インディアナポリス、オープンテスト2日目で佐藤琢磨が2番手






【ニューガーデンがトップスピード】雨の影響で4時間半で遅れて始まったオープンテスト2日目はジョセフ・ニューガーデンが229.519mphを記録してトップとなりました。オープンテスト初日のトップだったディクソンの227.187mphを2.5マイルも上回りました。ニューガーデンは現在ポイントリーダーで2回のタイトル獲得がありますが、インディ500での勝利はまだありません。



オープンテスト2日目リザルト



【琢磨選手が2番手に】セッション残り1時間ほどの所まででは、33周目の225.836mphが自己ベスト。単独走行でのノート―スピード(NTS)の計測は無し。一度ガレージへ戻って再セットアップしてテスト走行を再開。 ニュータイヤを履いての集団走行で記録した229.427mphがこの日の2番手となりました。今回のレースカーは開幕3レースで使用したロードコースレースなどでも使用する汎用車のコンバート車両。インディ500では超ロードラッグを追求するために、車体のロゴマークにステッカーやカッティングシート使用によって発生する段差を嫌ってロゴマークやリバリーを全て塗装にしたり、冷却系のエアフローの空気抵抗も徹底的に見直します。デイルコインレーシングではインディ500用の超ロードラッグ車を現在は作成中で今回はコンバート車両を使用したとの事。



【佐藤琢磨選手のコメント】229マイルは速いですね。当然これは集団で引っ張ってもらってのスピードですが、2番手と言うのははっきり言って気分がいいですよね。この結果はスピード的にはほとんどパーフェクトに近いです。その速度が出るまでは予定のプログラムを淡々とをやっていて、気づいたら中団順位からどんどん下がっていってしまったんですけど、そこはまったく気にしていませんでした。最後ニュータイヤを履いて良いラップが出せればればいいなとは思っていました。今回の速度は集団走行でのトーイングを最大に受けた結果ですが、レースカー自体のバランスが決まってないと集団のペースでは走れないので、それができたというのは非常に良かったです。







【ウォームアップレーンのグリップを向上】インディアナポリスモータースピードウェイは昨年の秋に路面の保護を目的としたコーティングを実施。その施工直後の昨年の10月のテストの時は問題なく、グロジャンとジョンソンのルーキーオリエンテーションなども行われて無事に終了していました。しかし、オープンテスト初日ではエリオ・カストロネベスを含む3人のインディ500優勝経験者がピットアウト直後のウォームアップレーンでスピン。事態を重く見たレースコントロールはセッションの打ちきりと共にファイアストンなどと問題の状況を調査。その結果、ウォームアップレーンのグリップがレーストラックよりも低いことが判明し、徹夜で路面のグリップを上げる作業が行われました。



以前にフェニックスなどでも使用したファイアストンのタイヤラバーこすりつけマシン。




【ジョンソンがルーキー最速】参加7人のルーキーの中ではインディアナポリスのNASCARカップで4勝しているジミー・ジョンソンが138周を走って227.900 mphを記録して8番手に入っています。初日のセッション1では37周を走って222.255mphで6番手につけていました。



【カストロネベスは2日目は欠場】1日目のクラッシュで昨年の優勝レースカーを損傷したエリオ・カストロネベスは2日目の走行はありませんでした。



【エリクソンが最多周回】2日間のテストでは32台がトータル 4,318周を周回。そのなかで148周を走行したマーカス・エリクソンが最多ラップ。

2件のコメント

  1. 今年もレポートありがとうございます。
    琢磨選手がコンバートシャーシで走った事が話題になったと言う事は、デイルコイン以外のチームは全てインディ500専用シャーシを用意して今回のテストに臨んだのでしょうか?
    1. マサキ006さんへ
      そこまでの情報は持ち合わせておりません。
      琢磨選手も2番手では無かったらそこまでシャシーの話は話題になっていなかったでしょう。

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