第2戦テキサス375 リビュー






【ニューガーデンが今季初優勝】予選7位で3周のラップリードを記録したジョセフ・ニューガーデンが最終ラップ最終ターンでからの逆転で0.0669秒差で今季初優勝、キャリア21勝目。テキサスでの優勝は2019年以来2勝目。ドライバーランキングも16位から4位へ。



【ペンスキー通算600勝目】チームペンスキーは1966年の活動開始以来、今回の勝利で600勝目となります。インディカーでの初優勝は1971年にマーク・ダナヒューがポコノで記録しています。50年の歴史でインディカーでは今回の勝利を入れて225勝、インディ500で18勝、デイトナ500で2勝を挙げた他、F1世界選手権、デイトナ24時間レース、セブリング12時間レース、オーストラリアのビッグイベントであるバサースト1000で勝利しています。この600勝を記念してオーナーのロジャー・ペンスキーからニューガーデンへ600ドルのスペシャルボーナス。







【ジョンソンが初オーバルで自己ベスト】インディカーシリーズ2シーズン目で今年はフル参戦となるジミー・ジョンソンにとっては今回がオーバル初レース。予選は自己ベストの18位からスタートし、一時はディクソンをパスして5番手を走行も、ラスト3周でディクソンにかわされて最終的にはキャリアベストとなる6位フィニッシュ。フィニッシュの瞬間に担当エンジニアのエリック・カウディンは無線で「インディ500は勝ちにいくぞ!」とジョンソンの走りを称えています。レース終盤はテレメトリートラブルで、燃料消費量がわからない状況ではしりを強いられていました。レース後にジョンソンは「この結果は大きな自信になりました。もしレースがあと50周長かったら、もしくは予選順位がもう少し良ければもっと上でフィニッシュできたと思います。ディクソンをパスしした時は2回ミラーを見て確認して前に出たことを実感しました。でも彼は燃費走行中でしたけどね…。インディ500へ向けての手ごたえがつかめました。もちろん優勝だって視野に入れています」とコメント。ジョンソンはインディ500のチャンピオンのディクソンの他、パジェノーもパスして前に出ています。



【The Biggest Moverはフェルッチ】エントリーリストに名前が無かったサンティーノ・フェルッチが最後尾の27番グリッドから9位フィニッシュして”The Biggest Mover”となりました。予選後のファイナルプラクティスでレイホールレターマンラニガンレーシング(RLLのジャック・ハービーがハードクラッシュ。自力でレースカーを降り、その後のメディカルチェックは暫定的にパスしたものの、翌朝の再検査をパスできなかったために急遽フェルッチが代役として起用されました。スピードウェイから30分ほどの所に住むフェルッチは土曜日夜にチームからの電話を受けてスタンバイ。日曜日朝9時の再検査を受けて代役出走が決まり、フェルッチよりもかなり大柄のハービーのスーツとシートを使ってレース前に設けられた特別セッションに急遽出走。前日夜23:30までかかってくみ上げられたバックアップカーで6周のチェックランを行いました。フェルッチは昨年はRLLから5レースに出走してインディ500では6位を記録。インディアナポリスのチームファクトリーにあったフェルッチのスーツとシートは決勝スタート30分前に届き、この日はリードラップでの完走を目標にスタート。最終的には18台抜きでチーム最上位の9位フィニッシュとなっています。フェルッチは第106回インディアナポリス500にはドレイヤー&レインボールドレーシングから参戦することが決まっています。







【マクロクリンがポイントリーダー】開幕戦で優勝し、今回は2位フィニッシュのマクロクリンが28ポイントの差をウィル・パワーにつけてリード。「去年はキャリア最上位で大満足の2位でしたが、今回ほど悔しい2位はないですね」とコメント。



【佐藤琢磨は予選3位もピットでの交錯とその後の接触で20位】予選3位からのスタート。足を延ばして57周目から5周のラップリードを記録して1回目のピットイン。しかし、チームメイトのマルーカスと交錯して大きくタイムロスして17位後退。98周目にデフランチェスコに接触されてサスペンションを破損。14周遅れの26位へ。その後は他のアクシデントもあって20位まで上がるもサスペンションの状況は思わしくなく140周でレースを終える。



【マルーカスが琢磨選手に謝罪】デイルコインレーシングで琢磨選手のチームメイトとなるルーキーのデイビッドマルーカスは予選19位。1回目のピットアウトでエンジンストールして1周遅れの25位まで後退。その後のイエローでラップバック。燃料を継ぎ足した関係で3周をリードし、最終的にはルーキー最上位となるリードラップの11位でフィニッシュしています。土曜日からピットアウト時のエンジンストールにたびたび悩まされていたマルーカスは決勝レースでの1回目のピットアウトでもエンジンストール。結果的にチームメイトの琢磨選手のピットインに支障して、3位を走行していた琢磨選手は17位まで順位を下げています。マルーカスは「開幕戦でクラッシュしたので、今回のルーキー最上位フィニッシュは大きな自信になりました。インディ500へ向けても自信がつきました。なんといってもチームメイトがインディで2勝もしているタクマですからね。これ以上のチームメイトはいないと思います」とコメントしたマルーカスはレース後に琢磨選手に謝罪。



【エリクソンがキャリアベスト】昨年ストリートで2勝しているマーカス・エリクソンが3位フィニッシュ。オーバルでキャリアベスト。



【覆面レスラー】WWEヘビー級チャンピオンのプロレスラー、レイ・ミステリオが2シーターライドのゲストに。レース前にはオワードとビーケイを表敬訪問。







【佐藤琢磨選手のコメント】「自分だけローダウンフォースだったので、最初は様子見ながらいきましたが、スティント終盤でも前に追いついて抜けるクルマでした。トラフィックでどうなるか未知の部分もありましたが、少しずつ前に出られる感じでした。デフランチェスコをアウトから抜こうとしましたが、彼がふらついて当てられてしまい万事休すでした。トラックロッドが曲がってしまって、両方直しましたが、リアには他にもダメージがあって20位まで上がったところで大事を取ってレースを終えることにしました。」







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2件のコメント

  1. マルーカスは謝罪に来たけど、デフランチェスコは琢磨選手に謝罪に来たのか??

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