがスピンしたFCYでラップバック。このFCYで上位陣は2回ピットインしてレインタイヤに交換した所を、琢磨選手は1回のピットストップだけでレインタイヤに交換して15位へ。FCY中のマクロクリンとハービーの後退に加えて、リスタート後はスリックタイヤ勢を一気に抜いて9位へアップ。さらにエリオとアイロットの前にでて7位へ。ローゼンクイストに前に出られるも、モントーヤがクラッシュして7位でフィニッシュ。



第106回インディアナポリス500 5月29日(日)24:00から生中継!(※日曜日早朝)



コメンタリー:村田晴郎、松田秀士、松浦孝亮、天野雅彦(現地リポート)

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